NPO法人 三千里鐵道 

NPO法人 三千里鐵道のブログです。記事下のコメントをクリックしていただくとコメント記入欄が出ます。

短信ー新時代の米中関係と韓半島

2011年02月03日 | 六者協議消息
★平和統一研究所カン所長の寄稿文の一節。いやに印象に残ったので…。

中.米関係の特徴、すなわち米国の経済覇権喪失と軍事覇権併存という二重権力体制の不安定性は中.米間の利害関係が尖鋭にぶつかる韓半島2010年に投影された。
その象徴的な一つが、G-20会議。 ここで米国は、中国に為替レート切上げを強要したが2:18で完敗した。 盲目的な下位同盟者に転落したイ・ミョンバク政府の自発的米崇拝主義のおかげで米国は、やっと零敗をまぬがれることができたのだ。 これは1985年日本にプラザ合意を強要した当時の米国の経済覇権は、もう喪失したことを如実に立証した。


ウィキリークス創設者がクリントン長官に辞任を要求

2010年12月03日 | 六者協議消息
★写真のジュリアン アサンジ氏は、国際手配されている。クリントン辞任要求の理由とした「自国外交官、国連高官の情報収集」にはパンギムン事務総長も含まれているそうだ。どえらいことになりそうな気配だ。namsang


ウィキリークス創設者がクリントン長官に辞任を要求

ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジ氏(AP=共同)
 米誌タイム(電子版)は30日、内部告発ウェブサイト「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジ氏が同誌とのインタビューに応じ、米国務省が自国外交官に国連高官らの個人情報を収集するスパイ活動を指示した公電が暴露された問題で、クリントン国務長官に辞任を要求したと伝えた。
 
同氏は居場所を明らかにせず、インターネットを活用した電話サービスで話した。
 同氏は、長官が解雇されようと辞任しようと「大差はない」としながらも「長官が国連で米外交官にスパイ行為をするよう指示していたことがはっきりすれば、辞任すべきだ」と言明。
 同氏は「(米公民権運動のような)市民的不服従」の立場を取っているのか問われ「全く違う。われわれの目的は世界をより良いものにし腐敗した組織に立ち向かうことだ」と述べ、秘密文書の暴露は非合法ではないとの認識を示した。

米韓が南北統一後を協議…ウィキリークス入手の秘密外交公電

2010年12月03日 | 六者協議消息
米韓が南北統一後を協議…ウィキリークス入手の秘密外交公電25万点

 民間の内部告発ウェブサイト「ウィキリークス」は28日、米国の秘密外交公電約25万点を入手したと発表、順次公開を始めた。米紙ニューヨーク・タイムズは同日、電子版で内容を報道。同サイトの事前提供とみられ、米韓両国当局者が南北統一後について協議したとの内容などが明らかになった。最近3年間の公電が大半。英ガーディアンなど欧州4メディアも同時に報じた。

 ウィキリークスの関連サイトは約25万点のうち5697点が東京発の公電で、このうち1660点が「機密文書」だと伝えた。
 ギブズ米大統領報道官は同日、ウィキリークスに対し「無責任で危険な行為」との非難声明を発表した。

 ニューヨーク・タイムズによると、駐韓米大使は韓国政府側と、北朝鮮が経済苦境と政治権力継承の問題から内部崩壊につながる場合に備え協議。今年2月に在ソウルの米外交官から伝えられた公電は、南北統一国家と米国の同盟関係に中国が懸念を示した場合、経済的な見返りで対処するとの韓国側立場を報告。
 北朝鮮がイランに中距離弾道ミサイル「BM25」19基を提供したとの秘密情報分析結果を伝える別の公電もあった。

 今年1月の公電は、中国指導部が米インターネット検索大手グーグルの中国内システムへの侵入を指示したと、在北京の協力者が米大使館に明かしたことを報告。2002年から米国と同盟国、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世などのコンピューターに侵入しているとした。

 パキスタンの核問題やキューバ・グアンタナモ米海軍基地の収容施設、アフガニスタンの汚職疑惑をめぐる公電内容も明らかにされた。

 ウィキリークスのサイトによると、公電約25万通は約270の在外公館とのやりとりで、うち約1万5000通が機密文書。創設者のアサンジ氏は今月4日、新たな秘密文書を近く公開すると発表していた。AP通信によると、ウィキリークスは、サイト閲覧が困難になり「攻撃された」と述べたが「ウィキリークスがダウンしても入手文書は欧米5メディアが報じる」とした。(共同)

歴史は繰り返される?ー韓国政府だけ知らない韓半島の運命

2010年12月03日 | 六者協議消息
歴史は繰り返される?ー韓国政府だけ知らない韓半島の運命


2010年12月02日(木)12:15:54金致寛記者ckkim@tongilnews.com



ウィキリクスが暴露した外交文書に、韓半島問題処理過程で韓国政府が疎外されている密約が次から次へと明らかになった。

●先月30日日本<共同通信>が伝えたウィキリクスの暴露した米国務部外交専門には、中国が昨年4月北朝鮮の核問題解決のため北中米3者対話を米国に秘密裏に提案したという内容が含まれていた。

当時韓国政府は、北朝鮮の核問題解決のための6者会談開催を反対、韓米同盟だけ丈夫ならば何の問題もないという立場だった。

したがって中国政府としては、韓国政府とは北核問題を議論してみても何の得るところがない、どうせ米国の立場が変れば韓国はついて行くという計算が敷かれていたのだ。

もちろん中国の秘密提案は、米国の拒絶で成就しなかったが、韓半島問題に韓国が当事者として扱われなかった具体的事例として、憂えるべき大事に違いない。

●さらにノムヒョン政府時期の大統領府外交安保秘書官を担当したパクソノン米ブルッキングス研究所招へい研究員は、30日(現地時間)午後自身のフェイスブックに10月中旬ワシントンで会った高位関係者の衝撃的な発言を伝えた。

米国高位関係者が
“キム・ジョンイル政権はまもなく滅びるはず。韓国が北朝鮮をみな接取すれば中国が嫌がる、少し割譲しなければならない”
と話したしパク研究員が“何の話か、北朝鮮の領地渡すことかいっているのか?”と尋ねると、すぐに“そうだ!”と答えたということだ。 また“どこ? 新義州や羅ソン地方?”と問い直すと、高位関係者は首を縦に振った”といった.

統一された韓半島に関連し米国と中国が領土の一部をどうのこうのする話が進行していることを、 インターネットでは“桂-タフト密約”の再現と嘆いている。

パク研究員は
“新羅が三国統一する時、高句麗半分以上を割譲したことが浮び上がる”
としながらさらに
“韓国の役人たちが米国との秘密対話で青信号をつけたと疑わざるをえない”と韓国政府の事前了解の疑惑を提起した。

外交部次官時期チョン・ヨンウ外交安保首席がスチーブンス駐韓米大使に
“キム・ジョンイル死後2~3年内に北朝鮮は崩壊するだろう”
“中国の若い指導者らは、韓国が統治して米国と友好的な同盟に連結された統一韓国を安らかに受け入れるだろう”
ヒョン・インテク統一部長官はカット キャンベル米国務部東アジア太平洋次官補に
“キム・ジョンイルは現在の政権を確かに掌握しているけれど2015年以後まで生きることはできないと見る”
とするなど根拠ない北朝鮮崩壊論と韓国主導統一論の甘い幻想を抱いている間に、米国と中国は韓国政府も分からない秘密提案をやりとりして韓半島の未来を決めようとしている計算だ。

韓国政府の高位統一.外交.安保役人たちの根拠がない虚勢を尻眼にして、米国と中国は実質的な韓半島の未来を議論する席に韓国を除外している今日の現実は、現政権の恥ずかしい外交成績評価だ。

米国のイラク'侵攻'が真っ最中だった2003年リ・ヨンヒ先生がある討論会で
“米国と中国が北朝鮮問題でのやりとり(Give and Take)で、中国が台湾を受け入れる代価として、北朝鮮を米国の支配下に譲り渡すシナリオも可能だ”
と当時としては衝撃的な展望を出したお言葉が耳に残っている。

2005年6者会談で9.19共同宣言が採択された。韓半島の運命を私たちの手で拓いたと報告したソン・ミンスン当時6者会談首席代表の自負心を、現政権からはまだ見ることはできない。

ロシア大統領- "天安艦事故、一方の立場だけ流布"

2010年06月20日 | 六者協議消息
ロシア大統領
"天安艦事故、一方の立場だけ流布"
ウォールストリートジャーナル インタビュー
"徹底調査し、結果出た後に処罰問題"

2010年06月19日(土)チョ・ヒョンホ記者( chh@mediatoday.co.kr)


天安艦が北朝鮮魚雷の手中爆発で沈没したという韓国側主張に関連、メドベージェフ ロシア大統領が
"一つの意見だけが広範囲に流布している。これを当然のように受け入れてはいけない"と明らかにし注目される。

メドベージェフ大統領は18日(現地時間)ウォールストリートジャーナルとのインタビューで、(事故原因に対する)一つのバージョン(意見)だけが広範囲に広がっているが、私たちはそれを当然のように受け入れてはいけない"として"徹底した調査が必要だ"と話した、とロシア リアノボスティ通信が報道した。


ロシア調査団は先月末から去る7日まで韓国を訪問して事故原因に対する調査を行って戻った。ロシアは7月中に調査結果を発表する計画だ。

リアノボスティは"メドベージェフ大統領は、
韓国から非難を受けている北朝鮮に対応をする前に、沈没原因に対する徹底した調査を促した"と報道した。



東北アジア平和フォーラム、提唱

2009年12月15日 | 六者協議消息
「東北アジア平和フォーラム」を提唱、中国清華大学・李希光氏

"6会談参加国の学者間会談が持つ意味は,韓半島を囲んで主流言論による言論の封鎖局面を打破するところにある。 これを通じて各国国民が真の声を聞くことを願う。"

南北.米.中.日.ロなど6者会談参加国らの学者らが集まる'東北アジア平和学術フォーラム'を提案した李希光中国清華大学国際言論大学院長はフォーラム発足の意味に対してこのように明らかにした。

リ院長は'東北アジア平和学術フォーラム'発足のための予備フォーラムとして、去る11日国会で開かれた'東北アジア平和学術フォーラム1次韓国大会'での<統一ニュース>とのインタビューで、フォーラムの目的が"韓半島の永久的平和構築"と話した。

白楽晴、市民参加の「韓国版6者会談型」構想提案

2009年02月19日 | 六者協議消息

白楽晴 "今は非常時局"...' ニューガバナンス論' 主唱
 …市民社会参与の「6者会談型モデル」提示

2009年 02月 18日 (水) 15:53:40



白楽晴ソウル大名誉教授は 18日 "大韓民国は今、単純な経済危機を越え国家的な非常時局に突入している"とし、 「ニューガバナンス論」を主唱した.

白教授は、この日午後ソウル中区の韓国プレスセンターで開かれたあるフォーラムで、現在韓国社会は民主的統治のため三権分立と '第4部'として言論などが自らの役割を担当していない状況下で、既存のフレーム中で危機回避はできないと判断、新しい代案を提議した.

特に白教授の主唱で、'韓国型 6者会談' モデルが提示されたことが人目を引いた.


白教授は現韓国社会を △経済危機 △南北政府間断絶 △李明博政府の '蝋燭警告' 無視などをあげて、 "単純な経済難を越して国難と呼べる非常時局"と規定した.

'非常時局'を打開するための解決策に対してキ教授は、 "我々の社会の合理的な保守と責任ある進歩が協力して幅広い中道勢力を形成しながら、政府及び政治圏と市民社会が参加する新しいガバナンス体系, 一種の挙国体制を構成しなければならないという立場"と明らかにした.

現非常時局で、政府自ら変わる可能性は稀薄、結果は最悪の膠着状態である国を治める体系の崩壊につながる"という認識だ.

彼は "まず, 国会の機能が政治圏と市民社会の共助で少しでも蘇ったように、ガバナンス改編のための全社会的努力が拡散すれば、その事実だけでも民主政治の伝統的な装置がまた活性する筈だ"と言った.

この日講演で、'政権退陣' 要求に対して "すぐに大統領を引き下ろす実力があるのか, また引き下しても、その後はどうするかと言う現実的な問いに答がない以上無責任だという批判を兔れることができない"と指摘した.

"その点で '李明博 OUT'の掛け声を叫ぶことはしたが、政権退陣運動までは行かない、主権者がひとしきり祭りをした去年のキャンドルデモは、李明博政府出帆初頭の時点で国民が自分の責任を履行する適切な水準と創意的方式だった、と指摘した。さらに教授は、 "問題は今年だ. 去年の夏と同じ祭りの 'リバイバル'は効果薄、 今年は状況が変わっただけに国民の責任を負う方式も変わらなければならない"と強調した.

教授は一部ささやかれている '挙国内閣'に対しては一線を引いた. "例えば朴クネ総理説は挙国内閣ではなく挙党内閣構想だ, それさえ実現の可能性は稀薄だ。実現しても今の危機を打開する方策にはならない"と述べた.


以下省略




政府系代表、初平壌訪問

2009年01月13日 | 六者協議消息

制限を受けながらも民間レベルでの交流は続いていた。今回政府系?の代表が平壌訪問。MB政権はどんなボールを投げるのでしょう。平壌はどうキャッチするのか。
期待したい。


【ソウル13日聯合ニュース】6カ国協議で韓国次席代表を務める外交通商部の黄浚局(ファン・ジュングク)北核外交企画団長が15日に北朝鮮・平壌を訪問する。
 外交消息筋が13日、黄団長が核無能力化措置の最終段階となる未使用燃料棒の購入について協議するため、北京経由平壌入りすると明らかにした。帰国日程は未定とした。黄団長は寧辺を訪れ、燃料棒の状態を点検するほか、6カ国協議北朝鮮次席代表の李根(リ・グン)外務省米州局長と会うものと予想される。また、北朝鮮首席代表の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官を表敬訪問する可能性もあるとした。

 北朝鮮は2007年10月の6カ国協議での合意に基づき寧辺核施設の無能力化を進め、11種類のプロセスのうち8種類を完了した。現在は廃燃料棒の抜き取り、燃料棒の駆動装置除去、未使用燃料棒の処理が残っている。

 未使用燃料棒についてはこれまで、韓国を含め海外に搬出するか使用できない状態にして破棄するなどの処理方法が検討されてきた。6カ国協議韓国首席代表の金塾(キム・スク)朝鮮半島平和交渉本部長は先月、韓国の未使用燃料棒購入問題に関連し、北朝鮮側が提示してきた数や品質などの分析を終えた状態で、今後は、商業的価値がどれほどあるのか、実務的で専門的な手順を現地で行う必要があるとの考えを示している。










【核問題:「北朝鮮の核無能力化中断は想定内】

2008年09月02日 | 六者協議消息
 6者協議がここにきて足踏みしている。
 ため息が出るけれども、交渉事であるから紆余曲折があるのは仕方がないと一旦はそう思うことにしよう。

 で、つくづく思うのは、朝鮮半島の非核化については私も願うものだけれど、米国の核については何故黙認されていいのだろうかという根本的な問題だ。

 北の立場からすれば、この半世紀以上にわたる異常な国家関係を正常化するというのが外交上の最大の目的であるはずで、そのための『核カード』。
 北が核保有国になったと宣言した背景には、米国を交渉の場に引き出すことが目的であったと思われる。

 米国が譲歩を重ねているという批判があるけれど、米国の立場からして、北の核廃棄と引換えに国交樹立をする、ぐらいのことがなぜ言えないのか。
 それぐらいの大胆な提案がありさえすれば、こんなにだらだらと交渉を続けることもない。北も核開発の名分を失う。

 その背景には、東アジアの安全保障体制を改編することについて、『同盟国』との合意が間に合っていないことにあるのではないだろうか。
その同盟国の名前は、もちろん日本である。

written by maneappa


http://www.chosunonline.com/article/20080828000040

【核問題:「北朝鮮の核無能力化中断は想定内】
2008/08/28 11:21:24

 「北朝鮮は、最初からそう簡単に核施設の無能力化に対する検証を受け入れるつもりはなく、無能力化措置の中断および原状復旧の主張は、すでに予告されていた脱線事項だった」。北朝鮮が26日、外交部報道官の声明を通じて無能力化中断を宣言したことに対する韓国政府の反応だ。

 政府の高位関係者は27日、「昨年10月3日に2段階目の履行措置に合意した当時から、北朝鮮の検証拒否は予想されていた」と話した。「そのころ韓国と米国は北朝鮮に“無能力化の直後に検証を義務化”という項目を盛り込むよう要求したが、北朝鮮がこれを拒否。結局は6カ国協議の崩壊を阻もうと曖昧な表現で合意に至ってしまったため、こうした衝突はすでに予想されていた」というのだ。

 非核化原則の宣言文に当たる2005年の9・19共同声明には、「検証可能な非核化」という内容が盛り込まれている。また、寧辺核施設の閉鎖・封印に合意した昨年の2・13(1段階目)の履行措置には、合意の履行を検証するために国際原子力機関(IAEA)の要員が現地で確認作業を行うという内容が明記されている。

 しかし、2段階目の履行措置である「無能力化」に関する昨年の10・3での合意文では、北朝鮮の無能力化と核プログラムの申告義務だけを規定したに過ぎず、1段階目のときのような具体的な検証方法に対する合意が欠けている。

当時こうした不十分な合意が成立した背景について、政府の高官は「北朝鮮核問題の解決を外交的成果としようとした米国務省と、10月4日の南北首脳会談を控えて北朝鮮核問題に対する負担を減らそうとした韓国政府の苦肉策だ。当時の実務者はすでにこうした状況を見据えていた」と説明している。

 しかし、外交部の当局者たちは「北朝鮮が合意文の内容だけを見て検証を拒否するというのは話にならない」としている。「合意の精神に照らし合わせた場合、“申告”と“検証”はコインの表と裏のような関係で、当然伴うべきものだ」というのだ。また「内容通りなら、テロ支援国家からの指定解除も“解除するための過程を開始する”となっているため、北朝鮮が米国に“われわれは義務を果たしたのだから、米国も指定を解除しなければならない”という言葉も成立しない」とみている。

 北朝鮮が無能力化措置の中断を宣言した26日以降も、米国と北朝鮮は水面下の接触を続けているという。政府の当局者は「米国は、核の疑いが持たれている施設全体に対する視察や、申告されていない施設への接近などを要求しているが、現段階での問題の核心は寧辺核施設に対する分析だ」と話している。

 また、米国側の消息筋も「過去に北朝鮮が生産したプルトニウムの量とその過程を把握することができる資料の引き渡しだけでも北朝鮮が受け入れるなら、今回の峠は越えることができるし、米国も前向きな措置を取ることができる」とみている。

 当局者たちは今回のことで、米朝が6カ国協議のフレームを崩す可能性は低いとみている。適当な線で米朝が妥協し、ほかの検証問題は次の段階への移行措置についての交渉で行うとの見方だ。しかし北朝鮮は、韓国国内の米軍基地視察、韓国が過去に核開発を行ったデータの検証などを交換条件として挙げている。このように北朝鮮核問題は、たとえ今回の峠を越えたとしても、歩むべき道のりは長い。

権大烈(クォン・デヨル)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます