「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

ブータン国王来日にちなみ

2011-11-15 20:35:00 | 日記
巷の政治経済ニュースはTPP一色の感があるが、ここまでの流れは賛成論者も反対論者も織り込み済みの状況であろう。
参加条件が確定したものではないのだから要はこれからの駆け引き次第だ。
多くの国民はメリットデメリットの多寡についてはっきり分からないものの、現下の閉塞状況からの打破を期待して良しとしたものとみているが、前途は不利・多難である。
川勝のような楽観論からではなく、一度壊してから再起するのもよかろうという意味で私も期待せずにTPPの交渉状況をみている状況だ。
一方、静岡県内の行政・経済状況においては完全に閉塞状況だ。
今月もFDA支援の川勝を団長とした鹿児島訪問団を派遣したり、食の技術祭で試食だとか、新東名でマラソン開催だとか、批判も飽きるくらいマンネリで成長戦略の見えない行政の無策が続いていて、変化の兆しさえ見えない。
おかげで私は実に平和な日々を過ごさせていただいている。

さて、今日はブータンの国王夫妻が国賓として来日したのでそれにちなんでかの国を写真で紹介したい。
今年3月、まさに福島原発が爆発し放射性物質を撒き散らした時期に私が居たのがブータンだからということもある。

ブータンには現在もJICAなどで活動中の日本人も多く居住している。
東日本大震災の折も国王が日本人のために祈りをささげる国事に在ブータンの日本人を招き追悼と今後の幸福を祈り、小国としては大きな金額の義援金まで贈るなど親日の国である。
国民総幸福度が高い国として有名であるが、いわゆる経済的生活水準としては決して豊かとはいえず日本のように電化製品で満ち溢れた生活など程遠い。
それでも近年、自動車、携帯電話などの所有は増えている。
国を支える産業は水力発電と観光。
特に水力発電はインドに売電し収入を得、その収入で道路整備を行っているのだが、その整備を行っているのが首都から遠くの貧しいインド人である。
インドとブータンの国境の門を隔てて別世界が広がるのは国自体の豊かさの違いを象徴している。
ブータンと言うと国民総幸福度の高さがいわれるが、そうしてみると、その幸福度を支えているのは隣国の国境地域との経済的優位性があるように思える。
遠くの豊かさよりも近くの貧富の方が日常の幸福感に影響するものだからだ。
決して、経済を離れて心だけで幸福があるというわけではないのである。

<国境の門を隔てインド側>


<国境の門を隔てブータン側>


<インド国境を越えブータンの首都への道:未舗装が多い>


<ブータンの道を作るインド人:機械ではなく手作業が主>


<首都ティンプーにあるブータンの中央官庁>


<国内最大の観光地パロにあるブータン唯一の空港>


<パロのメインストリート>


<ブータンの棚田>


<朝市の光景>