「時間」を巡るすれ違い。

今日は、スクールコンサート。
午後、それぞれで目的地に向かう。

のんびり娘、集合時間をちゃんと覚えてきたと自慢顔だが、
では何時に家を出るのかは考えていない様子。

「何時に家を出るにか考えたの？」
「だから、１時半だって、ちゃんと考えてるでしょ。]
・・・それ、集合時間だってば・・・・

鬼母からの質問は、敵意のある叱責だと受け取るのか
いきなり戦闘口調だしね。


そして行き方。

のんびり娘は、道の記憶に絶対の自信を持つ。
確かに、一度行ったところ、また、グーグルでその場所の映像を見ておいたところは
間違えずに行ける。

でもさ、だからと行って、いつでも同じルートをとることが最善ではない。

例えば、目的地まで、地下鉄とバス亭を乗り継いでいくか、
地下鉄の駅から、バスに乗らずに歩いていくか。

ある年のコンサートの時、
先生が、
「バスだとかえって時間がかかるし、こむから歩いていく方がいいよ。」
とアドバイスをして、皆で歩いて行った。

その記憶があるので、今日も
「歩いていく方が、混まなくていいから。」
という。

今日の東京は、「雨」。

ひだひだスカートの制服を着て、最寄りの駅から２０分程度歩いて行けば
当然起るであろうことを想像していない。

そこを指摘して、乗り継ぎを勧める鬼母。

それでも、
「待つ時間が長いかも。」
「普通の日の３倍は混むって先生は言ってた。」
「バス代が余分にかかる。」
だの、自分が覚えたやり方に固執するのんびり娘。


比較ができていないのだ。

バスを使う場合と使わない場合、それぞれの所要時間と、
待ち時間を合わせる。
そして、それに、鬼母が指摘した、濡れた制服の状態を
きちんとしたものに戻すために労する時間。

前段階となる所要時間を、彼女は考えていない。
自分の中の、
「それほど大変じゃなかった。」
という気持ちが、彼女の根拠。

鬼母の根拠は、「数字」。

だから、二人の話は平行線。いつまでたっても噛み合わない。


日常生活、時間を巡るすれ違いが、そこかしこにあって、
ここをのんびり娘が越えてくれさえしたら、
鬼母のお仕事はほぼ終了なのになぁって思う。

でも、ここに関してはどうにも手ごわくてね。

そのうちに彼氏でも出来て（できんのか！！！）、
デートの時間を、鬼母に内緒でこっそり計算するようになれば
身につくかしらと、他力本願してみたくなったりする。

でもね、鬼母にはなんとなくわかるんだ。

その場合は、時間計算なんてしないで、ただむやみやたらと早くでるんだよね。

これまでも、鬼母が切れて、
「自分たちで勝手に起きろ！」
とすると、夜中の２時や３時に目覚ましかけてるもの。

で、眠りの深い娘たちは、そんな時間には絶対に目を覚まさず、
眠りの浅くなっているアラフィフの鬼母が、寝入ったばかりのところを
たたき起こされて更に不機嫌になるのだ（笑）。