松ぼっくり
”松ぼっくり”はいたって普通で、それだけでは面白くない。
松葉と同色の頃は何とも目立たない。
知っていると思ったのは茶色の変わってからの松ぼっくり。
調べてびっくり、別名がやたらと多い。
松毬、松傘、松笠とも書き、「松毬」は「ちちり」「ちちりん」とも訓読する。
まつぼっくり、松ぼくりともいう。これは、「松陰嚢(まつふぐり)」が転訛した語である。
「松ぼくり」は晩秋・植物に分類される季語となっている。
英語の "pineapple" は、本来は「松の果実」という名前の通り松かさのことであったとか。
後に松かさに似た別の果物、すなわち現在のパイナップルを指すようになった。
大いなる勘違いは、まず果物の「パイナップル」が先にあり、
松笠の「パイナップル」が次ぎに続き、手榴弾のパイナップルとなったと信じていたこと。
時系列の逆転の勘違いは、自分だけではなさそうだが・・・。
習性・・・
水で濡らすとかさを閉じ、乾かすと再び開くという性質。
この性質を生かし、、閉じている時に容器に入れることもある。
かさが開いている状態では入らない大きさの口を持つ容器に入れて飾り物。
また、松脂を含み、燃えやすい形状のため、天然の着火剤としても優秀である。
また、松かさ1個から数個でシエラカップ1個分のお湯を沸かすこともできるという
反省あるいは哲学・
夏である・・・山や海の自然に飛び出すことが多い季節・・・
西洋かぶれしたこの民族は、自然の中で食事や珈琲を飲むために、湯を沸かす。
持ってきたのは、化石燃料から作った固形燃料・・・
しかし待て!このキャンプの地は松林で、松ぼっくりを拾い集めるのは容易。
松ぼっくり10個ぐらいで簡単に湯は沸く。
それに地球を汚さない。
自然を愛す、というのはこんな事かも知れない。