良く晴れた早朝などに西の空が見える窓を眺めると、遠くにくっきりと鈴鹿山脈が見える。いや、別に早朝じゃなくても晴れてれば見えるのだが、早い時間帯に見える鈴鹿山脈は懐かしい、遠い記憶を私に甦らせる。もう味わうことはできないであろう出来事。ゆえに思い出すとちょっと寂しくなる。幼稚園~小学校の頃の夏休みに、近所に住むいとこの家族と一緒に三重県方面へ旅行に行ったころの思い出だ。
我が家の家族旅行の行き先は殆どの場合三重県方面だった。旅行の目的が「祖父、父、叔父がゴルフを楽しむ」だったため、祖父が会社勤め時代よく慣れ親しんだゴルフ場のある三重によく行ったのだった。ゴルフは大体朝早くスタートするので、旅行に出発する時間はとても早かった。で、眠い目をこすりながら西へ向けて出発するのだが、鈴鹿山脈が間近に見える地域まで来ると思いっきり目が覚める。家からでも見える鈴鹿山脈、近くでみるとやっぱ迫力が違うなぁと。そんな鈴鹿山脈の端に位置する御在所岳(ございしょだけ)のふもとにある「湯の山温泉」という温泉街の旅館に泊まる、という。そんな日程だった。
祖父たちがゴルフへ行っている間、ゴルフに興味の無い他のメンバー(ほぼ女ばっか)は、車で湯の山付近を観光していた。ガイドブック片手に博物館とか美術館を訪ねたり、物凄くローカルな私鉄に乗ってみたり。そして私鉄に乗って行き着いた田舎町をうろうろと探検してみたり。この探検がなかなか楽しかった。昔懐かしの、『ちびまる子ちゃん』でいう「みつや」みたいな駄菓子屋を見つけたり、雰囲気のいい森の中の喫茶店みたいなのを見つけたり。ある年は、田舎町唯一の遊戯施設、みたいなボウリング場・ゲーセンが併設された、ちょいと寂れたショッピングセンターを見つけた。もちろんボウリングをやり、低年齢なこともあり散々な成績を記録したことを記憶している。あと、ショッピングセンターの中にあるアイスクリーム屋の「コシヒカリジェラート」が凄く美味しかったことも。それといまだにはっきり覚えているのだが、その田舎のショッピングセンターの本屋で『ママレードボーイ』の2巻を買ってもらった。13年前の事である。13年だって…!遠出せずに、ただゴルフ場周辺をウロウロと散歩したこともあった。ゴルフしないのに利用者向けの山小屋風の喫茶店に入ったり。山の中だけあって空気がとても良いのだ。ゴルフ場ができなかったらもっと空気が良いのだろう。うーん、複雑。
また、せっかく御在所岳付近にいるのだから、ということで、すぐそばにある「湯の山ロープウェイ」(画像)にもよく乗った。このロープウェイで御在所岳の山頂付近まで行くのだ。ふもとの売店でポテチを買い、山頂に着いたあとで「おー!ふくらんでるよぉ」と騒ぐのが我々のお約束だった。そういえば売店で『ちびまる子ちゃん』の缶バッジ買ったなぁ。ちゃんと「日本アニメーション」のロゴが入ってるホンモノも買ったけど、絵がちょっと変なニセモノも買った。くだらないことは細部まで覚えてるわー。ある年、気まぐれでいとこ達と「山頂でスケッチでもしようぜ」という話になり、そこから見える風景をぼんやり描いていたら、CBCというTBS系列のテレビ局の取材を受けた事があった。御在所岳の山頂は8月中旬になると早々と秋の気配が漂うため、それを取材に来たんだと思う。で、スタッフの人に「スケッチを描いているところを撮りたい」と言われ、山頂を飛び交うトンボの絵を描いてるところを撮ってもらうことに。「夕方のニュースで流しますのでぜひご覧くださいね」、と言われ、宿泊先の旅館で見てみたら、5秒ぐらい絵を描く我々が映り、みんなで軽く盛り上がる。画面下にテロップで「夏休みの宿題かな?」という文字が出ていた。私が今までにTVに映った経験はコレだけかな。これも13年前だ。8歳の時。
夏の旅行の思い出をダラダラと思いつくだけ描いてみたが、あのメンバーで旅行に行くことはもう無いのだろう。寂しい。鈴鹿山脈、今はただ遠くから眺めるだけだ。いとこ達は就職してしまって忙しいし、私も何やら忙しいし、なによりもう叔父さんはいない。叔母さんと離婚したのでもう会えないのだ。泊まった旅館で『ドラゴンボールZ』見ながら叔父さんと盛り上がったこともよくあったが、アレもうできないんだなぁ…。そういえば旅館、毎年大体「やまびこ」「希望荘」とい旅館のどちらかに泊まっていた。確か「やまびこ」の方には漫画がいっぱいあり、夜遅くまで『うしおととら』を読んでたような。「叔父さんはもういないし、家族旅行ももう無いだろうし、あの旅館に行くこともないなー」と淋しがっていたら、高3の春の遠足のとき、バーベキューをやった帰りに温泉で疲れを癒してから名古屋に戻ろう、ということで、偶然にも「希望荘」に行くことに。クラスのメンバーで過去に何度もここに来たことがある奴なんて私ぐらいしかいないよな、とほくそ笑んでました。
追記
今日の記事、2000字越えてる。マジでレポート並みの分量を書いてしまった。なにしてんねん。
【今日の数字】
28904
29758
14299
70163
我が家の家族旅行の行き先は殆どの場合三重県方面だった。旅行の目的が「祖父、父、叔父がゴルフを楽しむ」だったため、祖父が会社勤め時代よく慣れ親しんだゴルフ場のある三重によく行ったのだった。ゴルフは大体朝早くスタートするので、旅行に出発する時間はとても早かった。で、眠い目をこすりながら西へ向けて出発するのだが、鈴鹿山脈が間近に見える地域まで来ると思いっきり目が覚める。家からでも見える鈴鹿山脈、近くでみるとやっぱ迫力が違うなぁと。そんな鈴鹿山脈の端に位置する御在所岳(ございしょだけ)のふもとにある「湯の山温泉」という温泉街の旅館に泊まる、という。そんな日程だった。
祖父たちがゴルフへ行っている間、ゴルフに興味の無い他のメンバー(ほぼ女ばっか)は、車で湯の山付近を観光していた。ガイドブック片手に博物館とか美術館を訪ねたり、物凄くローカルな私鉄に乗ってみたり。そして私鉄に乗って行き着いた田舎町をうろうろと探検してみたり。この探検がなかなか楽しかった。昔懐かしの、『ちびまる子ちゃん』でいう「みつや」みたいな駄菓子屋を見つけたり、雰囲気のいい森の中の喫茶店みたいなのを見つけたり。ある年は、田舎町唯一の遊戯施設、みたいなボウリング場・ゲーセンが併設された、ちょいと寂れたショッピングセンターを見つけた。もちろんボウリングをやり、低年齢なこともあり散々な成績を記録したことを記憶している。あと、ショッピングセンターの中にあるアイスクリーム屋の「コシヒカリジェラート」が凄く美味しかったことも。それといまだにはっきり覚えているのだが、その田舎のショッピングセンターの本屋で『ママレードボーイ』の2巻を買ってもらった。13年前の事である。13年だって…!遠出せずに、ただゴルフ場周辺をウロウロと散歩したこともあった。ゴルフしないのに利用者向けの山小屋風の喫茶店に入ったり。山の中だけあって空気がとても良いのだ。ゴルフ場ができなかったらもっと空気が良いのだろう。うーん、複雑。
また、せっかく御在所岳付近にいるのだから、ということで、すぐそばにある「湯の山ロープウェイ」(画像)にもよく乗った。このロープウェイで御在所岳の山頂付近まで行くのだ。ふもとの売店でポテチを買い、山頂に着いたあとで「おー!ふくらんでるよぉ」と騒ぐのが我々のお約束だった。そういえば売店で『ちびまる子ちゃん』の缶バッジ買ったなぁ。ちゃんと「日本アニメーション」のロゴが入ってるホンモノも買ったけど、絵がちょっと変なニセモノも買った。くだらないことは細部まで覚えてるわー。ある年、気まぐれでいとこ達と「山頂でスケッチでもしようぜ」という話になり、そこから見える風景をぼんやり描いていたら、CBCというTBS系列のテレビ局の取材を受けた事があった。御在所岳の山頂は8月中旬になると早々と秋の気配が漂うため、それを取材に来たんだと思う。で、スタッフの人に「スケッチを描いているところを撮りたい」と言われ、山頂を飛び交うトンボの絵を描いてるところを撮ってもらうことに。「夕方のニュースで流しますのでぜひご覧くださいね」、と言われ、宿泊先の旅館で見てみたら、5秒ぐらい絵を描く我々が映り、みんなで軽く盛り上がる。画面下にテロップで「夏休みの宿題かな?」という文字が出ていた。私が今までにTVに映った経験はコレだけかな。これも13年前だ。8歳の時。
夏の旅行の思い出をダラダラと思いつくだけ描いてみたが、あのメンバーで旅行に行くことはもう無いのだろう。寂しい。鈴鹿山脈、今はただ遠くから眺めるだけだ。いとこ達は就職してしまって忙しいし、私も何やら忙しいし、なによりもう叔父さんはいない。叔母さんと離婚したのでもう会えないのだ。泊まった旅館で『ドラゴンボールZ』見ながら叔父さんと盛り上がったこともよくあったが、アレもうできないんだなぁ…。そういえば旅館、毎年大体「やまびこ」「希望荘」とい旅館のどちらかに泊まっていた。確か「やまびこ」の方には漫画がいっぱいあり、夜遅くまで『うしおととら』を読んでたような。「叔父さんはもういないし、家族旅行ももう無いだろうし、あの旅館に行くこともないなー」と淋しがっていたら、高3の春の遠足のとき、バーベキューをやった帰りに温泉で疲れを癒してから名古屋に戻ろう、ということで、偶然にも「希望荘」に行くことに。クラスのメンバーで過去に何度もここに来たことがある奴なんて私ぐらいしかいないよな、とほくそ笑んでました。
追記
今日の記事、2000字越えてる。マジでレポート並みの分量を書いてしまった。なにしてんねん。
【今日の数字】
28904
29758
14299
70163
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