視人庵BLOG

古希(70歳)を迎えました。"星望雨読"を目指しています。
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アラビアのロレンス

2008-12-28 07:08:01 | 映画・テレビ他
アラビアのロレンス 完全版 ニュープリントバージョンをテアトルタイムズスクエアに視にいってきた。

映画「アラビアのロレンス」は大げさに言えば、小生の生き方に決定的な影響を与えた映画3本のうちの1本だ。

中学2年の2月(1962年)銀座有楽座でのロードショーを視て以来、この歳(60歳)になるまで東京近郊での劇場公開を見逃したことはないはずだ(?)。

映画「アラビアのロレンス」、アラビアのロレンスについて語りたいネタはつきないが、ここで書くのを止めて、久しぶりに劇場でみた感想を一言。

大好きなビフテキなのだが、歳をとったせいか、胃液が少なくなったせいか、食後の胃の疲労感がこたえる。

スイーツがほしーい!!

P.S.
観客はやはり中高年が多い。
若い人はこの大スクリーンでしか楽しめない、4時間弱の、男性しか出てこない、壮大な映画叙事詩をどう視るのだろう?

また多分"大人買い"をするであろう、完全版「知恵の七柱」。
T.E.ロレンスが、親しい友人のために6部だけ制作した「知恵の七柱(オクスフォード・テキスト)」から完全翻訳した東洋文庫5巻。

完全版 知恵の七柱〈1〉 (東洋文庫)

平凡社

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5 コメント

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Unknown (さかさパンダ)
2008-12-28 08:31:13
>小生の生き方に決定的な影響を与えた映画3本

あとの2本も気になります!
返信する
RE:Unknown (視人庵住人)
2008-12-28 09:11:17
>あとの2本も気になります!

1本は「戦略空軍命令」(1955年)
小学1年のとき視て、それ以降小生をいままでズっーと「ヒコーキ・マニア」にしてしまった映画です。
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/0792109309/378-5727501-9142662?SubscriptionId=1CR2KCSDNRVJY76AMX82

もう1本は「冒険者たち(1967年)」
大学1年の時、この映画を視るために劇場に30回位かよった作品。
映画の構成(コンテニュティ)というものを頭に叩き込んだ作品です。

http://www.amazon.co.jp/%E5%86%92%E9%99%BA%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1-40%E5%91%A8%E5%B9%B4%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%A0-DVD-%E3%83%AD%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%82%B3/dp/B000QUUEMI/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=dvd&qid=1230422474&sr=8-1

さかさパンダ様
北海道は豪雪のようですね?
東京も寒いです。
返信する
私も好きです (かんがるー)
2008-12-28 18:37:26
私も「アラビアのロレンス」は中学生の時から好きです。
というより、「トーマス・エドワード・ロレンス」に興味がありました。

「将来の夢は考古学者!」という東西交流史、シルクロードなどに興味のある中学生だったので、
同じ趣味を持つクラスメートと劇場まで見に行った思い出があります。

大学生の時にも劇場まで観に行きました。
このデジタル公開を知って、観にいこうと思っていたところです。

広い意味で「アラビアのロレンス」には、私も人生で大きな影響を受けて生きてきました。
多感な時期に湾岸戦争が勃発したり・・・
色々と考えさせられました。
大学も歴史学科に進みました。
(専攻は違う分野になりましたが・・・)

少しは大人になった今、改めて見たら、また違う発見がありそうで楽しみです。

あと純粋に「映画作品」としても素晴らしいですよね。スケール、迫力、美しさ。
今度詳しく感想を聞かせてください!
返信する
RE:私も好きです (かんがるー) (視人庵住人)
2008-12-29 08:54:32
アラビアのロレンス、T.E.ロレンスの魅力って、なんでしょうねえ?

20代前半、若き考古学者としてのメソポタミアでの発掘生活。
30歳前後の「アラビアのロレンス」としての華々しい活躍。
第一次大戦後のパリ講和会議におけるアラブ独立にからむ政治的行動。
(この時期のロレンスが小生にとっては一番興味があります)
変名をかたって突然の一兵卒としての軍隊生活。
そして46歳、はれて年金生活者として軍隊を退役。
クラウズ・ヒルに建てたコテージにおける、静かな隠居生活を始めていようとしていたところでの、突然のオートバイ事故死。

1935年当時として、年金生活者になるまで働いていたのだから決して"天才の若死"ではありませんよね?

ロレンスについてはいろいろな人がいろいろなことを書いています。

その中で小生が一番好きな文章が下です。

~それは、おそらく詩人のキーツが「負の能力」(ネガティブ・ケイパビリティー)と呼んだ天才の資質を想い起こさせるのだ。「負の能力」とは、頭のなかにいくつもの矛盾した考えをいだき、一貫した確信を必要とせず、疑問と謎を伴侶として生きる力を指す。おそらくロレンスは、こうした能力を持つ数少ない歴史上の人物であった。~

 20世紀のプリズム 山内昌之著 岩波書店
ヒーロー,アンチヒーローを兼ねた存在 T.E.ロレンス
P78

人間は誰でも夢をみるが、夢のみ方はおなじではない。
夜、思考の埃だらけの襞のなかで夢みる人びとは、夜が明けると目覚め、あれは虚だったと夢想する。
だが、昼に夢みるのは危険な人びとである。
なにしろ彼らは目をひらいたまま、
おのれの夢を行動にうつしかねないのだから。

(T.E.ロレンス「知恵の七柱」の廃棄された序文の断片)
返信する
なんなんでしょうねぇ? (かんがるー)
2008-12-29 22:25:45
素敵な解説と文章の紹介、ありがとうございます!

まさか、ロレンスの魅力について熱く深く語っていただける方が
こんなに身近に現れるとは思いませんでした、嬉しいです!中学時代以来です

いい文章の抜粋ですね・・・深い・・・さすが視人庵さん!
ロレンスは・・・自分の中に同時にいろんな感情や思考や矛盾を持ちつつ、
その全てが本当の気持ちで、自分でも自分を持て余して混乱したりしたのでしょうかね・・・

ほんと、魅力ってなんなんでしょうねぇ?
私が興味を持っていた頃は、まだまだ子供だったので、
全く本質にたどり着けていないと思います。
改めて、これを機会に、読み直したり調べたりしてみようかな?と思いました

『アラブから見たアラビアのロレンス』も十数年ぶりに読みなおそうかな・・・
高校生には高い本でしたが、友人が誕生日にプレゼント!してくれたもので、大事にしているんですが、
少々重くて、ずっと読み返していないのです。
今はまた違った読み方できるかな・・・?

『知恵の七柱』も(買えなかったので)立ち読みしたのですが、
でも、当時の私にはちょっと難しかった印象があり、そのままです。
これを機会に大人買いして読みなさい、ということかもしれません!
来年のマイブックリストに入れますので、また語り合わせてください!
返信する

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