ささかのブログ

雑多な思考整理のためにブログを活用中。
自分が生きやすくなればいいと思うけれど、教祖になるつもりはない。

因果関係

2015-08-24 17:59:26 | 日記
必要に迫られて一所懸命統計学を勉強しているのだが、「因果関係」という言葉がよく出てくる。

物事の因子にどのような傾向があった場合、結果としてこのような傾向になる。

という感じ。
原因とも言われるが、結果として起こることは様々複雑に絡み合っている。

何十問に渡る質問に、「はい」「どちらとも言えない」「いいえ」と答える3択の心理テストがあるとする。
もちろん各設問に統計的な差があったりするのだが、別の観点としてすべての設問に「どちらとも言えない」と答える傾向の人には、「自分を客観的に見ることができないという傾向がある」とも言える。
逆もまた然りで、「はい」か「いいえ」で答える傾向の人には、「物事を固定観念で見る傾向がある」とも言える。

他人対他人の場合、有事の際の因果関係は冷静に分析できるが、自分が絡むとそうではなくなる。

結構多くの人が、固定観念で物事の因果関係を結んでいることが分かる。

「男だから仕方ない」
「女だから仕方ない」
は結構言いますね。
「あの人は血液型が△型だから」
「あの人の出身地は△だから」
「あの人の宗教は△だから」
「あの人の政党は△だから」

う~ん。
そう一意に断定できるだろうか?

それぞれの個性は、それぞれの経験や環境によって変わってくる。

人の個性ほど多様なものはない。

自分を構成する細胞でさえ同じ遺伝子なのに形も色も違う。

同じ国、同じ宗教、同じ血液型、同じ職業、同じ学校、同じ性別であっても違うじゃない?

同じ人間が同じ規格で大量生産されたら、めちゃくちゃ気持ち悪い。


みんな違うんだけどねぇ。

原因と結果が一致している方が少ないのかな?とも思う。


そこで、「95%信頼区間」という言葉が出てくる。
ざっくり言えば、
「ある因子が変化することにより、95%の結果が有意に変化するものを、因果関係がありますよ」
というもの。

そうでなければ、因果関係はないといえる。

固定観念で見ずに、正しく状況を分析するためには必須の概念。

どうでしょう?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お年寄りに夢を見せる。

2015-08-10 12:20:40 | 日記
1923年(大正12年)設立された、直井脳病院。
その石碑が区画整理で掘り出されたらしい。


「高圧洗浄機であの石碑綺麗にしません?」
と理事長に持ちかけたところ、歴史談義が始まった。
「直井先生って人が建てたんだけど、短命でね。子供が4人いたんだけど、上3人の兄が早く死んじゃって、一番下の女の子だけ医者になった。それが僕の奥さん。」
かいつまんで言うとそういうことらしい。

「削れない?」
「大丈夫ですよ。汚れだけ落ちます。」
「よし、じゃあ行こう!」
やる気だ!
「でも誰かに確認取らないと。」

確認をとったら、道路工事の管轄で何とかするらしいので、きょうはやめ。
「また、次の機会があればやっちゃいましょうよ!」
「うん。そうだね。」

足元がおぼつかないのに、歩いてくれた。

「過去も未来も綺麗になる。いいことですよ。こんなかんじです。」

「うんいいね。またにしよう。」


夢があれば、生きられる。

まぁ、それだけの単純な話。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする