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カワカミプリンセス降着について

2006-11-13 11:28:06 | 競馬(その他)
直線に入って、アサヒライジングは、先頭に立ったところで、ちょっとだけ内にヨレかかった(1頭分ぐらい)。
その直後につけていたカワカミリンセスは、前が塞がりそうだったので、わずかに内に進路を取ろうとしていたようだが(左ステッキが入っている)、それと同時に、カワカミプリンセスの右前方のシェルズレイの勢いが急激に衰え、その左後方にいたヤマニンシュクルが交わしにかかろうとしていた瞬間、シェルズレイが退いた空間がポッカリ空き、そこへカワカミプリンセスが寄りかかるような感じで(おそらく左ステッキの影響)、大きくヨレて来たために、ヤマニンシュクルは、行き場を失ってしまった。

アサヒライジングは程無く、体勢を立て直したので、そのままカワカミプリンセスが上がっていたとしても、1頭分アサヒライジングの右側に寄せるだけで済んでいただろう。

本田騎手も右側へ進路を取ろうとした事は、ハッキリ見て取れるが、それ以上に、馬が足元(馬場)の影響かどうか、ヨレてしまっている。

まあ、位置取りの「綾」と言うか、冷静に追っていれば、普通に勝てていたレースだと思う。

レース後のコメントとして、「いつもより反応が悪かった」と本田騎手が言っていることから、多分に「焦り」があったのだろう。

いくつもの要素が重なり合って、結果、悪い方向へ行ってしまった感がある。
ベテランと言えども、無敗馬の手綱を取るプレッシャーが、大事な局面で的確な判断を鈍らせてしまったのだろう。

厳しいようだが、今回の裁定は妥当である。
馬の力は誰が見ても明らかなだけに、残念であるとしか言い様がないのだが、
「全部、俺の責任。馬は強い」とコメントした本田騎手の潔さには、多少なりとも救われる思いがする。


※重なったと思われる要素

1.アサヒライジングのわずかなインへのヨレ
2.シェルズレイの急激な失速
3.カワカミプリンセスへの左ムチ
4.各馬の位置取り
5.馬場状態(良馬場発表ながら、のめり易い)
コメント
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