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○はくれんの一弁とんで昼の月 片山由美子
片山由美子の句に似てますね!落花は桜が散る意で
俳句では春の季語になっています。
従って白もくれん、落花と季重なりとなってしまいもったいない句ですね!
○晴天へ木蓮の白かけのぼる 裕
句会特選句;白もくれんは、美しい青空とよく似あう。
いつも天を向いている木蓮の花は、その青い大空に向かって伸びてゆく。平易な表現で、青と白のコントラストを巧みに見せ白木蓮ならではの美しさを際立たせる。
紫木蓮ではその効果はない。(評 高浜朋子)
庄次郎さんのブログをお借りして私の句
紹介しました。(申し訳ないすっ!)
○晴天へ木蓮の白かけのぼる 裕
・・・ は、開放感があって、のびのびして、いいですね!
さて、‘落花’という言葉ですが、‘桜がちる’ことと意味を限定してしまうことには、いささか不満です。
桜に限らず、花は散るもの。
山口青邨 ○白木蓮の落花の音をうしろにす
勿論、桜が散る花の代名詞で、「花が散る」は「桜が散る」で何の不満もありません。しかし‘落花’となると話が別で、‘桜が散る‘の語感に相応しいとも思えません。
花の中で、椿にしても、牡丹にしても、木蓮にしても辛夷にしても花は散ります。この場合、花房の大きいものは、”散る”という表現よりも、”落花”という表現の方が、文学的感性から、より相応しく思えます。
さらに、‘月’を秋の季語ととらえれば、”季三重重なり”になります。かなり馬鹿げています。
そこで、季節歳時記なるものの歴史をしらべてみました。
芭蕉時代にも歳時記とは言わないが季語を限定するものはあったみたいです。しかし数は少なかったようで、そんな時代が蕪村の時代ぐらいまで続きます。蕪村の時代ぐらいから、ことさら季語が重要視されて、あげくは歳時記学というものまで出現していきます。この間どんどん季語は増え続けます。要は、新たな有名俳人の句の、新たな季語を特定しながら、季語が増殖を続けます。芭蕉時代に500ぐらいあった季語は、現代では5000を超えると言われています。
ここら辺は、本の受け売りなので正確ではないのかも知れませんが。
問題は、ここからの弊害です。
この5000の現代の季語を当てはめて、芭蕉の句や蕪村の句を眺めると、
・・・なんと、芭蕉の句では全体の15%ぐらいが貴君の言う”季重なり”になっているではありませんか。蕪村は、芭蕉よりも少ないようですが、それでもかなり見受けられます。
季語について、重要性が語られ始めたのが蕪村の時代で、蕪村は、季重なりの片方が絵画的背景であればたいした問題ではないといっているようですが・・・
歳時記や季語を、金科玉条のようにとらえれば、芭蕉や蕪村の句は”駄目作”ばかりと言うことになります。本当でしょうか。むしろ、縛りに拘束されてしまい、開放的になれずに停滞してしまい、いまだに芭蕉や蕪村を超える俳句があまり出てこない現状は、こんなところにもあるのではないかと思えてなりません。
俳句は嫌いではありません。できれば反論を!
落花には牡丹、椿などが落花する表現の句がたくさんあります。 私自身の句にも「沙羅落花古女房の独り言」という句がありました。落花については同感です。
句全体の意味が損なわれていなければ、又必要があれば一向に構わないと考えます。
庄さんの今回の句は全く問題がありません。訂正いたします。 (いい句かどうかは感性ですから!)
季重なり禁止は一般論で、基礎知識として言われているだけです。
それは俳句は17文字しか使えないので、情景を季語に語らせ、残りの語彙で詩情を語りたいからです。
上級者は基本を踏まえた上で、無季語、季重なり,定型破りなど自由に行っています。そうしないと俳句という殻が破れないからでしょう!
特に伝統俳句では有季定型を大切にします。だから古いともいわれています。伝統俳句とは、虚子が作った派閥?でそこからさまざまな派閥?結社が枝分かれして今日に至っています。結社派閥の問題点?
それから歳時記についてですが、これは各結社の憲法?主義?みたいなところがあって様々なようです。
私は初心者ですので、まだまだ基本通りの句しかできません。
私の俳句も俳句論も感覚で作っているだけ、言っているだけです。
反論とはいえませんが、なんとなく述べてみました。
論旨不明なところがあると思いますが、なにとぞご容赦を!