
磯子火力発電所
とまりぎ
東京都の異業種交流会の人たちと、磯子にあるJ-POWER磯子火力発電所を見学した。
まず、薄水色の煙突が円形ではなく、楕円を変形させたような形になっているのが見える。
高さ200mというから、排煙の近隣への影響を極力少なくしていることがわかった。
模型で、全体の配置を見る。
煙突近くの背の高い建物の中に、タワー型ボイラーが入っている。
市街地近くには珍しい石炭火力発電所だ。
日本の石炭火力構成比は27%だが、ロシア16%を最低として、米国46%、中国78%と外国の比率は高い。世界平均では41%が石炭だそうだ。
制御室を上の階から見させてもらう。
ボイラーの覗き窓を閉める瞬間。中は600度という高度だそうだ。
微粉末にした石炭が、左から右へ飛んでいるのが見える。完全燃焼させているため、廃棄物は少ない。
CO2、NOx、SOxの削減に努力している。
灰はセメント材料として使われる。
発電所を外から見ると、その大きさが実感できる。
すぐ隣には、東京電力のLNGによる火力発電所がある。
原発の問題以来、海外から石炭火力が見直されているとのことだ。
海を隔てて、横浜本牧の三渓園が近い。
煙突の細い面を三渓園側にして、景観にも配慮している。
たしかに、先日三渓園から見たときに、高い塔が立っているのは見えたが、煙突として認識したのはもっと低い東京電力の方だった。