ささかのブログ

雑多な思考整理のためにブログを活用中。
自分が生きやすくなればいいと思うけれど、教祖になるつもりはない。

支配者階級

2022-05-05 03:05:55 | Culture
連休ということで、色々本を読んだり、調べ物をしています。

カール・マルクスについて学んだり。


神はいないとか、宗教に反することは、たとえ科学でも言えない時期が存在した。

地動説然り。

地球が丸く自転公転しているとすると、地下何万キロに渡る地獄は存在しないことになるし、天界に存在するはずの極楽浄土も存在しないことになる。

観測に基づく科学が、人の想像上の産物である宗教を超えた場合、都合の悪くなる職種が存在したのです。

だから科学理論に基づく事実を論じるだけで、処刑対象となる歴史が存在した。

科学と宗教の立場は逆だったし、それを分割し切ることもできなかった。


宗教は支配者階級の職業でもあった。

生きている間勤勉に働くと、死後天国に行くことができる。

従順な労働力を得るためには、非常に有効な教えでもある。

使役ともいう。

一般大衆が盲目的に教義を遂行するということは、支配者階級として都合が良かった。


マルクスだけでなく、フランス革命などで起こった変革は、そのような支配者階級やら労働者階級やらをぶち壊して、自由な言論や権利を主張することができるようにするという、今ではおそらく当たり前の行為を当たり前にするための運動だった。

とはいえ、変革の言論の場には、今で言うところの2ちゃんねるやら5ちゃんねるやら、RedditやTwitterのような、デマベースの発言者もそれはいるわけで、眉唾に扱われることもあった。

ムーのような雑誌が発刊される意味もあるのですよ。

そういう情報を発表できる場や議論できる場があるのは、先達の革命があったからできているとも言える。


冷静に考えればくだらない人の業だとは思う。


そのような縛りはヨーロッパに顕著で、なぜなら彼らは一つの宗教のみを信じていたし、信じる必要があった。

そのための戦争も多発した。

日本は他文化の侵略を受けず、雑種多様な宗教を抵抗なく取り込むことができた、世界的にも稀有な文化で。

宗教のようなことを始めれば、簡単に支配者になれてしまう。

胡散臭い新興宗教と政治家に近い匂いを感じる原因。

しかしそれらの根拠には強固な背景となる思想や哲学はないので、非常に脆い。

ドラマTrickの世界観を想像すれば、まぁそのイメージ。


それで。


世の中にはそのような支配者階級的な立場を職業にしている人は、まだ普通に存在しているわけですよ。

リクル○ト・ホ○ルディングスなんかは、その典型的な企業で。

胡散臭いです。

大衆をコントロールするのが得意だし、そのための広告手段も心得ている。


人を使役するのを禁じるための法律がある?

おいおい、それらの法律を作っているのは政治家ですよ?

彼らは支配者階層ですか?労働者階層ですか?


というわけで、独裁政治を防ぐために、様々な思想背景を持った政党が必要で、それらの力が拮抗して立法、すなわち社会ルールを決定する必要がある。

反論することも重要たる所以。

ただバカみたいなプロパガンダを発信しているわけではない。

しかし反論の非現実性も度が過ぎれば大衆から見向きもされなくなり、多数決の選挙でも勝てなくなる。

まともなことを言う必要は野党にもあるわけで。

投票率が下がるのは、民主を放棄している大衆でもあり、大衆を操作したい支配者としては好ましい限りの事態でもある。


そのあたりに気づいているかいないかも重要ですね。

感覚的に、その胡散臭さに気づいてもいいし、自ら学び自主的に意思や思考や行動を決定する必要が個々人に求められる。

じゃなければ、一生をただの一つのコマとして使役されるだけの人生を送るわけで。

定年後それに気づくか、死ぬ前にそれに気づくか、死んでも気づかないかは、人によりますな。


「信じる者は救われる」ともいうけれど。

「救いようもないバカ」ともいいますな。


世の中の社長や経営者が頭悪そうに見えるのは、そのような胡散臭い支配者階級的な思想や思考が見て取れるからでもあるとは思う。

そりゃ、論理的かつ現実の観測に基づく自然科学と、人心を掴み操るための宗教的な幻想論は相反するところでもあるから、仕方ないですな。


一科学技術者として、営業職がいまいち好きになれない原因でもあろうなぁ。

まぁ、そのへんも上手く操ってやろうとは考えてはいる。
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