ささかのブログ

雑多な思考整理のためにブログを活用中。
自分が生きやすくなればいいと思うけれど、教祖になるつもりはない。

二輪最強

2015-03-10 21:39:16 | 日記
東日本大震災から4年。

早いように感じるし、まだこれからとも思える。


震災の直後、一番最初に私の家を訪れてくれたのは、牛乳配達のおっちゃんだった。
飲むヨーグルトと低脂肪乳を頼んでいたのだけど、
「申し訳ないねー。ヨーグルトは工場で作れないらしくて、違うやつ持ってきたんだけど?」
「ああ、テレビでやっているの見ました。電気が来ないから作れないんですよね?問題なしですよ。」

近所は大谷石のブロックで壁が作られていて、道のほとんどが、車さえ通れなかった。
それ以前に、ガソリンがない!

ガソリンメーターが1目盛切っている中で、大量に並んでいるガソリンスタンドに並ぶことさえ困難だった。

牛乳配達のおっちゃんはどうやって来たか?
いつも通り、ヤマハのバイクに黄色いバッグを引っ掛けてやってきた。

バイクなら瓦礫の中を縫って走れる。

じき会社に出勤したら埼玉に転勤となる。
左足に坐骨神経痛を抱えていたため、会社の用意してくれたアパートから駅まで歩くのが、困難だった。

どうしようもなく、途中にあった二輪店で、安い中古の原付スクーターを購入した。
車の駐車はダメだったが、原付なら問題ない。


結局、震災時に一番役に立ったのは、二輪だった。

これには自転車も含む。

ほんの1リットルでもガソリンがあれば、10kmぐらい簡単に移動できる。

どこかで見たはずだけど、自転車は人が移動する手段として、一番効率がいいらしい。

そんなわけで、原動機付二輪車として最強の燃費を誇っていた(る?)カブを入手したら、牛乳配達のバイクが壊れたという。
「じゃあ、これ直ったらあげますよ?」
と言ったが、直すより先にスズキの原付を買ってしまった。

結果オーライで、直して乗るとどこかが壊れるポンコツなので、仕事には向いていなかっただろう。
現時点で、エンジンが焼き付いて、バラしたままだ。

それでも埼玉で買ったスクーターは元気だ。
大体5馬力だが、人ひとり移動するには十分。


しかもカブはいじればいじるほど奥深い。
あらゆる部分が計算されつくされている上に、シンプルかつ流麗。

立体商標登録になったのもうなずける。

動かなくなったカブを生徒に渡して、グループで修理させても面白いかもしれない。

機械工学は四輪車を作る前提だけど、二輪には二輪の良さがある。

四輪よりも最近は二輪に興味がある。

二輪最高!
コメント
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