白樺同人の古林治さんは、少し前から奈良時代の法相宗(ほっそうしゅう)の僧侶・徳一(とくいつ・とくいち)にはまっています(最澄や空海との論争)。
わたしは、少し調べていたら、面白そうな本がありましたので、一昨日Amazonに発注しました。今日届いたので、3分の1ほど読みました。
この本の第1章には、磐梯町(ばんだいまち)の五十嵐町長(現在、四期目)の奮闘が描かれています。彼は、一期目から「度肝を抜くような」提案をし、まさにドン・キホーテさながらの構想と行動で、会津を仏の都として再興させるための活動をしているとのこと。
具体的には1200年前に創建された慧日寺(えにちじ)を仏像を含めて再現するのですが、広さは15万平方メートルです。すでに12万平方メートルが公有化されていて、民家七軒、磐梯神社なども移転が完了。
唯識思想(仏教の認識論)と民衆を救うための直接行動で多くの民から篤い信頼を得ていた法相宗(ほっそうしゅう)の徳一が、磐梯山噴火(806年)の直後に創建した「慧日寺」を復元するのは、あらゆる面で困難を極める大事業ですが、着々と進められているようです。ただ驚くほかありません。「仏都会津」を復活させるという巨大な企ては、長州による明治150年云々という小さな話とはケタ違いです。
詳しくは、本書で。
武田康弘