拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

発売日は13日の金曜日

2009-02-20 18:38:24 | 音楽
VAMPSの新曲「I GOTTA KICK START NOW」とカップリングの「TROUBLE」がラジオで解禁されたので、即ipodに入れて聴きまくっているが…「TROUBLE」最っっ高。先月、「VAMPSがシャンプーの「TROUBLE」をカバーする」というニュースを知っただけで舞い上がり、まだVAMPS版を聴いてもいないのに勝手に盛り上がってブログに記事を書いてしまったが、実際に曲を聴いてテンションさらに上がった!なんでこれがカップリングなんだよ、A面にしよーよ。そんでMステとかで歌うの。オレンジレンジを従えて。ていうか原曲を知らない人には(15年前の曲だし居て当然)「へぇ、hydeが『ロコローション』を英語でカバーしてるよ」とか思われるかも?さすがにそれはないか…まぁとにかく、すっごいカッコいいっす。ライブで踊りまくりてぇ!でもZepp Nagoyaには来ねぇ!
A面の「I GOTTA~」の方は、80年代アメリカのハードロック+J-POPメロディという、お得意の絶妙な折衷技の効いた曲。ざっくりヘヴィーな音が鳴りつつカラッと乾いた風が吹き抜ける、どこまでも抜けの良い曲ですな。スカーっと晴れた日にドライブしながら聴くのがハマりそう。よく聴くとメロディラインはかなり脳天気だが、荒っぽく声を張り上げる部分と低めのキーをねっとりセクシーに歌う部分のコントラストが効いててもう超素敵。欲を言えば突き抜けるような爽やかファルセットもあればなぁ…なんて。それはラルクでしか聞けないんすかね。
で、B面の「TROUBLE」。バンドサウンドを押し出してカバーするのかと思ったけど、意外なことに打ち込みだった。ラルクの「SEVENTH HEAVEN」をさらに毒々しくアッパーにした感じ?「あぁ、これが本当のディスコパンクかぁ」みたいな。初めて「SEVENTH HEAVEN」聴いた時は「ラルク冒険したなぁ…」と興奮したが、あの曲が行儀良く思えるよ、今は。とにかくテンションの高い過激な名曲。問答無用で体が動く。4つ打ちビートと切れ味鋭いギターをバックに(「ディスコパンク」って本当に便利かつ的確な言葉だな~)、HYDEがぶっきらぼうに歌い叫ぶぜ!くねくねバキバキ歌い踊るあの人が目に浮かぶぜ!畳み掛けるようにラップ調の歌詞をまくしたてるあの人の歌声を聴いてると沸き上がってくる快楽…もうどうすりゃいいんだYO!…落ち着け。
「遊び過ぎて終電無くなったから車泥棒して帰っちゃえ」という果てしなく軽薄な歌詞に合わせ、終盤ではガラスの割れる音やらパトカーのサイレンやらがバカバカしく鳴りまくる「TROUBLE」。この曲と「I GOTTA~」は今のJ-POPに一番足りない部分を鳴らしてるような気がする。なんか、「軽薄だけどカッコいい」みたいなのが足りないよね?まぁ軽薄なおバカソングは羞恥心がヒットさせたけど、あれはいくらなんでも音がダサ過ぎるし、大体プロデューサーは戦略練りまくってるだろうし…なによりバカソングを歌ってる本人達、根は真面目そうだ。とにかく、真面目で真摯な想いを綴ったヒット曲が多すぎる気がするな。もちろん真面目なのは良い事だけど、あんまりそんなのばかりが溢れると綺麗事にしか聞こえないっすよ。スペースシャワーとか見てると本当ウンザリっすよ。皆なんであんなに純朴なんだ!VAMPSみたいにシレーっとぶっきらぼうな曲を出すようなミュージシャンが増えると良いな。

oh♪oh♪