拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

光の声が空高くきこえる

2010-03-19 22:00:31 | 日記
今日は卒業式だった。大人になって初めての、送り出す側として参加した卒業式。6年生、しっかり者もいれば、「こいつ中学でやってけるんだろうか…前途多難だ…」と心配になる子まで、当然様々な子がいるのだが、卒業式ではほぼ全員が強張った表情をしていた。そんな彼らがガチガチに緊張しながら舞台に上がり、卒業証書を受け取っていく姿は、見ていてグっとこないはずがない。さらに、うち学校では卒業証書を受け取ったあと、小学校生活での思い出や将来の夢、決意など、何か一言舞台上で言ってから自分の座席に戻る、というのを行う。声を震わせながら「中学校でも野球部で頑張りたいです」とか「修学旅行で京都の清水寺に行ったのが楽しかったです」とか、自分で考えた一言を言うのだ。こういう事やってる学校どれくらいあるのかな?
「舞台上で一言」は自分が6年生の時もやったので、結構定番の儀式なのだろうか。まぁ、それなりに時間がかかるので卒業生が沢山いる学校では出来ないよな。卒業生たちを見守りながら「あぁ…私もやったやった…」と、12年前を思い出していた。アレは本当に緊張した。しかも私は出席番号が一番最後で、卒業証書を貰うのも最後だったため、締めでお辞儀をしなきゃいけなくて。最後の最後まで気が抜けなくて、ずっとドキドキしてたのを今でも覚えている。
卒業式最大の感動ポイントといえば、やはり「別れの言葉」だろう。「僕たち」「私たちは」「○○小学校を卒業します」「卒業します」みたいなやつね。小学校での思い出を振り返り、在校生へのメッセージを伝え、お世話になった人たちへの感謝を伝える。全員でタイミングを合わせて言うセリフもあれば、クラスや代表者一人ひとりに割り当てられたセリフもあり、ミスは許されないので練習は念入り。要所に卒業の歌の合唱、在校生代表として参加している5年生たちによる「お祝いの言葉」をはさみ、ひたすら感動ムードを盛り上げまくる時間。ここはうっかり泣きそうになってしまった。BGMも凄く良かったんだよなぁ。ピアノ生伴奏による小田和正「言葉にできない」、そしてgreeeen「キセキ」…私は今日初めて「キセキ」を良い曲だと思った。この曲のベタ過ぎる歌詞とアレンジ、魅力を感じない歌声が苦手だったんだけど、シンプルなピアノアレンジだとなんだかやたらと心に響くんだよなぁ。他にも色々、感動的な曲がピアノで伴奏された。
合唱では「COSMOS」という曲が特に印象に残った。合唱コンクールなどでの定番曲らしいけど、私は最近まで知らなかった。混声三部合唱で歌われたんだけど、もう、やばいぞ。「君たちスゲェ!」と思ったぞ。

そいえば6年生たち、みんなそれなりにかっちりとした服装で新鮮だったな。女子はチェックのスカート+ブレザーやワンピース+ジャケットが多かった。男子もブレザーだったり、あとはスーツにネクタイとか。女子はみんな可愛かった。男子はなんかオモロかった。スーツが全く似合わん童顔の奴、「あの、父兄の方ですか?」と声掛けたくなるほど渋くなっちゃった体格の良い奴、スリムなモッズスーツにチェーンつけてロックに着こなす奴…。
卒業式の後、卒業アルバムを見た。ロックなスーツの奴は「おしゃれな人」ランキング1位になっていた。クラブのメンバーで集まって撮った写真に写ってる自分が半笑いの表情を浮かべていて、ここではとても書けない、撮影当日に起きた出来事を思い出し、笑った。そして、学年末に仕上げなくてはいけない色んな書類を書きまくった。卒業式の感慨も忘れて。 



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