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わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

漢字、ひらがな、カタカナ

2013-11-20 | 英語
 今日来た仕事には、クライアントからの注意書きとして「漢字、平仮名、カタカナを適切に使用して」とありました。でも、それって普通に常識だし、20年弱、翻訳業をやってるけど、そんな注文があったのは初めてなので、やや面食らいました。でも、考えてもたら、日本語を母国語にしていれば当然のことだけど、日本語初級、中級レベルで、しかも元々が漢字圏ではない人にとっては、漢字、平仮名、カタカナを適切に使うというのは、なかなかハードルの高い部分かも?

 少し違うけど、「Cost」という単語を費用とするかコストとするか、とか、「Seat」を座席とするかシートとするか、なんてのも、適切な訳語に悩むところです。その文章の内容や目的、トーンで自然と決まる場合もありますが、翻訳者のセンスや、クライアントの好みを予想する知識が要求される場合もあります。これは、別にクライアントの心を読む超能力じゃなくて、依頼者である組織の種類や職種、業界のスタンダードや、クライアントのウェブサイトから日本語漢字表記と横文字をカタカナにした言葉のどっちが多いかで判断することです。それでも、後から「です・ます」調を「だ・である」に変えろ、グーグルはカタカナにせずにGoogleにしろ、顧客はクライアントに変えろ、とかってのは頻繁にあります。

 不思議と中途半端な大きさの組織が依頼者であるときに限って、恐らくはオフィスの日本人が指摘するのでしょうが、「こんな翻訳は間違ってる!下手すぎる!」と、翻訳を付き返してくることがあります。こういう場合、正当な誤訳の指摘ならば兎も角、「いちゃもん」としか言いようのない理不尽な注文である事が殆どで、そんな時には、自分で訳したらあなたの会社もわざわざ高い翻訳料を払わなくて済むのに、と、思ってしまいます。だいたい、私が今の仕事を始めたのも、元々は本来の仕事の合間に書類の訳をしていて、出産を機に仕事を辞めた後も、元の職場から引き続き訳を頼まれたのがきっかけ。それこそ、Seatを座席じゃなくてシートと訳したから、「すべて」を漢字で「全て」を書いたから間違ってるなんてレベルで文句を書いてくる暇があったら、訳をする時間くらいありそうなもの。翻訳者側もプロとして、お客様に満足していただける仕事をお届けすべく、こういった不満にはきっちり対応しますし、それに備えてますので、中傷レベルで翻訳を突き返したと認められる場合には、手数料として追加料金が課されることも稀にありますので、クライアント側にも責任が有ることを承知しておくべきかもしれません。

 プロの訳をけなすのは、マンガやアニメをボランティアで翻訳しているファンの間でよく見られる傾向です。きっと、自身の日本語・英語能力をひけらかしたいのでしょうが、実際には、第三者の目から見れば、日本の慣習や歴史を知らずに訳してたり、諺や四文字熟語の意味を汲み取れていなかったりと、結局は自分たちの自己満足であることも多い。プロはお金をもらってるぶん、下調べも十分にしていますし、いい加減な仕事はしていないものです。クライアントと翻訳者の一対一の関係なら、対応の仕様もありますが、なまじっかな日本語知識を持つファンが、勝手にネットなんかで文句つけてくる場合は、一方的な中傷と何らかわりはありませんから、翻訳者は凄いストレス溜まるだろうなって思います。

 ところが、出版されているアメリカの小説の翻訳を読むと、アメリカで生活してたら誰でも直ぐピンとくるようなことが全く反映されずに、不自然な日本語で訳されていることが多くて驚きます。ちょっとは裏を取ればいいのにと。ネットでいくらでも調べられるんだから、ちょっと不自然だな、とか、おかしいと思ったら、ググればいいのに。私が読んだ中で、そういった点が特に気になったのはパトリシア・コーンウェルのケイ・スカーペッタのシリーズですが、最近、とある犬の躾の本で、子犬のしつけに「木箱」を使えって、何度も書いてあるのを見て、かなり驚きました。多分、オリジナルは「Crate」だったのでしょうが、犬の躾に使うクレートってのは、木箱じゃなくて檻のことですぜ…

「担当者」は英語で何といいますか?

2013-11-06 | 英語
 ビジネス文書の英語翻訳でいつも悩まされる言葉、それが「担当者」です。全米で入手できる、日本語のフリーペーパー「U.S. Frontline」の「ビジネス英語のケーススタディー」という連載コラムで、まさにその「担当者」を英語でどう伝えるかという記事が掲載されており、興味深く拝読しました。ここでの例は、project manager、project coordinator、point person、primary contactなど。なるほど、参考になりました。

 アメリカでは、「担当者」というコンセプトがないので、日本のビジネス文書では普通に出てくる「担当者」に、毎回、悩むことになります。文書の内容から、その「担当者」の役割がわかっていれば、先のように、特定のプロジェクトの管理者であるとか、調整係であるとか、訳することも出来ますが、どうも「Manager」や「Coordinator」という大層な肩書がしっくり来ない時もあります。特に担当者が数人いる場合など、「One of the staffs who are responsible for this project」みたいな感じで、管理者や調整者はなんか違う。「Point person」も無難な選択ではありますが、どうも曖昧です。私の場合、「Contact person」または、もっと短く「Contact」と訳することも多いかな。文中で出てきたならばともかく、判子押す小さいテーブルで「担当者」って出てきたら、延々と「the personnel who has responsibiity to cordinating the process」だの、「the person who handle the project in a comprehensive manner」だのってやってられないもん。翻訳料は普通、英語の単語数で支払われるんで、担当者って出てくるたびに、こうやって説明してたら、小金が稼げそうだけどwww

 日本では完全に慣習化している「担当者」に当てはまる英語がない、つまり、そういう観念がないというのは、日米のビジネス観の違いを表しているようで面白いと思います。日本では、一人が幾つかの業務を「担当」することに重視がおかれ、アメリカでは数人が加担しているプロジェクトや業務そのものの方が重視されているという感じです。実際には、日本だって、特定業務を「担当」しているのは一人だけじゃない場合がほとんどだし、アメリカでも、プロジェクトや業務を何人かが「担当」しているというか、そのプロジェクトに参与して責務を持っています。やってることは同じなんだけど、業務に関わる人間と、業務そのものへの焦点の違いでしょうか。ビジネスだけじゃなくても、人重視の日本、業務とか目的重視の欧米って感じで、文化が端的に現れているようで面白いですね。



英語になった日本語:Bukkake

2013-09-15 | 英語
 若息子は父親と一緒にロスアンゼルス・カウンティーフェアに行ったが、上息子と母は「この暑いのに~」と家でゴロゴロしている日曜日。先週中、じっくり読む時間と気力が無くて積んだままだった新聞を読みなおしたり。土曜日のLA Timesには、日本の新聞では生活欄に対応するような、そのものズバリな名前の「Saturday」というセクションがあります。料理のレシピとか、レストランの紹介とか、園芸の事や恋愛関係のエッセーとかが出ていて、私は楽しみにしています。で、昨日のSatrurdayページは、サウスベイでラーメンのイベントやってんのに、リトルトーキョーのうどん屋さんの紹介。その記事は、Marugame Monzo is all about udonです。

 手打ちうどんのお店で、リトルトーキョーでも人気の高いお店のようです。今度、ダウンタウンに行ったら、お昼はここにしてみよう!なのですが、気になったのは、ぶっかけうどんの説明で、曰く、「The udon is also served cold as bukkake udon ― do not look this up on the Internet. (ぶっかけうどんという、冷たいうどんもあります…これをインターネットで調べてはいけません。)なんで?

 日本語版ウィキ先生によりますと:
打っ掛け - 本来の「ぶっかけ」の言葉の意味は、「ぶっかけること」「斬りかかること」「汁をかけただけの食べ物」である
ぶっかけうどん - うどんの食べ方のひとつ。茹でたうどんに出汁をかける岡山県倉敷市の郷土料理。
なのですが、うどんが「成敗!」とか叫びながら斬りかかってくるのではなく、どうやらアメリカでは「bukkake」の意味は、
ぶっかけ - 性風俗用語の一つで、相手の体をめがけて射精し精液を浴びせること→ 顔射#ぶっかけ
だけが伝わっているようです。画像検索なんてした日にゃ、トロロぶっかけうどんが二度と食べられなくなってしまいそうです。くわばら、くわばら…

重なる

2013-09-08 | 英語
 つい先週、猫が勢い良く飛び乗って台から派手に蹴り落とされ、プリンターがお亡くなりになってしまいました。仕方ないので、ウォルマートに行って、一番安いオール・イン・ワンを買ったばかりなのですが、今度は、キーボードのワイヤレス接続が、使っている最中に何度も切れるようになりました。こういう事って、どうして重なるんでしょう?そのたびに、打った部分が反映されないし、再び繋がるまでイライラするので精神衛生上によろしくない。それに何より、仕事の効率にもかかわるので、今日、またウォルマートに行って、一番安いキーボードを買ってきました。キーボードって、配列そのものは規格化されていても、微妙にキーの間隔が違ったりするじゃありませんか?今日、買ってきたマイクロソフト社のキーボード、バネというか、打った時の指の感覚は好きなんだけど、キーの位置が前に使っていたのと微妙に違う。Deleteキーを押したつもりが、¥だったり、「、」のつもりが「m」だったり。ファンクションキーが小さいのも使いにくい。慣れるまでは疲れそうです。ああ、肩こる…
  
  問題の猫。流石のふてぶてしい面構えでである。右は、その新しいキーボード。ハンドレスト部分が邪魔だが安かった。


 日曜日のウォルマート(Walmart in Sunday)というのは、人外魔境として定評があるのですが、今日は確かにその片鱗を見せてもらいました。すらりとして素晴らしくスタイルが良く美人だけど首から下は全身刺青入りのお姉さんとか、肝っ玉母さんに引き連れられた10人ぐらいの子供達の一行(全部、自分の子供?)は、カート三台に一杯のお買い物。かと思えば、通路でサッカーしてる子供がいる。いくらLAでも、そう毎日、お目にかかれる光景じゃございません。いや、ホントだってばw

 もう一つ、今度は良い方の「重なる」。旭屋書店がアメリカから撤退することになり、今月中は閉店セールをしています。ポイントカードの点数も残っているので、昨日、見に行ったのですが、色々なものが半額になっていました。でも、お目当ての雑誌はセール対象外で「なーんだ」と、思ったのですが、売れ残りの古い雑誌のところを見たら、「サライ」欲しかった号が格安!他に欲しい物もなかったのですが、ポイントを使うために、単行本で追っているマンガが2つ載ってる「アフタヌーン」も安かったから、今どうなってるのかな?と、思って買ってみたら、星野之宣氏の短編も載ってた!ラッキー!

 そして今日、ガーデナのブックオフに行ったら、ずっと欲しいと思っていた文庫本があった。大阪今昔散歩と、神戸今昔散歩。去年、帰国した際に東京版を入手して、地元である大阪、神戸版がほしいって思っていたの。ブックオフでは、たまに、「こんな所(アメリカのブックオフwww)で、あなたにお目に掛かれるとは―!?!」な奇跡の出会いがあるんです。あたし達、赤い糸で繋がっていたんだわ、とか、あたしのアイがあなたを呼び寄せたのねとか、古本に頬ずりしちゃうよ(ヲイヲイ)

マウスは今のところ大丈夫

辞書が友達

2013-06-27 | 英語
 暑いわ~ 空は真っ青、お陽様カンカン、風は殆ど無し。座ってるだけで汗がじわ~っで、お家でサウナ。夕方になると、これが急に涼しくなるから、この辺りの気候は有難いのですが、昼間もずっとPCの前に座っておるワタクシには、今のアパートにはクーラーがあるという事実が世にも有難いのです。しかし、電気代がコワい。こんな日には、ビーチに行って、ひねもす波打ち際に寝転がってボーっとしたい。でも、今月は特にピンチだから、せっせと働いて家賃稼がねばならぬ…

 村上春樹氏の「翻訳をしていると、年がら年中辞書を引くことになる。とにかく辞書を生涯の友にするくらいじゃないと、この仕事はつとまらない。知っているはずの単語でも、念のために辞書を引いてみる。」という言葉が、実に的を得ているなぁ、と、いうこと。これは、図書館から借りてきた、村上氏がananに連載していたエッセー、村上ラヂオをまとめた「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」からの引用なのですが、ほーんと、仕事中は辞書ばっかり引いている。私の場合は、オンライン辞書に頼りっきりなのですが、翻訳中は画面を分割して、半分に作業中の文書を、そして半分には必ず辞書サイトを幾つか開いている。日常的な単語でも、最適な言い回しを求めて、同じ単語を何度も何度も調べることになる。いや~、言われてみればその通り、辞書は仕事のパートナー、生涯の親友だわ。ファインディング・ニモの鮫さんによれば、Dictionary is friend, not food.大空翼くん的には、辞書は友達、こわくない(だからといって蹴らない)。

 何度引いても、出てくる度にまた辞書を引いては悩んでしまう言葉は、「commitment」と「obsession」が二大横綱です。頻繁に出てくる単語なんだけど、日本語にぴったりとはまる訳語がない。だから、ニュアンスで最も近いと感じる日本語へのインスピレーションを求めて、数カ所の辞書サイト画面をうーうー唸りながら睨むことになる。勝手に造語を作っちゃうことすらある。そこんとこ、察してくださいよぉ…みたいな感じ。今んトコ、それで文句を言われたことはない。漢字ばんざい。マニフェストとか、ライフラインとか、普通に日本語に対応語のある言葉をわざわざカタカナにして使うくらいなら、コミットメントとオブセッションを日本語化してください。「コミットする」なんて言葉は、ビジネスでは使われ始めているけど、契約書中では未だ違和感がある。かと言って決まった対応用語もないので、見る度に「また、お前か!」と嫌な顔してしまう。オブセッションは執着とかこだわりとかって訳することが多いけど、何かちゃんと伝えきれていない気がしてムズムズする。いっそ、カタカナで定着してくれりゃラクでいいんですけど!



ルーちゃんサインの顛末とかコノヤローとか

2013-06-18 | 英語
 ルーちゃん米財務長官を覚えておられるでしょうか?丸を並べただけの署名が世界中に笑いをもたらし、署名変えなきゃ指名取り消すぞとオバマ大統領にまでネタにされた、あのルーちゃんです。ランチが毎日、自宅から持参したサンドイッチ2つのルーちゃんです。そんな彼の正式に紙幣に印刷される新署名が公表されました。


 すごく…普通です

 なんだ、つまらん… ルーちゃんと署名に関しては、過去記事のこことかここ、そしてここを参照してください。

 いま付き合っているのは、ゆるい内容だけどひたすら長くて書体が面倒な文書。ビデオを流しながら楽な気分で、のんびり訳していくのが、わたしにとっての飽きないコツなので、借りてきた邦画を横目で観ながら仕事してました。「茶の味」は、ユルい、長い、これといったストーリーもないで、「ながら見」にぴったりでしたが、「アウトレイジ」はちゃんと見ていないと、誰がどの組の誰だったか混乱してしまって、ただ、ただ「コノヤロー」って殺し合ってる印象しか残らなかった。両方の作品に出演している三浦友和さんと加瀬亮さんのギャップが面白かったけど、三浦友和さんって、わたし的には永遠に「モモエちゃんの旦那さん」なのだなぁ…

 横目で見ていただけなので見逃したのかもしれないけど、気になったのは字幕の「asshole」という言葉です。「アウトレイジ」にはコノヤローはじめ、様々な相手を罵倒する言葉が出てきますが、統一して「asshole」だし、茶の味の「ばーか」等も、ルールでもあるかのように、みな「asshole」だった。そんな一辺倒な訳し方じゃなくても、jerk、idiot、motherfucker、sucker、moron、jackass、fagot、dope、airhead等々、ちょっと思いついただけでも、これだけ色んな表現があるのになぁ、と思ったのでした。訳した人が品の良い方で、汚い言葉を使うのは躊躇われたのかしら?

 コノヤローは、クエンティン・タランティーノ作品の「fuck!」みたいなもので、キタノブルーならぬ、キタノコノヤローとトレードマーク化されてもいいと思うほどなので、統一した訳語でいいけど、他の罵り言葉は敢えて違う言葉を使って欲しかったな。一方で、「茶の味」で「asshole」はキツすぎる感じがするので、もっと軽い感じのほうが良かったな、とか。こんなことを考えだして、素直に楽しめなくなってしまうのは、職業病かしらねぇ…orz



地上に残る最後の植民地単位系

2013-05-28 | 英語
 翻訳業をしていると言うと、どうやって翻訳家になったのか?と、尋ねられることがあります。私の場合、「翻訳家」という何か高尚な響きのある専門家というより、翻訳業者って感じなのですが、どうやってなったか、と、言うより、なんか知らんがなってた、という方が正しいように思います。取り敢えず、翻訳を取扱うエージェント会社に申し込んでみて、トライアル試験を受け、その会社の求める翻訳のスタイルに合えば依頼が来る。翻訳でお金を貰えば、これであなたもプロの翻訳家、ってか?

 ただし、文芸翻訳の方は未だ徒弟制度が蔓延っているそうですので、コネがないとなかなか難しいようです。技術翻訳の場合、元々、翻訳を志していたのではなく、特定分野の専門知識を持っていたり、その分野の会社に務めていて、「あ、外国語出来るの?だったら、これ訳しといて」が募って翻訳のほうが本業になっちゃった、というケースも多いのではないでしょうか。私はこれでした。技術翻訳では、実際に訳してるより、フォーマットしてる時間のほうが実は長いんじゃないかと思うことがあります。同じく翻訳をしているお友達といつもボヤきあうのですが、フォーマットするのがめんどい。とにかく面倒くさい。日本のエージェントの場合だと、納品した翻訳をエージェント側でフォーマットしてくれる会社もあるようですが、アメリカの会社だとそうはいきません。また、フォーマットの料金も翻訳料に含まれていると見なされる場合が多いので、フォーマットはしなくていいよって会社は、翻訳料が安かったりするので、それも要注意です。

 フォーマットではありませんが、数字の換算もまた面倒な作業です。平方フィートを平方メートルに直し、それをまた坪に換算なんてやってると、本当にこれでいいのかなぁと不安になります。世界中がS.I.国際単位系に転換しても、大英帝国単位系のヤード・ポンド法を使い続けているアメリカに「おまいら、いい加減にせぇ!」と、喝を入れたくなります。そんなにイギリスの植民地だった頃が懐かしいのか、懐かしいんか、ゴルァ!と、机叩きながら問い詰めること小一時間… 今時、当のイギリスでも使ってないヤードだのポンドだのマイルだのガロンだの華氏だのって、時代錯誤にも程がある。クックパッドやレンジページのレシピを真似しようとすると、毎回、アメリカ式に換算するのが面倒だっつーの!(結局、それか)

 この件に関しては、なんでも最近ホワイトハウスから、メートル法に切り替えましょうという請願に対する正式回答が出されたそうです。曰く「アンタの好きなようにしてください」だって。好きなようにしろと言われても、そうはいかないんですけど。勝手にメートル法で、時速60マイル制限の道路を時速60キロで走ってたら追突されそうじゃありませんか。カリフォルニアでは、ノロノロ運転し過ぎると、クピード違反の切符切られちゃうし。

 ところで、ベネズエラの首都・カラカスの高級ストリップクラブで銃撃事件が発生し、米国大使館職員2人が巻き込まれて怪我したってニュースを聴きました。ほぉ、軍人が風俗店に行くのは禁止なのに、外交官はいいんですか(ニヤニヤ



しっかし暑いわ。週末はもっと暑いらしい。

Are All Marriges Equal?

2013-03-27 | 英語
 少し古い話になってしまうのですが、3月26日、Facebook やツイッターに、赤いイコールサインが氾濫しました。これは、最高裁判所が、カリフォルニア州の同性婚を禁じた修正法を巡っての審議を始めたことを受けて、ソーシャルメディアで同性婚指示を訴える動きの象徴で、人権団体のHuman Rights Campaignの呼びかけによる、同性婚を支持するなら、連邦最高裁判所が同性婚の違憲性について審議している2日間、自分のアイコンをこのサインに変えたり、このサインに因んだ画像を貼ろうというキャンペーンの一環でした。そのFacebook ページでは、色んな赤いイコールマークサインを見ることができます。

 事の起こりは2008年に遡り、カリフォルニア州の最高裁が5月に「同性婚を認めないのは憲法違反である」との判決を下しました。さすがはリベラルな州だと思っていたら、その同年11月には住民投票の「プロポジション8」によって、「やっぱ同性婚は違憲!」という修正案が過半数を占め、採択されてしまいます。その後も、ゲイ人口の多いサンフランシスコの地方裁判所が同性婚を認めたり、色々と揉めていたのですが、今年に入って司法省が、このプロポジション8は、「いかなる州も市民の特権を除外する法律を作ったり、強制することや、個人の生命や自由、財産を奪うこともできない。また、法の下で、市民は平等である」とする合衆国憲法修正第14条第1節に違反するんじゃね?と、連邦最高裁による審議を求めた。で、26日よりその審議が始まって…←今ココ。

 このキャンペーンをアメリカ中に広げた功労者は、ジョージ・タケイ氏。スタートレックのヒカル・スールー、またはミスター・カトーのタケイ氏です。彼は今や、4万人近くものフォロワーがいる、インターネット・ソーシャルメディア界のオピニオン・リーダー。私も息子達もしっかりフォローしております。日系人強制収容所に収容された経験があり、20年以上のパートナーもいる同性愛者として彼が力を入れているのが、日系人の地位向上と同性婚の合法化です。赤いイコールサインのことを私が最初に知ったのも、タケイ氏のFacebookページのポスティングでしたが、多くのフォロワーがいるだけに、その宣伝効果も抜群。ファン、とまでは行かなくとも、ジョージ・タケイが嫌いって人に、私はお目にかかったことがない。なんだか好感の持てる人物なのが、彼の推進する同性婚合憲化、ゲイの社会的な地位を認めさせるための働きに、大きく貢献しています。今世紀の公民社会運動といわれる同性婚の是非をめぐるアメリカの動きの功労者の一人として、後世にキング博士のように名を残すのではないかと思います。

 実は私、数年前に、ロサンゼルスの日系人博物館の催しで、タケイ氏にお会いしたことがあるのだ!パートナーの方とご一緒で、さすがのスター・オーラとでもいいますか、すぐに「タケイ氏だ!」って判りましたよ。自慢じゃないが、過去には、サイモン&ガーファンクルのアート・ガーファンクル、ジェイダ。ピンケット―スミス、マシュー・マコナヒーとすれ違っても、人に言われるまで全く気付かなかった私が一目で気付いたんだから、やっぱ長年スターやってる人は違うわ~

2009年のお正月に撮りました。自慢~




4年前にはFecebookは世に出たばかり

駐車場荒らし現る

2013-03-21 | 英語
 今日、買い物に行こうと、アパートの地下駐車場に停めていた車に乗ると… あれ?何かヘン?よく見ると、閉めてあったはずのコンパートメントが開いているし、携帯電話の充電器や、サングラスがない??

 地下駐車場へのアクセスは限られており、路上に面したガレージそのものドアはもちろん、アパートからガレージに降りる入口も鍵がなければ入れないのですが、今日はゴミの日で、ゴミ収集車が入場するためにガレージドアが開いている間を狙って侵入したのではないかと思われます。実は、被害にあったのは私の車だけではなく、停めてあった他の車や、駐車場内の物置、自転車なども盗まれたそう。私以外にも被害を警察に報告した人がいて、皆で現場検証に立ち会ったのですが、やってきた警察官3人は、緊急事態発生で呼び出され、「質問あったら署に電話してね~!」と叫びつつ、慌てて行ってしまいました。因みにその緊急事態とは「裸の男が公道を走ってる!(A naked guy's running on the street!)」だそうです… 後ろについて行って、見たかったかも…

 私が取られたのは、携帯電話の車用充電器と何年か前にドラッグストアで買った20ドルほどのサングラス。私自身の被害は少なかったけど、自転車や、CDをごっそり持っていかれた人もいました。自転車はチェーンを切って盗んだのだそうで、計画的な犯行かも?私の車の中に、腕時計が落ちていたのですが、開いていた窓から無理矢理に腕を突っ込んだ時に外れたのではないか… と、以上の推理は全て、アパートの所有者組合の会長さんによるもの。さては、ミステリー・ファンだな?こういった窃盗は、アメリカでは「よくあること」で、アパートの誰も盗られた物が返ってくるとは思っていませんが、これ以上の被害を受けないよう、近いうちにガレージドア・システムの鍵を付け替え、警備カメラの設置を検討するそうです。

 ところで、西LAに住んでいた時、お隣に空き巣が入って、聞き込みに来た警官二人は、「あんたらホンマにコップか?」と疑うほどに、無駄に男前でしたが、今回来た3人は、普通のヒスパニックの兄ちゃんたちでした。これが、LA市内とその周辺地域の超えられない壁なのかっ?!



腕時計は警官が参考物として持っていった

乗ってけ、サーフィン(古っ!)

2013-03-09 | 英語
 ここ暫く、ストレスが溜まって神経性の腹痛と全身痒いカユイ!に悩まされていましたが、やっと治まってきました。痒いのは乾燥と、春先で花粉症の症状も出てきつつあるのでアレルギーの所為も有るのかもしれませんが、参ったですよ~ そんな事情もあって、色々と落着かなかった週も、やっと今日で終わりで、少しノンビリしたいかもよ、と、思っていたのですが…

 所属するコンサート・バンドのコンサートに参加する息子たちが、朝になってから「合うズボンがない!」と。なんで、昨夜のうちにそれを言わんかーっ!?(激怒)で、朝から紳士服店に走る。成人向けの服は息子たちには作りが大きすぎるんだけど、大は小を兼ねるって言うだろ!と、無理矢理ベルトで締めて間に合わせました。最寄りの店が紳士服安売り店で、シアーズ等のデパートは車で10分ほどかかるので、この際、贅沢は言ってられんのだ!コンサートの際には、白のシャツと黒のスラックス、靴下、靴と決まっているのですが、毎回のように、サイズが合わなくなっては買い換えています。一番、大きな子には不公平だけど、バンド内で小さくなった黒スラックスを他の子に譲る交換会でもすればいいのにって思う。うちは、兄ちゃんが着れなくなったら弟に回せばいいやと思っていたら、ここんとこ、二人はサイズが同じになっちゃって、無駄x2です。

 息子たちを学校に落とした後、怒涛の朝のあとの静けさを楽しむべく(?)海へ。波は高いけど風の強くない絶好のサーフィン日和で、沢山のサーファーが集まっていました。

 本日晴天なれど波高し


 絶好の波乗り日和


 乗る


 あちゃ!


 乗る


 あぎゃ!


 乗る


ひえっ!


混みあってます


 カモメに愛されているおばさん

 この方は、いつもパンを撒いてくれるので、彼女が現れると、カモメたちが大喜びで寄ってきます。一方、私も同じく砂浜にビニール袋を携えて現れる「いつものニンゲン」なのですが、彼らにはゴミ拾いのおばはんと認識されているらしく、完全に無視されています。カモメもちゃ~んと学習能力有るんですね。この浜でゴミを拾って4年になりますが(あくまでも目的はゴミ拾いではなく、ビーチコーミングのついでにゴミも拾ってるだけなのですが、カモメにもライフガードの兄ちゃんにも、しっかりゴミ拾いのおばはん扱い)、未だ、日本から流れ着いたと思えるものには出会っていません。


 コンサートから返ってきた息子達が、お腹が空いたとボヤくので、帰りに回転寿司の「がってん寿司」に寄ってみました。息子達は、回転寿司初体験でしたが、気に入ったようです。回転寿司、楽しいよね。しかし、問題はつい食べ過ぎちゃうことなんだな。あう…orz



胃が重くて、動けないっ…