ささかのブログ

雑多な思考整理のためにブログを活用中。
自分が生きやすくなればいいと思うけれど、教祖になるつもりはない。

日本(技術)沈没

2023-11-30 08:42:27 | Office
常識レベルの認識になっていないと困るのですが、認識していない人もいるので。

日本のものづくりの能力は、とことん下がっています。
中国の品質の悪さを問えないレベルになっていると考えます。

原因は主に、生産工場を海外に移転してしまったため。

設計開発は、現場の工程能力を理解して、より生産しやすい図面に書き換えていく必要があります。
現場の改善を把握して、設計図面に反映していきます。
安くて品質の高いものを作るには必須です。

ところが、生産現場が日本国外になり、言語が変わると、現場の改善を図面に反映できなくなります。
当然、安くて品質の高いものは作れなくなる。
したがって、ものづくりの能力は下がっていきます。

資源のない日本は、その安くて高い品質を、現場と開発で共同で解決してきたのです。
それが失われたら何が残るのか?
ものづくりの能力を失う、相当な危機です。

AIやDXで巻き返す?
AIはアメリカから輸入。
デジタル化の前に、通常の事務能力がまともにできないレベルになっている。
間違いが多く、片付いていない資料情報をデータにしても、間違いは直らないし、データも片付かない。
データから意味を読み取る能力も培われない。

それでも中国より優っている?
中国は能力の分散が日本より広いのですよ。
非常にモラルも能力も低い人もいれば、非常に高い人もいる。
間違いも大量に発生するけれど、新しい成功も多く生まれてくる。
日本がものづくり能力を衰退させている間に、その経験と学習を積み重ねてあっという間に追い越してしまう。
今すでに、自分達が使っているコンピュータやスマホ機器で、「中国製でない、純日本製部品」を探すほうが困難です。
それは日本が誇るクルマ産業でも顕著です。

それでは、生産工場を日本に戻せばいいじゃない?
物事はそんなに簡単ではなくなってしまっています。
海外に工場を作り運用してしまうと、日本に戻すメリットはあまりにも少ないことに気づいてしまいます。
工場建設費用が高い上に、経験能力を持った作業員が集まらない。
ゆとり教育により、追い込んだ勉強をしておらず、間違いを訂正されるという経験さえしていないため、注意されると何もやらなくなるし、辞めてしまう。

AIについて補足するならば。
AIは大前提として、数学モデルをもとにしたコンピュータシミュレーションです。
根本的には数学を理解する必要があります。
ところが、AIが流行り始めて、基本的な数学や理論やプログラミングが全くわからない人間が、コンサルタントを行い始めてしまった。
AIによる夢のようなDX(デジタル・トランスフォーメーション)を語ることはできても、実際に応用できない。
根底を理解していないから。
したがって、内実を伴わないAIビジネスが大量に発生しているのが現状です。

さらには、派遣や請負の問題もあります。
製品開発をやっているのに、技術の中心部のコア技術を本来わかっていなくてはならないのに、発注する正社員がその内容をわかっていない。
派遣や請負は熱意を持って勉強して物事を解決に導くけれど、正社員がその努力を知らない。そして一定期間で辞めてしまう。
本来その技術のノウハウを自社内に蓄積していかなければならないのに、それができなくなっている。

資源がないのだから、付加価値をつける技術で生き残っていく必要があるのに、それが劣化している。
上位開発を支える経済基盤が成り立たない。

経済的な日本沈没の危機感を本質的に持っている人が少ないなぁと思っています。
ぼんやりとイメージしている人はいるかも知れませんが、自国全体と自分たちが劣化しているなどとは、自覚したくないのも人だと思います。
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突き抜けないとね

2023-11-20 08:00:32 | 日記
仕事歴が短い。

長くても2年ぐらい。

一般的には、定着しない人材だと思うんだろうなぁ。

2年でやりすぎるんですけれどね。
誰にも引き継げない仕事をしてしまう。
オーパーツを作り出す。
それをどうにかしようと、もがくと中途半端になる。

そんな背景事情まではわからない。


完全に突き抜けないと、いけないとは思う。

日本を超えないとなぁ。
日本は突き抜けない限り色々と楽ですよ。
同調していれば、コミュニティにいられる。
逆に突き抜けるのは大変ですよ。
突き抜ける文化がないから、学べない。
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To Do

2023-11-15 22:57:24 | 日記
能力的にやれることは結構あるわけだけど。

体力的にやれるか。
時間的にやれるか。
金銭的にやれるか。
リスク的にやる必要があるか。
そもそもやるメリットや意味があるか。

は、別検討項目として考えないといけないなぁと。

特に能力的にできても、体力的に回復しないのなら継続できない。
毎日を継続的に過ごすのであれば、これが重要。

そんなわけで寝ましょう。
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マニャーナの法則

2023-11-12 10:14:55 | Office
時間があまりにもないので、どうやって作業時間を確保するかを調べている。



マニャーナの法則。
マニャーナは明日の意味。

人は結構本能的に、眼の前に与えられた、できる仕事をやってしまう。

無計画に、その場当たりに対応するのではなく、当日与えられた仕事はその日のうちに行う必要は実は低いので、明日に回して計画的に行うべき、という内容。

じっくりと計画を立てて、集中して対応する。

局所の対応を行い続けると、全体の本来の目的を見失ってしまい、本来の目的とは逆の方向に頑張ってしまうことはよくある。

それを防ぎましょうと。

対応を計画する時間をしっかり取らないと、間違えます。
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誤因果関係

2023-11-10 09:55:34 | Culture
自分自身も注意しなければならないこととして。

因果関係を間違えている人は失敗する

原因と結果に対して、正しく理解できていない人は、失敗します。

蛇口をひねったから水が出る

という因果関係が正しく結べなくて、例えば、

(何らかの概念として)神様が水を出している

となると、必要な時に水を出せないし、水道使用料計算もできないことになるし、水道のコマが劣化して水漏れしていたとしても、それを直すことはできない。

ものを操作する際には、「何をしたら、どうなる」という、正しい因果関係がしっかり理解されていないと、当然ながら事故が発生する。

車の運転でも、クレーンやフォークリフトの操作でも、ガソリンスタンドでの給油の際も、「何をしたら、どうなる」を間違えれば事故が起こる。

また、実際に事故が起きた際に、その原因を突き止めることはできない。
人が死亡する事故が起きたとして、
「すべて宇宙人がやったこと」
とすることはできるが、この先事故を防ぐための指針にはならない。また事故が起きる。


さて、先日とある人と人工知能(AI)の話をしていたのですが、話が全く噛み合わない。

私は、数学理論を基にAIを話しているのだけど、相手は数学を全く理解しないでAIを語ろうとする。

AIはコンピュータ上の計算シミュレーションであり、魔法でも奇跡でもなんでもない。
すべてのプログラムは単純な足し算引き算を積み重ねることによって成立している。
スプラトゥーンのネバネバしたインクの動きも、すべて計算で成り立っている。

私はその計算の仕方について話しているのだけれど、相手は数字以外ですべてを語ろうとする。

これは話しにならない。
因果関係が破綻しているから。
当然、そのような相手と何を行っても失敗することは目に見えている。


AIにしても、DX(デジタルトランスフォーメーション)にしても、原点は地道な計算技術や分析や情報整理になる。
しかし、いわゆる一般の経営者は全くそれを知らない。

事業会計の賃借対照表を見ることはできても、それを導き出すための、膨大な日々の簿記仕分け作業を全く知らないようなもので。

少しでも知っていれば、なぜ借金が増えるか、どうすれば借金が減るか、無駄な支出を抑えて利益を上げられるかを考えることができるが、賃借貸借表の見方も知らず議論をしても結論は出ないし、判断を誤る。

逆に、ISO9001(品質マネジメント)の認証は注意が必要で、本来ISO規格やJIS規格は、「守れば効率がいいもの」なのであって、法律等によって定められる、「守らなくてはならないもの」ではない。

その辺りを間違えて認証を得ることが目的となっている会社があるが、最大の目的は、「品質を上げること」である。

品質を上げていないにもかかわらず、「ISO認証を得た」と自慢しても意味がない。

これは同様に、あらゆる資格免許にも言えることで、活用しない限り、資格を取っても勉強をしても、無駄になる。
学校での勉強も同じで、なんのために勉強をするのか?という目的がないと、何も身につかない。

つまり、複雑なプロジェクトを成功に導くためには、詳細な理論や技術をしっかりと理解したうえで分析を行い、マクロな視点での目的を明確にし、正しい因果関係を結んでいく必要がある。

それができなければ、当然ながら失敗する。

簡単なようで、これが案外にできない。
複雑なプロジェクトは、一つの物事にいくつもの因果関係が結びついており、それぞれの因果関係の強さをしっかりと把握する必要があるからでもある。

したがって、大企業のプロジェクトも、国政に関わる判断も間違えていることが多い。

組織の失敗は災害と言う場合があるが、大抵の場合、因果関係の考慮を間違えた、「人的災害」である。

因果関係をしっかり考えられる人は、多くないんです。
自分も含めて。
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