すみませんすっかりサボってしまいました。
先週からの車検車両がずれ込み
今週分の車検車両もあり
まったくブログを書く時間が取れませんでした。
まず、新たなオイル漏れの発覚した先週からの車検車両
カウンターシャフトオイルシールはエンジンを割らないと交換が出来ません
重整備となりますので最初から分かっていればお受けしないのですが
預かっているうちに酷くなってはいたしかたない話
(時折有りますね、預かっているタイミングで壊れること
以前メリケン製強力点火装置のMSD装着車を預かったことがあり、何するわけでもなく壊れてしまった。
スペアを持っているとの事で交換し、次の車検で預かったときも壊れた!?
仕方なくアメリカから新品を仕入れたらこれまた壊れている
海外オークションで英語が分からないので無き寝入り
次に仕入れたものは大丈夫だったのでそれを装着し
「申し訳ないですがもう診れません」と次回からの修理はお断りさせて頂き
他のお客様でもMSD付きは出禁とさせていただきました。
もう、MSDはこりごりです。)
早速、エンジンを降ろし
分解してみると
オイルシールのスプリングがずっこけてるし
ふと気が付いたロアケースの合わせ面の一部に液体パッキンがボテッ!と
なぜ、このカウンターシャフトのニードルベアリング部分だけ!?
嫌~~な予感が!
案の定!!!
回り止めのピンが陥没しています。↑
本来はこれくらい出ています。↓
(同じエンジンのメインシャフト側ね)
こんなことならコーキングしなかったのに(泣)
ベアリングのシェルの穴とピンを合わせるのですが
ベアリングの外側の線が合っているか確認せずに閉めて、またはケースを合わせる際にずれてしまい
ケースを閉じたときに隙間が出来るのですが
気が付かず(本当か!?)
男らしくぐいぐい締めてしまったのでしょう
酷い場合はベアリングのシェルが割れていることもあります。
(過去記事参照)
この場合、確実にカウンターシャフトはご臨終
うわぁ惨いな!
思いっきり圧力が掛かりますから磨耗しています。
オイルシールのリップが接する面にも傷があります。
カウンターシャフトのオイルシールには油圧が掛かっていますから
こんなキズでも大惨事になることがあります。
今回、急なエンジン分割になりましたが
トランスミッションのトラブルは後輪ロックなど
命に関わる場合があるので
開けてみてよかったですね。
エンジンのO/Hをしたときなど
各工程ごとにチェックは必要ですね。
速さを競うものではなく
重要なのは正確さ
当店でも作業時に工場内での立会い作業を拒否させていただいているのは
話しながらの作業では正確な作業が出来ないという事
中には「話しながらでも手は動かせるだろう」と言う方は居ますが
無理無理!
車の運転、自転車でイヤホン、携帯禁止なのは何故だか分かりますよね
注意力が散漫になるからです。
作業を見たい、店主と話したい気持ちは分かりますが
作業精度を上げる為にもおとなしく事務所でお待ち頂きたいのです。
立会いで話しながら作業が出来るお店もあるかもしれませんが
私には無理!
どうかご理解ください
さて、こんな場合どうするか?
むりくり押されたピンは簡単には抜けません
そこで溶接して外します。
TIGでうまく溶棒をくつけて
引っこ抜きます。
穴自体が深くなっていますから新品のピンを使っても同じこと
長く加工したものを使います。
さて、組み立てですが
ニードルベアリングの外側には親切に線が入っているのでケース面に合っていればOK
ロアケースをかぶせて確認
線が合っていて、ケースも隙間無く合わさっています。
反対側はメインシャフトにはオイルシールで隠れて線は見えませんが
隙間が無ければOK
洗浄したオイルパンの上澄みの金属粉(分かるかな~?)
これがエンジンに回りオイルフィルターの手前部分
オイルポンプには回りますからダメージを与えますね
オイルパンを外して洗浄するのもエンジンの状態を知るのには良いかもしれませんね。
エンジンの分解作業は時間の充分にあるときに
慎重な作業を要求されます。
生半可な気持ちで行わぬよう具申いたします。
っていうかサービスマニュアルも無く作業する猛者が居ますが
大丈夫かしらん?
大幅に時間と金額がオーバーしましたが
知らないで乗っていたと思うと良かったのではないでしょうか?
先週からの車検車両がずれ込み
今週分の車検車両もあり
まったくブログを書く時間が取れませんでした。
まず、新たなオイル漏れの発覚した先週からの車検車両
カウンターシャフトオイルシールはエンジンを割らないと交換が出来ません
重整備となりますので最初から分かっていればお受けしないのですが
預かっているうちに酷くなってはいたしかたない話
(時折有りますね、預かっているタイミングで壊れること
以前メリケン製強力点火装置のMSD装着車を預かったことがあり、何するわけでもなく壊れてしまった。
スペアを持っているとの事で交換し、次の車検で預かったときも壊れた!?
仕方なくアメリカから新品を仕入れたらこれまた壊れている
海外オークションで英語が分からないので無き寝入り
次に仕入れたものは大丈夫だったのでそれを装着し
「申し訳ないですがもう診れません」と次回からの修理はお断りさせて頂き
他のお客様でもMSD付きは出禁とさせていただきました。
もう、MSDはこりごりです。)
早速、エンジンを降ろし
分解してみると
オイルシールのスプリングがずっこけてるし
ふと気が付いたロアケースの合わせ面の一部に液体パッキンがボテッ!と
なぜ、このカウンターシャフトのニードルベアリング部分だけ!?
嫌~~な予感が!
案の定!!!
回り止めのピンが陥没しています。↑
本来はこれくらい出ています。↓
(同じエンジンのメインシャフト側ね)
こんなことならコーキングしなかったのに(泣)
ベアリングのシェルの穴とピンを合わせるのですが
ベアリングの外側の線が合っているか確認せずに閉めて、またはケースを合わせる際にずれてしまい
ケースを閉じたときに隙間が出来るのですが
気が付かず(本当か!?)
男らしくぐいぐい締めてしまったのでしょう
酷い場合はベアリングのシェルが割れていることもあります。
(過去記事参照)
この場合、確実にカウンターシャフトはご臨終
うわぁ惨いな!
思いっきり圧力が掛かりますから磨耗しています。
オイルシールのリップが接する面にも傷があります。
カウンターシャフトのオイルシールには油圧が掛かっていますから
こんなキズでも大惨事になることがあります。
今回、急なエンジン分割になりましたが
トランスミッションのトラブルは後輪ロックなど
命に関わる場合があるので
開けてみてよかったですね。
エンジンのO/Hをしたときなど
各工程ごとにチェックは必要ですね。
速さを競うものではなく
重要なのは正確さ
当店でも作業時に工場内での立会い作業を拒否させていただいているのは
話しながらの作業では正確な作業が出来ないという事
中には「話しながらでも手は動かせるだろう」と言う方は居ますが
無理無理!
車の運転、自転車でイヤホン、携帯禁止なのは何故だか分かりますよね
注意力が散漫になるからです。
作業を見たい、店主と話したい気持ちは分かりますが
作業精度を上げる為にもおとなしく事務所でお待ち頂きたいのです。
立会いで話しながら作業が出来るお店もあるかもしれませんが
私には無理!
どうかご理解ください
さて、こんな場合どうするか?
むりくり押されたピンは簡単には抜けません
そこで溶接して外します。
TIGでうまく溶棒をくつけて
引っこ抜きます。
穴自体が深くなっていますから新品のピンを使っても同じこと
長く加工したものを使います。
さて、組み立てですが
ニードルベアリングの外側には親切に線が入っているのでケース面に合っていればOK
ロアケースをかぶせて確認
線が合っていて、ケースも隙間無く合わさっています。
反対側はメインシャフトにはオイルシールで隠れて線は見えませんが
隙間が無ければOK
洗浄したオイルパンの上澄みの金属粉(分かるかな~?)
これがエンジンに回りオイルフィルターの手前部分
オイルポンプには回りますからダメージを与えますね
オイルパンを外して洗浄するのもエンジンの状態を知るのには良いかもしれませんね。
エンジンの分解作業は時間の充分にあるときに
慎重な作業を要求されます。
生半可な気持ちで行わぬよう具申いたします。
っていうかサービスマニュアルも無く作業する猛者が居ますが
大丈夫かしらん?
大幅に時間と金額がオーバーしましたが
知らないで乗っていたと思うと良かったのではないでしょうか?