へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

突然の来客で

2016年10月30日 | 日記
母がデイサービスに出掛けた後、

親戚から、午後から行くからと電話が来ました。

滅多に会わない人達なので、母もいた方がいいと思い、

デイに連絡し、着いた頃に迎えに行きました。

母に、

「○○ちゃん達が来るんだって」

と言うと、

「あっ。じゃあ東京に行かなきゃ」



混乱している様子。


○○ちゃん達が、うちに来るんだよ。

「ああそう」


スタッフさんいわく、

「誰か死んだんじゃないか」

と言っていたそう。

親戚の誰かが死んで、私が迎えに来るのだと思ったのか。



遊びに来てくれるんだよ、と言うと、笑っていましたが、

よくわからずふわふわしているようで、

足元もおぼつかず、私にすがって歩いていました。

スケジュールが狂うと混乱しますね。



帰り道、ついでに買い物やらお土産探しやらしました。

母のバッグはデイ用なので、

「あら? 私の(いつもの)バッグは?」

「私、お財布持って来なかったの?」

をリピートリピート。

最初は、

これこれこういう訳で私が迎えに行って…と説明しましたが、

きりがないので、持って来なかった事に。



帰宅して、母の部屋の、予定を書いて置くホワイトボードに、

1時頃、○○ちゃん達が来ます、と書くと、

もうそわそわ。

結局1時間くらい庭に出たり家の前をウロウロしたり。


親戚が来ると楽しそうに過ごし、

「うれしいねぇ」

「泊まって行って」

「こっちの部屋、空いてるから」

を連発。

こっそり、母の体調を含め認知症の事を聞かれ、

元気元気、でも進行したかもしれない、と話しましたが、

その連発振りに、納得の様子。

介護経験のある人達なので、いろいろ察してくれます。

母とも自然に過ごしてくれるので、

私はとても楽でした。

やっぱり、第三者の存在って大切だなあと思いました。

それも、

ああしろこうしろと指示したり、

審査めいた事をしたり、

一般論や感情論で意見しない。

ただただ和やかに接してくれる存在。



そういう接し方ができるようになりたいです。

そして、母のように

親しい人に会えて、

「うれしいねぇ」

と言える素直さを持ちたいものです。



後から気づいたのですが、

玄関の靴箱の上に、

小さい葉っぱを敷いて、その上に石を乗せたものが3セット。

そのひとつと、宅配受け取り用のシャチハタに、実のついた短い木の枝をはさんで

立たせたオブジェ(?)がひとつありました。

母なりのもてなしだったのでしょうね。
























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