思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

「戦争責任とは言葉のあや」(昭和天皇)にならう日本という国の最高責任者。

2020-06-18 | 社会批評

1975年10月31日、
アメリカ訪問から帰国した天皇と皇后は、初めて記者会見を行ないました。
記者から、「陛下はいわゆる戦争責任についてはどのようにお考えですか」という質問が出ました。
それに対して、昭和天皇は、「戦争責任というような言葉のあやについては、私は文学方面についてはきちんと研究していないので、答えかねます」と述べたのでした。

 「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴である」と憲法第1条に記されていますので、
日本では、最高責任者は、何事も言葉のあや、ということで、何があっても責任は取らないのが常識なのでしょうね。

 安倍首相は、「天皇を元首とする」という自民党憲法改定案をつくりましたが、いつも「わたしに責任がある」と発言し、責任を果たすとは、ずっと最高責任者(首相)を続けることとして、何一つ具体的に責任をとったことはありません。

 無条件降伏という事態にも退位さえしないでそのまま天皇という地位に留まった昭和天皇にならった見事な態度で、さすが「天皇陛下万歳!」を事あるごとに叫んでる人だけのことはあります。

 最高責任者は何があろうと安泰で、下の者が罪をかぶる。そういう日本を続けますか


武田康弘


 

 

 

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