アルバム発売、10周年本発売、めざましテレビ出演、ラジオ復活、『ヱヴァンゲリオン新劇場版 破』主題歌ほぼ確定(予告でまた「Fly Me To The Moon」が流れてた)などなど、3月に入ってから色々ありすぎな宇多田ヒカル周辺。もちろん全てチェックしてるけど(めざましの佐野アナとの共演 in NYがシュール過ぎた)、何から書こうかなぁーとボンヤリしてるうちに3月が終わろうとしている。いい加減何か書かなければ。とりあえずUtadaの2ndアルバム『This Is The One』は良いぜ、と。宇多田史上初めてプロデュースを外部の人達に任せた(今までは宇多田本人や父親などなど、内輪でプロデュースしてた)良質なポップス集。デビューアルバム『EXODUS』は1stにしてセルフプロデュースだったためか、気合入りまくりのガッチガチな完全武装作品だったけど、今回は風通し良いよ~。ディープなんだけどサクっと聴ける。何度でも聴ける。
『EXODUS』は「どのジャンルにも属さないけど、アメリカに似合うような音楽を作りたい」という、雑種文化国・日本とアメリカの両国で育った宇多田の意志が漲る異物感溢れる奇妙な怪作だった。頻繁に聞きたくなるような音楽では無かったし、アメリカでのチャートアクションも地味だった(完全にプロモーション不足だよな。これからって時にデフジャムのトップが変わっちゃったので。かといって2004年のアメリカであのアルバムをバンバン宣伝してれば売れてたのか?と言われると微妙だが)。でも、あのアルバムで培ったアレンジ術はそのまま日本での傑作アルバム『ULTRA BLUE』『HEART STATION』に昇華されていった。で、自分一人で、密室状態で素晴らしい作品を作ったから、「一旦外の空気でも入れるか」みたいな感じで、アメリカでの2枚目をスターゲイトとトリッキーという、どうみても今が旬のプロデューサー(MTVでかかってる曲って検索するとこの人達の曲ばっかだよね)に任せたのだろう。まぁ、完全に丸投げではなくて曲と歌詞は当然宇多田が書いてるし、アレンジもネット等でやりとりしながら作っていったらしいけど。でも、個人的にベストトラックだと思ってる、坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」を大胆にサンプリングした「Merry Christmas Mr. Lawrence - FYI」はスターゲイトのアイデアだそうで。「これを日本人の君が歌ったら面白いんじゃないか」という提案が元で作った曲らしい。日本人なら誰もが聴いたことのあるあの曲の上に、どこかオリエンタルで懐かしくて、でも新しいフワフワしたメロディーが、つまり宇多田節が乗ってるの。これが聴けただけでも「あーもう、スターゲイト起用してよかったねー!!」って感じ。宇多田以外の日本人が先にスターゲイトと一緒にやってたら、その人にこの曲を取られちゃってたかもしんないし(そんなこと絶対無さそうだけど)。
「Merry Christmas Mr. Lawrence - FYI」以外では「Automatic PartⅡ」と「Dirty Desire」が特に好きだな。まさかのセルフアンサーソング「Automatic~」は、原曲と同じテンポだけど物凄くアメリカっぽい音作り。原曲の「It's automatic」「I can't help」というフレーズを引用しつつ自己紹介的な事を歌う、まさに第二のデビュー曲。「Use to be a Virgin,now I'm with Island Def Jam」って歌詞が好きだな。上手いこと言うなぁ。「Dirty Desire」はちょっとブリトニーっぽい、つまりザ・アメリカンポップスという感じの、シリアスでクールにハジけた曲。ここまで振り切った曲、日本の宇多田のアルバムじゃなかなか聴けなかったから嬉しい。
プロモーション全然して無いし、シングル曲も無いし、ってことで日本での売り上げは超地味だけど、「アメリカのiTunesで最高19位まで行った」という明るいニュースも入ってきたし(まだ配信だけ)、もう少し売り上げ伸びるんじゃないかな。日本人はこういうニュースに本っっ当に弱いですから。でもアメリカは日本とは違い、発売してから何ヶ月も経ってるアルバムが未だチャート上位に堂々と居座ってるような国だから、「初登場○位!」とかは実はどうでもよさそうだな。シングルを沢山切って、プロモーションも続けて…むしろこれからが勝負だろう(19位なんてまだヌルい!?)。今回はデフジャムが本気で宣伝してくれてるようだし、売れると良いよね。「Come Back To Me」とか、普通にスタンダードなアメリカのポップスって感じだし(アルバム全曲を聴いた今、普通すぎて個人的に結構どうでも良い曲になってきてるけど…)。
『EXODUS』は「どのジャンルにも属さないけど、アメリカに似合うような音楽を作りたい」という、雑種文化国・日本とアメリカの両国で育った宇多田の意志が漲る異物感溢れる奇妙な怪作だった。頻繁に聞きたくなるような音楽では無かったし、アメリカでのチャートアクションも地味だった(完全にプロモーション不足だよな。これからって時にデフジャムのトップが変わっちゃったので。かといって2004年のアメリカであのアルバムをバンバン宣伝してれば売れてたのか?と言われると微妙だが)。でも、あのアルバムで培ったアレンジ術はそのまま日本での傑作アルバム『ULTRA BLUE』『HEART STATION』に昇華されていった。で、自分一人で、密室状態で素晴らしい作品を作ったから、「一旦外の空気でも入れるか」みたいな感じで、アメリカでの2枚目をスターゲイトとトリッキーという、どうみても今が旬のプロデューサー(MTVでかかってる曲って検索するとこの人達の曲ばっかだよね)に任せたのだろう。まぁ、完全に丸投げではなくて曲と歌詞は当然宇多田が書いてるし、アレンジもネット等でやりとりしながら作っていったらしいけど。でも、個人的にベストトラックだと思ってる、坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」を大胆にサンプリングした「Merry Christmas Mr. Lawrence - FYI」はスターゲイトのアイデアだそうで。「これを日本人の君が歌ったら面白いんじゃないか」という提案が元で作った曲らしい。日本人なら誰もが聴いたことのあるあの曲の上に、どこかオリエンタルで懐かしくて、でも新しいフワフワしたメロディーが、つまり宇多田節が乗ってるの。これが聴けただけでも「あーもう、スターゲイト起用してよかったねー!!」って感じ。宇多田以外の日本人が先にスターゲイトと一緒にやってたら、その人にこの曲を取られちゃってたかもしんないし(そんなこと絶対無さそうだけど)。
「Merry Christmas Mr. Lawrence - FYI」以外では「Automatic PartⅡ」と「Dirty Desire」が特に好きだな。まさかのセルフアンサーソング「Automatic~」は、原曲と同じテンポだけど物凄くアメリカっぽい音作り。原曲の「It's automatic」「I can't help」というフレーズを引用しつつ自己紹介的な事を歌う、まさに第二のデビュー曲。「Use to be a Virgin,now I'm with Island Def Jam」って歌詞が好きだな。上手いこと言うなぁ。「Dirty Desire」はちょっとブリトニーっぽい、つまりザ・アメリカンポップスという感じの、シリアスでクールにハジけた曲。ここまで振り切った曲、日本の宇多田のアルバムじゃなかなか聴けなかったから嬉しい。
プロモーション全然して無いし、シングル曲も無いし、ってことで日本での売り上げは超地味だけど、「アメリカのiTunesで最高19位まで行った」という明るいニュースも入ってきたし(まだ配信だけ)、もう少し売り上げ伸びるんじゃないかな。日本人はこういうニュースに本っっ当に弱いですから。でもアメリカは日本とは違い、発売してから何ヶ月も経ってるアルバムが未だチャート上位に堂々と居座ってるような国だから、「初登場○位!」とかは実はどうでもよさそうだな。シングルを沢山切って、プロモーションも続けて…むしろこれからが勝負だろう(19位なんてまだヌルい!?)。今回はデフジャムが本気で宣伝してくれてるようだし、売れると良いよね。「Come Back To Me」とか、普通にスタンダードなアメリカのポップスって感じだし(アルバム全曲を聴いた今、普通すぎて個人的に結構どうでも良い曲になってきてるけど…)。
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