わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

重なる

2013-10-02 | アメリカのニュース
 今日は、小説家、トム・クランシーの訃報。まだ66歳だったことに少し驚きました。もっと高齢かと思ってた。特に好きな作家ではなかったけど、映画化された「レッド・オクトーバーを追え!」は大好きな一作です。で、ジャック・ライアンのシリーズを読んでみたら、密かにがっかりだったりした。

 アメリカ政府は今日もお休みです。でも、一般市民な私には何の影響もなく、あるとしても、毎日のようにチェックしてる、NASAの今日の宇宙写真が更新されないのがつまんないな、って程度です。私は一括払いできなかった昨年の税金を、毎月末に分割で支払っているので、内心密かに、月末から政府機関閉鎖だったら支払い時期が遅れてよかったのにな…なんて、罰当たりなことも、ちょっと考えてますが。

 しかし、政府を閉鎖に追い込んだ原因となっている、オバマケアの1年延期と医療機器税撤廃を盛り込んだ暫定予算案否決に追い込んだのって、共和党の中でも、ティーパーティーに属する、ほんの一部の議員なんですよね。きっと保険会社に献金貰ってるであろう数人が、国を没落へと追い込んでいるのです。デフォルトともなれば、やっと上向きになってきた経済は再び崩壊。アメリカ国内経済のみならず、世界中の経済に大きな悪影響を及ぼします。また世界不況に陥ることも考えられます。一部の利益のために国全体を犠牲にするのも平気な連中のために。この政治形態は、本当に根本的に間違ってると思う。でも、こんな連中を熱狂的に当選させてしまった市民も謎。なんでやねん?!と、問い詰めたい。でも、問い詰めたらきっと、私的には的外れとしか思えないトンデモな理論で反論されるんだろうな。

 「アメリカの鱒釣り」で有名なリチャード・ブローティガンが、その短編の中で「アメリカ、そこでは挫折とは不渡り小切手のこと、あるいは悪い通信簿のこと、あるいは故意の終わりを告げる一通の手紙や読む人々の心を傷つけるすべてのことばのことである。(新潮文庫「芝生の復讐」より、藤本和子氏訳)」って書いたのは半生記も前のことだけど、まるで予言のように、今の状況にぴったりで笑っちゃう…って、笑ってる場合んではないんですけどね。