12V化したカブを直しているわけだが、6V→12Vの事例はそんなに少ないはずはないので、ネット検索した。
部品を追加して、配線を繋ぎ変える。
その程度しか載っていない。
ということは、なにか根本的な間違いをしているのではないか?
まぁ、もしそうだとしても、フロントライトを外した時に、ギボシ端子がことごとく外れてむき出しになっていたり、スピードメーターケーブル交換程度で、灯火器類がおかしくなる。
そもそも、それ以前からスピードメーターのライトが付いておらず、夜間走行に不安を感じていた。
ギボシ端子結線も、ほとんどが絶縁被覆されておらず、生産当時の電気系統の生産の甘さが見受けられる。
当初の目的、
「全部バラす」
は、配線端子を新しくするとともに、配線を整理して、あるべき姿に戻す。
乗る側としても、安心だし、これを売却・譲渡したとしても、安心だ。
前オーナーの努力を認めないわけではないが、車などの配線設計や修理を経験した者としては、ちょっとこのレベルの仕上がりでは、満足できない。
ただそれだけなのである。
サビに関しても、前オーナーと私の考えは違う。
防錆塗装するのはいいが、ハケ先でちゃっちゃと塗った感じで、塗りきれていない。
次のリアキャリアの画像を見てどう思うか?
普通に上から見たら、まぁ綺麗だろうが、下から見たら、「なんじゃこりゃ?」である。
サビの本質を理解していない。
鋼板の場合、両面からサビが進行し、最終的に脆化して、ボロボロになる。
それが分かっていれば、こんないい加減な塗装をしないはず。
ボルトヘッドなどに対しても、似たような処理をしている。
私は、リヤキャリアに対しては、ケミカル処理でサビ落としをした後、防錆塗装。
ボルトナット類は、ステンレス製の互換品に順次取り替えている。
基本、こうすれば間違いがない。
商品として直すか。
趣味として直すか。
どちらにしても、エンジニアとしてのプライドが違うと思う。
なので、配線図の色付けから、イチから始める。
配線の色には意味がある。
カブが動いたとしても、偶然動いたのでは、ロングツーリングには使えない。
つまりはそういうこと。