ときどりの鳴く 喫茶店

時や地を巡っての感想を、ひねもす庄次郎は考えつぶやく。歴史や車が好きで、古跡を尋ね、うつつを抜かす。茶店の店主は庄次郎。

”服喪”のこと・・・

2014-06-13 20:13:43 | 時事ニュース

去る6月8日、桂宮さま逝去・の報が流れた・・・
生前は、NHKに勤め、心筋症で退職し、のち緊急硬膜下血腫で倒れて、以後療養生活と車いすの生活で、福祉活動やスポーツ振興に努めたと聞きます。生活態度が厳格な方でその中にも優しさをもった方だったと聞きます。ご冥福をお祈りします。

さて、話は”服喪”のこと・・・
東京新聞に依れば、天皇・皇后と皇太子夫婦は8~5日間、三笠宮夫婦は30日間、他の皇族の方は7から5日間の喪に服す・という記事が載っていました

自分のことで恐縮ですが、三年前に妹を亡くし、法事に出ていた時の”若住職”の話です。
この寺は、臨済宗・妙心寺派の寺で、臨済宗・鎌倉・建長寺派では無いそうです。我が故郷は、どうも小笠原氏の拠点で、京都と関係が深かったのだろうと思います。

その”若住職”は、「法事は、もともと仏教には無い考え方で、仏教は”輪廻”の世界観があり、生まれ変わってしまうので、死霊が現世に浮遊して、死後何日か留まっている、という考え方」は無いそうです。
「霊の考え方は、神社の世界観であり、神社は、”生命力”を尊び、”死”とか”血”を忌み嫌い、結界を設けて穢れ・死や血など・を神域から遠ざけている」のだそうです。結界のしるしは、鳥居であったり、紙垂や注連縄だった」りするようです。
神社の行事を見ると、生誕や七五三や今では廃れた元服や婚礼や厄の回避防衛(厄年祈願)など、一族の繁栄や生命力謳歌に熱心で、弔いには不熱心であるように見えます。
神仏が習合した時、仏教は「弔い」の分野を取り入れていったようです。

肉親の死は、深い悲しみを伴います。悲しみは、時間に経過とともに薄らいで、やがて現実世界に戻らなくてはなりません。
”若住職は、この流れを、神社に成り代わって、仏教が、葬儀、法事という儀式に、ルール化した」のだといいます。そこには、本来仏教にはない”霊”の考え方を入れて・・・

皇室の服喪の期間は、一般の仏教の服喪の期間と比べると短いようにも思えます。が、神道・神社の考え方では、この方が当たり前のようですが・・・・・

 


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