Maintenance SHIOHOUSE

■SHIOブログ■
「店主の独断と偏見でつづる個人的な日誌」

CB350Fスイングアーム

2015-10-29 18:45:00 | CB400F/350F
今日は地元警察署主催の「古物商等法令講習会」

西新井駅前の「ギャラクシティ」内西新井文化ホールにて開催

ちなみに「ギャラクシティ」は子供には超楽しい施設
http://www.galaxcity.jp/
家族と当店にお越しになる場合
嫁子供を車に残し、放ったらかしでは
後で槍玉に上げられるのは必至
このような施設に置いてくるのも一つの方法ですね。
※先日、無料で楽しめる施設と言うことでスマステで紹介されたので混んでいるかもしれません。

そんなこともあり
昨日は本来定休日ですがシコシコ仕事をして
今日は身体を空ける事にしました。
まずは今日一緒に行動する
友人の「ドリームワークス」店主と昼食へ
平日お昼を食べに行くとなるとここでしょ

鯨食堂
スタッフが居たころは毎週のように行っていましたが
一人ではなかなか足が遠のき
今日もおばちゃんに「あら、久しぶり!」と言われるていたらく
※諸物価高騰により?各定食¥700になりました。

もし、行きたい人居ましたら遠慮なくオファー下さいね
来月の土曜営業日は第一土曜8日です。


さて、本題に入り
なんとなく最近CB350Fのお客様が増えているような感じ
先週末も駐車場に
修理のお客様とオイル交換のお客様と2台並んでいました。
2台並ぶのは珍しいですよ~
(バタバタしてて画像撮り忘れた~(号泣))

その、修理車のCB350F

依頼事項はスイングアームのガタとフロントブレーキのO/H
スイングアームは横方向に力を掛けるとガタガタ動く!!!!

スイングアームピボットのカラーのガタとは異質
完全にスラスト方向に動く感じ


トルクロッドのボルトとリアブレーキロッドのピンの隙間に注目
(っていうか、この画像の中心にフォーカスポイントがあって、撮影時はピピッと音がすると同時にピントが合うのですが、実際には画面端の遥か向こうにピントが合う(移る)
こんなことがしょっちゅう
この馬鹿デジカメも店主のストレスの原因の一つ)
しかし、この画像におかしなものが写りこんでいる!!!!

スイングアームを外してみて納得
右側

左側

なんだぁ!スラストブッシュ居ないじゃん!

分かり易くマーキング

#10、リアフォークピボットスラストブッシュ
#14、リアフォークフェルトリング
この2点が不在

ブッシュのフランジの厚み分左右にガタガタ動いていた。

しかも、この2点はメーカー廃盤

この場合どうするか?
中にはオリジナルの部品に拘る方も居ると思いますが
無いものは仕方がない、某オークションで中古を探す?
まともなものが来る可能性を考えるといかがなものかと
基本、機能最優先の当店ではルックスは変わりますが
CB400Fの部品で対応します。


センターカラーはまだ充分使える状態

※万が一磨耗が激しく交換が必要の場合
CB400F用は当店でリリースしていますから、穴加工してCB350Fにすることも可能です。

スイングアームからブッシュを抜きました。

片方には無いですね

代わりに組むCB400Fのパーツ


キャップの外径が違う為、リアブレーキスイッチスプリングが干渉しますが
問題ない範囲と解釈


せっかくなのでリアブレーキパネルもO/H

ブレーキカムはまたしてもグリスっ気無し
スムーズに抜けませんでした。

エンジンオイル&エレメント交換も依頼事項
当店ではエレメント交換時、ケース、ボルトなどきれいに洗浄していますが
この車両の場合、フィルターケースがリペイントされていてパーツクリーナーで塗装が落ちてしまう
こういう場合は内部のみ軽く洗浄して終了となります。


フロントブレーキは
あらかじめ送っていただいて表面処理の完了した
純正マスターシリンダー=再アルマイト
純正キャリパーA/B=耐フルードペイント


一時しのぎに装着してあったリプロ品と交換する作業
フロントキャリパー外すと…

パッドグリスがまったく塗られていないカラカラ状態
ダンピングシムすら居ません

ピストン、ブリーダーバルブは互換性がありますから
消耗品のシールのみ交換して組み換え

マスターシリンダーのインナーキットは寸法的に互換性が無い為
純正新品を使用して組み立て

先のクランクケース背面の画像を見て分かった方居ましたか?
なんとバッテリーのブリーザーホースがケース背面の
エアチャンバーのブリーザーホースが刺さる穴に刺さっていた!

そのまま放置すれば、ケース背面や下部のフレームが希硫酸でやられて腐食してしまいます。
危ない、危ない!
もちろんホースを外して長いものに交換

依頼事項で「サイドスタンドの動きが悪い」と


これまたまったくグリスっ気無し
浸透性のグリスを塗布

スムーズに動くようになりました。

この車両、感じたことは
摺動部分にグリスが使われていないような気がします。

金属同士直に擦れれば磨耗します。
それを防ぐ為の潤滑ですが
この車両を組んだ人間が
グリスを塗ることでその周辺が汚れることが嫌だと思ったのか?
グリスを持っていなかったのか?
そのような知識が無かったのか?
まったくもって不思議です。


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