シニア・ミドルで資格取得を目指す人が増えている。
定年後に備え再就職のために、独立自営を目指す、趣味の延長など、その目的は様々だ。
新しい事へのチャレンジ精神や向学心は、歳には関係がなく大事なこと。
新しい人間関係も生まれ、日常生活にも張りが出てくる。
高齢者福祉関係など社会的に意義のある資格もいろいろある。
こんな視点で捉えてみると、シニアやミドルの資格取得は捨てたものではない。
活き活きシニアワークライフのために挑戦する意味は大いにある。
しかし再就職にしろ、独立開業にしろ、
経験ゼロの業界へ転身するために役立つ資格は、例外的にしか存在しないのも事実である。
国家資格の本格的な“士(サムライ)”資格でさえも、
足の裏についた飯粒、「取っても喰えない!」などと言われている。
資格だけで、いわゆる“食べていける”可能性は極めて少ない。
趣味の延長やボランティアのつもりなら構わないが、
やるからには、やはり実益がという人は、
今のうちから実務の経験を積み、顧客づくり・人脈づくりに精を出さないといけない。
シニアやミドルに求められるのは、やはり豊富な実務経験。
資格で転身!好きだから、得意だから、あこがれだったから、だけでは難しい。