NPO法人 三千里鐵道 

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新年の辞ー南北共同宣言10周年にあたり・都相太他

2010年01月02日 | NPO三千里鐵道ニュース
今日から当ブログ3年目が始まります。今年もご愛読、ご愛顧のほどよろしくお願いします。(ブログ管理者一同)
           

            南北共同宣言10周年の新年にあたり

                   NPO法人三千里鐡道
                      理事長 都相太


今年は、南北共同宣言10周年当たります。
宣言を履行した両大統領は惜しまれながら昨年逝去されました。
李明博政権は現在、この共同宣言に逆行する政策を打ち出していますが、平和と統一に対する希望は、いささかも毀損されないと確信しています。

NPO法人三千里鐵道は、昨年11月に非常に貴重な経験をしました。その経験は、驚きと恐縮の連続でもありました。
第25代統一部長官・林東源、第29代統一部長官・丁世鉉、第33代統一部長官・李在禎、この3先生からの便りで、2007年5月17日の南北鉄道の開通式に当NPOを招請しなかったことへの侘びと、ぜひ訪韓してその穴埋めをさせてほしいとの内容でありました。
当NPOは、2002年南北両政府に対し非武装地帯の鉄道線路資金として同額の募金を届け、鉄道開通の報に接し会員および協力してくれた多くの人々と喜びを分かち合い、南北鉄道の開通こそが最大目標の一つである当NPOにとって、その事実だけで十分でありました。
訪韓は11月中旬2泊3日の旅で、3人の元統一部長官の歓待を受け、京義線で都羅山駅へ、掲げられた大きな歓迎横断幕に当惑し、3人の署名入り感謝牌を贈呈され、駅構内に準備された南北の出入境の施設も見学しました。案内者の
都羅山駅が終着でなく始発駅であるという説明に、大きな感銘を受けました。

今回の訪韓の目的はもう一つありました。
当NPOが次の事業として目指している養豚団地の建設のことで、金剛山観光と開城工業団地を運営管理している現代峨山を訪問することでした。私たちは現代峨山本社を訪問し、趙建植社長から北の地で実施されている養豚事業の現状と対策につい直接お話しを伺うことができました。
南北関係が閉塞状況の中、金剛山で飼育している1000頭余りの豚のうち800頭が飼料不足で餓死したという報告に落胆したものの、養豚事業の重要性を強調した担当者の認識に共感し、南北両政府による農畜産特区の設立こそが急がれるという点で合意をみました。

今年は三千里鐡道発足10周年でもあります。あらためて、南北の平和構築と統一への指針を具体化した二人の大統領の逝去を惜しみながら、その思想と実践を継承する一年の始まりにしたいものです。
皆さまの健康と幸せをお祈りします。


その他

「豚に目と鼻を」

   磯貝治良

韓国併合100年、三千里10年。今年は寅年ならぬ亥年に。朝鮮半島では亥は豚を指す。まだ輪郭だけの豚の顔に、ぜひ目鼻を。
(当NPO副理事長)


「その道は、必ず平和の大路に」

    波佐場清

その道は、あるいは一直線ではないかもしれない。でも、三千里鐵道の枕木は必ずや平和の大路になるはずだ。
(元朝日新聞編集委員)


『2010年初夢』

       姜春根
      
早朝名古屋市の自宅から、『超特急名古屋駅』に向かい、ロンドン行の始発に乗って、海底トンネル経由でソウル、ピョンヤンを経て夜半にはロンドンへ。そんな日がいつか実現しますように。そのために今を大切にしていきます。
(当NPO副理事長)



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