拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

L'Arc-en-Ciel LIVE 2014 at 国立競技場 初日

2014-03-25 22:16:27 | ライブ
3月21・22日に、ラルクの約2年ぶりのライブ@国立競技場に行ってきた。1月の早朝にツイッターでこのライブの知らせを知り、私は思わず手に持ったiphoneをゴトっと落とすほどの衝撃を受けた。いくら東方神起やSUPER JUNIORに夢中になっていようとも、ラルクがライブをやってくれるなら行かない手はないので当然のように2daysのチケットを取って行ってきましたよ。久々にライブがあるだけでうれしいのに会場があの国立。年季入りまくりの設備は不都合も多いけど(特に狭いスタンド席の窮屈さときたら…)、歴史あるたたずまい、立地や周辺の雰囲気、荘厳な聖火台、そしてスタンド席から見える、ステージ後方の新宿の高層ビル群の美しさ……一部で神聖化されるのもよくわかる特別な空間。老朽化により改築の決まっている現状の国立で見られる最後のラルクのライブは、ラルクにしかあり得ない夢みたいな景色をたくさん見せてくれて、「あぁ、この感じが好きで私はこの人たちをずっと追いかけてきて、これからも目を離さないんだろうなぁ」としみじみするような、素敵なものでしたよ。
今回は事前に、無線による遠隔操作で光るLEDライト付きリストバンドと、ポンチョが配布されることがアナウンスされていた。LEDライトの演出は東方神起の日産スタジアム公演で体験済み。曲調に合わせて美しく色を変えながら光るライトの海に圧倒されながら、私は「これラルクのライブでもやって欲しいよう…」とずっとずっと思っていた。楽曲の世界観の振り幅が大きいラルクなら、LEDを使って物凄い演出をかましてくれるんじゃないかと。でも「ラルクが動く気配無いしなー」って諦めてた。それなのにこんなに早く願いが叶うなんて。ポンチョは初め「防寒具?雨具?」なんて言われていたけど、そうではなく、全観客に白いポンチョを着用させて観客席を真っ白にして、そこをスクリーンに見立てて様々な映像を投影するというビックリ演出のためだった。すごかったよねぇ…あれねぇ…。以下、セットリストに沿って初日の感想を。

01. get out from the shell
02. SEVENTH HEAVEN
03. REVELATION
04. GOOD LUCK MY WAY
05. BLESS
初日はスタンド席で見てた。聖火台に近い、バックスタンドの真ん中あたりなので、ステージからは遠かったけど見晴らしは良かった。オープニング、ステージに現れた4体のカプセルの中からラルクメンバーが一人ずつ登場。2年間冷凍睡眠でもしてたの?ってなぐらい変わらぬファッション&ヘアメイクのhydeの美しさにどよめく国立。バンダナ巻いた姿がかっこいいyukihiroに黄色い声あがりまくり。寒さ対策ばっちりのモコモコファッションのkenちゃんに爆笑。そしてtetsuya氏のキャベツ色の髪の毛にファン動揺。一曲目はまさかの「get out from the shell」で、コアなラルヲタは歓喜。でも「イェェェェェ!!!」って盛り上がる曲でもないから、みんなテンション抑えめで静かに見てる感じだった。そう、初日は中盤まで盛り上がりがイマイチだったんですよw普段のラルヲタの熱狂を考えるとウソみたいにね。強風が吹き荒れて尋常じゃないぐらい寒かったとか、強風に音が流されて音響が悪かったとかが原因かな。特に音響は深刻で、「なんでこんなに音小さいんだ?」って何度も不安になった。ドラムが聞こえてこない瞬間とかもあったしね。爆上げ定番曲「REVELATION」のレスポンスも普段よりおとなしかった。つーか寒くて元気な声でなかった、私はw「国立に火をつけてくれ!」とhydeが煽り、いつもの「オーイ!!」のコールで聖火点灯。聖火もねぇ、強風のせいで途中消えてたよね初日は。「BLESS」はバンクーバー五輪のテーマ曲だったからもう4年ですか、リリースから。冒頭をアカペラで歌ってくれましたね。ドキドキでした。

06. HONEY
07. winter fall
08. New World
09. READY STEADY GO
久々ということでシングル曲が続く。「winter fall」は、あまりにも寒すぎた夜の国立によく似合っていましたね。手足は震えまくってたけど本当に感動しました。臨場感ありすぎ。この曲のスココココンっていうドラムがね、本当に好きでぞくぞくするわ。「New World」はキー下げずに歌っててうれしかった。「READY STEADY GO」が終わってから、配布されたポンチョを着るよう指示する映像が。ポンチョ、面倒くさくて着用してなかったのだが、指示されたら素直に着ますよ。で、観客全員が白ポンチョを着ると、客席が真っ白に。まるで雪が積もったみたいに。これだけで既に素敵な光景だった。真っ白の客席には、さまざまな色の光がパッパッパッパっと投影され、しばらく光のショー鑑賞タイム。もっとも、これらの光は主にバックスタンドに投影されてたので、まさにバックスタンドに居た私たちには何が起こってるのか全然わかりませんでしたが。途中、アリーナ後方のサブステージらしきところに球体が出現し、地球儀のような模様や、「CHASE」に出てきたギョロ目が投影され、キラキラと輝きながら幻想的な雰囲気を盛り上げていく。

10. the Fourth Avenue Cafe
11. 未来世界
12. あなた
いよいよサブステージにラルクが降臨!そして「the Fourth Avenue Cafe」のイントロとともに、手元のリストバンドも輝きだし、ちょっと異常にも思えるぐらいの物凄い大歓声が。「ん?どーした?まぁサブステでフォースカフェはうれしいけど…」と不思議に思ってたんだけど、この時実はバックスタンドに、LEDライトで作った青白い「L'Arc~en~Ciel」の文字が浮かび上がってたのね。バックスタンドに居たから見えなかったんだけどさ!見た人は物凄く感動しただろうね。ちなみに私たちは「n」の上に居ましたよ。そしてキラキラとさまざまな色に輝きだすリストバンド。ブロック毎に色や光り方が異なっていたので、光のパターンの異なる様々なリストバンドが用意されて座席に置かれてたんでしょうね。東方神起の時はここまで複雑な色の配置ではなかった気がする。せいぜいアリーナとスタンドで色が違うぐらいで、光り方の違いで客席にグラデーションの海を作ったりはしてなかったな。ラルクさん本気や…。「歌っていると歌詞に引き込まれて泣いてしまう」とhydeが語った名子守唄「未来世界」では素朴で温かな歌と演奏が国立に広がった。そして「あなた」。客席が(パールサファイア)ブルーに染まった幻想的な空間でファンと大合唱。今回はスタンド360度全てのエリアに客を入れてたから、本当に真っ青な空間にラルクが囲まれてたの。夢みたいな時間だった。

13. MY HEART DRAWS A DREAM
14. CHASE
15. X X X
16. wild flower
17. DRINK IT DOWN
「あなた」の後はまたプロジェクションマッピングによる演出タイム。ここでは客席に巨大なクジラが投影され、国立のスタンドを優雅に周遊していた。やがてそこに「MY HEART DRAWS A DREAM」のkenちゃんのギターのイントロが重なる。な、なんという………。「MY~」はリリース以来ライブでやらなかったこと無いぐらい定番だけど、毎回大きな感動をもらう曲。今回はクライマックスの「夢を描くよ」合唱の時、その後に続く、本来hydeが歌うはずの「Our hearts draw a dream」もファンに歌わせており、一瞬「ん?あれ?」と笑いが起きた。続く「CHASE」は大興奮。ここぐらいになってくるとライブの盛り上がりも通常運転に戻ってきた。レーザービームが交差する中、しっかり「onigokko」叫んできたわよ。懐かしい。この感じ。「X X X」はこの公演のハイライトですかね。LEDは妖艶なピンク色に輝き、激しいギターが鳴る時は激しく点滅。優雅に美メロが歌われる部分では流れるような美しいグラデーションが客席を埋める。本当にドキドキしました。対して「DRINK IT DOWN」ではライトが消えて暗黒を演出。そしてサビの前のキメの部分で一瞬だけチカっと光る赤のライト!かっけぇぇぇ!

18. EVERLASTING(新曲)
19. Blame
「せっかくライブをやるんだから、シングル出そうよってなったんですが……まぁ結果はごらんの有様で…w」と、笑いをとるhyde。しかし国立のためにちゃんと曲を準備してきてくれた。「EVERLASTING」は「これぞラルク!」と言いたくなるようなダークなスローバラード。ねっとり麗しく歌ってましたよhydeさん。忘れたくても忘れられない、離れたくても離れられない関係の相手への愛憎入り混じる想いをしたためた歌詞は意味深。永遠に続く愛や気持ちって美しいものとして描かれがちだけど、そうじゃない時と場合だってありますからね、いくらでも。とにかくめちゃくちゃ良い曲でした。その次は初期ラルクの名曲「Blame」キター!!まぁ、私的には「Tierra」はどれが来ても「初期ラルクの名曲」って言うと思いますが。耳に残るメロディアスなベースのフレーズと、空に突き抜ける「胸のー!!!」がたまりませんね。もう涙目だったわ。

20. Caress of Venus
21. Driver's High
22. Link
神聖な国立で話すような内容じゃない、しかしあまりにもラルク的なkenちゃんの下ネタMCはさんでライブはクライマックスへ。カラフルな光が咲き乱れた「Caress of Venus」、演出の火柱の熱がスタンドにも伝わってきてありがたかった「Driver's High」。この辺りで私の手は寒さで完全にかじかみ、手を挙げるだけで寒いのでずっとポンチョの中で腕組みしてた。「Link」のイントロでは作曲者tetsuya氏のアンプの色でもあるトリコロールカラーに客席が染まってワロタ。間奏ではtetsuya氏のMC。第一声が「わっしょいーーーー!」。私はコレの存在完全に忘れてて、思わず吹いてしばらく腹を抱えて笑ってしまった。健在だわ、この方も。おかげで体があたたまった。

23. 虹
ラストはやっぱりこの曲。客席のLEDが七色に輝き、360度を虹色に染めていました。そうそう、こういうのが見たかったんです。美しい。これぞラルク。

こんなところかな。とにかく風が強くて寒くて寒くて…寒くて。途中「早く終わんないかな…えへ」なんてちょっとだけ思っちゃったよ。内緒ね。