NPO法人 三千里鐵道 

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縮小された統一部長官、気を吐く

2008年10月31日 | 南北関係関連消息

二つの世論’と ‘行動’ /統一ニュース骨子

最後の試験台に上がった金夏中統一部長官
“どこかで熟している”

去る 3月末から断絶された南北政府間関係が 7月 11日金鋼山観光客被撃死亡事件以後もっと梗塞された中に対北全段(ビラ) 撒布問題で深刻な況に落ちこんでいる.

しかし去る 29日、金夏中統一省長官は記者懇談会を通じて “今はたとえ南北関係が難しいが、あるきっかけが用意されるとか、突破口が生じれば南北関係は他のいつより活発に発展すると確信する”と言った。

特に南北関係正常化の足かせとなった ‘金鋼山事件’と関連高位当局者は “私たちの国民も金鋼山事件が起こった時と、今 4ヶ月が過ぎた時点でこの金鋼山問題を見る目、ちょっと違うと思う. そんな国民の考えに基づき北朝鮮側と協議すれば充分に何か合意点を捜すことができると思う”, “いつも「現代」が中間で多くの役目をはたした. …金剛山観光10周年になるまでには再開されたら良いんじゃないかと、期待している”とちょっと先に進んだ表現まで使った.

金夏中, “二つの世論ある”

金長官は言論と国会に代弁される民意に “二つの世論がある”と苦情を吐露した. “一つは多くの方々が政府が原則を守ってくれることを望んでいる. どこに行こうが北朝鮮圧迫や非難に搖れてはいけない、と言う意見”.

他の一つは 、“南北関係梗塞局面が続くことは国益次元で望ましくない. 統一省や政府が南北関係改善のために積極努力すべきだ.

金長官は “この二つは皆‘対北政策は超党的協助が必要だ. 国民的合意を土台で推進しなければならない’と強調した.

実際に金長官は金正日総書記の健康異常説に対して愼重な立場を取って来たし, 北朝鮮核問題の進展による南北経協拡大などを強調したりした.

しかし、突破口用意のための行動には、 躊躇!

金長官は開城工団活性化や金鋼山事件解決などに対して、どんな具体的な措置も出すことができなかった。政府間対話が必要だという当為論だけ繰り返した.

“今年中の開城工団を活性化させるための措置をいろいろ考慮している”と言いながらも、いざ北側勤労者のための寮建立問題は、北側との協議が必要だと事実上南北対話再開以後に延ばすという立場を明らかにした.

また開城工団 3通(通行,通信,通関) 問題と直結された郡通信資材装備提供に対しても ‘検討中’という立場だけ繰り返している.


北, “実在的実践行動がもっと重要だ”

金夏中長官が国内の ‘二つの世論’から ‘均衡’を取るために努力していると言ったが、結局保守勢力のご機嫌を伺うために ‘行動’で見せてくれたことはほとんど無いに等しい状況が持続している.

去る 28日、南北軍事会談北側代表団代弁人が 、“南朝鮮傀儡政府が、南北合意を言葉と行動が違うように対応するならば、南北関係の全面遮断を含んだ私たちの重大決断が実行されるようになる”と言った。 “言葉で二つの宣言に対する ‘尊重’や、合意履行のための ‘対話再開’より、実在的な実践行動がもっと重要だ”と、促した理由もこのためだろう.



一時廃止論まで持ち上がった統一省が、もう重患者室で回復期にあるという情況と, 以前の政府で高位職にいた金長官が、現政府で声を出しにくいという限界などを指摘したりもする.

実際に青瓦台や国政院が、統一省より強硬な対北朝鮮観を持ち与党内発言権も強いだけに、南北関係の担当部である統一省としては、進んで動くことができないことも現実だ.




 namsanng




盧前大統領、「李明博様」にコメの贈り物

2008年10月30日 | 管理人のつぶやき
 
いいニュースではないですか。
 できるならば、前大統領も現大統領も、肩書なしでやったらもっといいなあと思うけど…

 いずれにせよ、あの就任式での抱擁といい、これまでの新旧大統領の交代と比べると、韓国の民主主義も成熟してきたのかなと思う。
 政権交代があってなおのことですしね。
 こういう演出ができる盧前大統領が私は好きだな。

maneappa

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http://www.chosunonline.com/article/20081030000046
盧前大統領、「李明博様」にコメの贈り物
記事入力 : 2008/10/30 10:58:32

 大統領府は29日、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が私邸のある慶尚南道金海市進永邑ポンハ村で栽培し、今秋収穫した「盧武鉉印アイガモ米」を李明博(イ・ミョンバク)大統領に贈った、と発表した。

 大統領府の関係者はこの日、「今月28日午後、盧前大統領と側近らの名前で、コメ3キロが予告なしに大統領府へ届けられた」と述べた。このコメは環境にやさしいコメの栽培に取り組むグループが、いわゆる「アイガモ農法」で栽培したもので、今月25日から販売されている。

 届いたコメの袋の「発送者」の欄には「第16代大統領盧武鉉、権良淑(クォン・ヤンスク)」と書かれていたが、「受取人」の欄には「李明博大統領」ではなく「李明博様」と書かれていたという。大統領府側は「送っていただいたコメはありがたく頂戴した」と話しているが、あまり穏やかではない様子を見せている。ある関係者は「配達の過程で肩書きの表記が抜けたのだろうが、現職の大統領に対する礼儀に欠けた行動だ」と語った。


 これに対し、盧前大統領の秘書官のキム・ギョンス氏は「李大統領を含む知人たちに対し、インターネットで販売しているコメ30トン(3キロ入り1万箱)を別の贈り物とともに注文し、宅配業者を通じて同時に送った。宅配会社の担当者が受取人の名前や肩書きを記入した際に、誤って肩書きを書き忘れたようだ。故意ではない」と釈明した。


 一方、李大統領は先月5日、62歳の誕生日を迎えた盧前大統領のところに金海修(キム・ヘス)政務担当秘書官を派遣し、お祝いとしてランの花と韓国産の農産物を贈った。


ペ・ソンギュ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

焼鳥「金ちゃん」での出会い

2008年10月29日 | 管理人のつぶやき
自衛隊イラク派遣違憲を勝ち取った李さん。

初めて須ヶ口に降りた。豊橋から名鉄で名古屋を越えてついた駅だ。
李さんから地図までfaxしてもらったのだが、はじめての場所なのであてずっぽうに歩き始めた。
すると前方から傘を持った女性が。李さんだ。雨が降り始めたので傘まで持って…。

金チャンー焼鳥屋だ。そこでお互い30数年ぶりに逢った。
(ママは昔昔の教え子、心は当時のままのよう)

磯貝さん、韓さんなど、よく存じ上げている李さんから、三千里へのラブコールを聞かされた。
すごいことをやっている女性だ。強い想いをもった女性だ。小生も立場がら様々な人間と出会うが、彼女は本物だ、と直感する。

恐らく近い将来皆さんとまみえることになるでしょう。




韓国併合100年ひかえ 市民がネットワーク 京都

2008年10月28日 | 東北アジアの平和


こういう動きが日本で始まったことを歓迎したい。韓国でもあるのかなあ。
このブログのIDは sanzenri2010 です。
そう、韓国併合100年に当たる2010年を意識してのことです。それで、ブログ開設の日を8月22日としました。参考までにお読みくださればと思います。

http://blog.goo.ne.jp/sanzenri2010/e/f91b87cb39e7da771303b2509efda296

それはさておき、この集会の記念講演をあの蓮池透さんがしています。どんな講演だったか、詳しく知りたいですね。

maneappa

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【韓国併合100年ひかえ 市民がネットワーク 京都 】
2008年10月25日  朝日新聞
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200810250108.html

 2年後に韓国併合から100年になるのをひかえ、大学の教員や市民運動のメンバーらでつくる「『韓国併合』100年市民ネットワーク」(仮称)の設立総会が25日、京都市伏見区の龍谷大であった。日本による朝鮮半島の植民地支配の検証を通じて、残された歴史問題の解決を目指す。

 京都にある大学の教員らを中心に、5月ごろから準備を進めてきた。今後、10万人を目標にした署名集めのほか、政府や自治体、朝鮮人労働者を雇用した企業に植民地期の実態調査を呼びかけ、被害が明らかになった場合、補償を求める活動などをする。

 総会後には、北朝鮮による拉致被害者・蓮池薫さん(51)の兄、透さん(53)が講演。拉致問題の解決について「もう感情をぶつけるだけではだめで、どうしたら家族を取り戻せるか理性を持って考える時期だ。政府は『(日朝平壌宣言に盛り込まれた)過去の清算』をしてでも、対話の糸口をつかんでほしい」と訴えた。

日中韓ロの「黄金航路」開通へ、1日半で日中結ぶ―中国

2008年10月27日 | 東北アジアの平和


この記事の題目をみると、普通の人は、日本なら九州、韓国なら釜山、中国なら上海、あたりを想像するんじゃないかと思う。

で実はそうじゃなくて、環東海(日本海)の話なんですよね。
いずれ、北朝鮮の元山なんかも加わることになるんだろうと思う。

これはすごい魅力的ですね。 もともとこの海は豊かな交流と貿易の海だったんですから、それが復活するというわけです。
私も仕事の関係やら個人的な旅行やらでお世話になりそうだ。

すごく楽しみ。

maneappa



日中韓ロの「黄金航路」開通へ、1日半で日中結ぶ―中国
(Record China - 10月27日 13:02)

26日、新潟から日本海を横断して中国の東北地方を結ぶ航路が試験運行に成功。この航路は日・中・韓・ロ4か国を経由する。日中間を1日半で結び、短時間・短距離・低コストなことからそのポテンシャルに注目が集まりそうだ。写真は吉林省の琿春港。
2008年10月26日、新潟から日本海を横断して中国の東北地方を結ぶ航路が試験運行に成功した。この航路は日・中・韓・ロ4か国を経由する。新華社の報道を京華時報が伝えた。

日・中・韓・ロ4か国の地方政府と企業が3年をかけて開通に漕ぎ着けたこの航路は、日本(日本海側)から日本海を横断して中国東北部へ直通する初めての航路。新潟から韓国・束草(ソクチョ)港、ロシア・ウラジオストク郊外のトロイツァ(旧ザルビノ)港を経由して中国・吉林省の琿春(こんしゅん)港を1日半で結ぶ全長1480kmの航路である。琿春港から北米、北欧までの最短ルートとなる。

これまでの日中間航路と比較して短時間・短距離・低コストで運行することから、北東アジア経済の発展を促す「黄金航路」として期待が寄せられている。(翻訳・編集/愛玉)



資料ー10.4記念講演/ノムヒョン

2008年10月26日 | 南北関係関連消息

10月2日、ソウルのあるホテルで行われた1時間ほどの講演の一部です。
タイトルは「対北政策の転換」とし、多角度から語った。その中で、交渉に臨む姿勢に関する提言の部分だけ訳してみた。namsang


平和統一, 何をどのように?

タブーを壊して, 現実を語ろう

私たちの対北政策にはさまざまなタブーがあります.
存在する現実を現実だと言ってはいけないタブーがあります. 北には大韓民国の統治権が及ばない事実上国家権力が存在します。 しかし北朝鮮は私たちの領土と言わなければなりません. 北朝鮮政権は反国家団体と言わなければなりません. そうしなければ憲法違反になります.
北朝鮮政権を認めるとか, そちらを肯定的に評価してはいけないのです. 北の主張を収容してはいけないのです. 左傾容共になって, 国家保安法違反で処罰されることもできます. 事実でなくてもそれは関係がないのです.
しかし現実を語らないで相手と話し合って, 合意を成すことができますか? 国民を説得して, 国際社会を説得することができますか?
タブーを壊さなければなりません. 現実を率直に受け入れて, 事実を事実と語り, 相手を相手として認めて, 相手の主張も収容することは収容しなければなりません. そして統合に必要な事は何でも言えるようにしなければなりません.
それでこそ現実的な統一方案に近付くことができます.

分断の要因を解消しなければならない.

韓半島の分断は世界の覇権競争, 国際的、国内的理念対決の結果です. これら分断の原因が解消されなくては分断を乗り越えることができません. …友邦との協力が必要です. しかし陣営外交, 一方外交は分断の原因を解消する方法ではありません. 分断を乗り越えるためには統合に対する周辺国家の同意を得なければなりません. このようにするためには自主力量と均衡外交が必要です.
理念対決の枠内で、理念対決でもたらした分断を合意で乗り越えるということは論理の矛盾です. 勝共統一の思考を越えなければなりません.

国家主義思考を越えよう

伝統的な国家観に立てば, 国家権力の一部を譲渡しようと言うことは反逆です.
ところで今ヨーロッパではヨーロッパの統合のために株券の一部を譲渡する実験をしています. 彼らは未来のために国家主権の意味と価値を新しく思考しているのです.
…本当に統合をしようと思ったら思考の転換が必要です.

政争の水準を高めなければならない

南北統合は民族の至上課題です.
…我が国の政治で対北政策をおいて起る政争はそんな水準ではないのです. 戦略論争でもなくて論理的批判でもないです. 共産主義者作り, 親北左派作りみたいな盲目的理念対決と政治工作の水準を越すことができません. 理念対決で生じた分断を越えようと言いながら理念対決に固執しているのです. 民主化以後変わったとは言うが基本的な思考の構造は全然変わっていないのです.
政争がこんな水準を脱することができなければ統一は見こみがないです.

国民的合意が必要だ.

国民の力は、国民的合意から出ます. 政争に振り回されることなく対北政策の価値と戦略を明瞭に理解して, これを土台にして世論の大勢を形成し, これを投票結果に反映することができる水準に至った時, これを国民的合意と言えるでしょう.
… 歴史は権力が作るのではなく国民が作って行きます. ここに国民力、国民的合意を言う意味があるのです.

交渉の一般的原則を尊重しなければならない.

南北関係は今交渉の局面にあります. 交渉で尊重しなければならない一般的原則は何ですか.

�相手を認めて尊重しなければならない.
交渉をしながら相手を認めない態度を取ることは論理的に矛盾です. 実際の南北間交渉では、正統性に係わる発言の是非で、交渉自体が霧散してしまいます。交渉に入っても時間だけ浪費してしまう事が日常化されていました.
相手を尊重しないで感情と非難を繰り返す事も慎まなければなりません.

�相手の目的と利益を尊重しなければならない.
交渉は相互間の利益をはかる事だからです.
赤化統一の目的を尊重することはできない事です. しかし北がそんな目的を持っていると言ってもそれは非現実的なことです. 体制維持のための名分用以上の意味はないだろう.
現実的状況にあう北の目的は、体制を防御して維持することであるはずです.

�誠実な姿勢で交渉をしなければならない.
気喧嘩をするとか、国内政治用や国際社会名分用で相手を責めることは節制しなければなりません.
私利を計算して相手の過ちを指摘することも交渉に役に立ちません.…
そうしなければ感情が積もって信頼が崩れます.

�交渉の結果は必ず履行しなければならない.
約束は守らなければならないということはすべての交渉事の基本です. 国家間の協商での約束は、その中でも特別に厳肅で重い約束です. ところで私たちは…その約束を履行しないで覆しました.

決定的な鍵は信頼だ.

信頼なしに何も成功させることができません. 平和と共存に対する信頼, 心より交渉に臨むという信頼, 約束は必ず履行するものだという信頼が重要です.
両方は長い間敵対的関係にありました. 信頼が存在するわけがないのです. 対話を通じて信頼を作って行かなければなりません.

どうすれば良いか. 私たちが先に相手を信頼と仕事をして行かなければなりません. …このようにすれば相手も信頼し得る相手に変化することができるでしょうfont size="3" color="black" style="line-height:160%;">












百瀬格さんという友人

2008年10月24日 | 韓日関係関連消息

韓日関係、朝日関係はややこしい。
何でこうなっちゃったんだろうと嘆くことが多い。

しかし、そういうこととは別に、こういう人がいることは記憶したい。
こういう人も大切な友人だと思う。



【百瀬格さん「韓国人の無計画性を表した大運河」】

最近読んだ『皆さん、本当にイライラするでしょう』(社会評論、2008)という本は興味深かった。韓国の読者に‘苦痛の快感’を与えるこの本の著者は、日本三井グループの韓国顧問として在職している百瀬格さん。1963年にトーメンに入社した著者は68年から39年間、日本の家族と離れながら単身で韓国に滞在してきた。筆者は『韓国が死んでも日本に追いつけない18の理由』『韓国がそれでも日本に追いつける18の理由』などの本でも韓国の読者に会っている。

「私がソウルに赴任した68年の韓国はまだ戦争の危険が残っていました。発令を受ける1カ月前、北朝鮮武装軍人による青瓦台(チョンワデ、大統領府)襲撃事件がありました。それで『私は行かない、ゲリラが現れるところになぜ行くのか』と反論しました。『事務所は青瓦台からかなり離れている』と説得してきましたが、実際に来てみるとわずか5分の距離で、内心、不平を言っていました。当時はいつでも避難できるように単身で赴任するのが原則でしたし、社宅で寝る時は必ず車のガソリンを満タンにしておき、パスポートとドルは常に携帯し、紛争が起これば漢江(ハンガン)の南に逃げる準備をしていました。今ではおかしな話ですが、当時は生死がかかった問題でした」

ソウル支店で勤めた著者は71年の冬、トーメンが浦項(ポハン)製鉄建設に参加することになったことを受け、浦項で6000億円にのぼる発電所配電設備を担当することになった。

その当時からソウルに復帰するまでの12年間働いた浦項製鉄との協力期間は先生に多くの感慨を抱かせた。

「新日本製鉄が世界最高になるのに100年かかりましたが、浦項製鉄は30年で世界1位になりました。これは誰にも真似できません。終戦後の日本と、解放、特に韓国戦争(1950-53)以降の韓国の経済発展には、勤勉で高い教育熱と米国の支援という共通点がありますが、日本はもともと産業基礎があった国なので比較はできません。戦争前に軍需産業を発達させた日本は製鉄技術や基盤を持っていましたが、韓国は荒野に素手で工場を建てたようなものでした。韓国の人の特性の一つは‘目標’さえあれば何でもするというものです。ところが韓国はオリンピック(五輪)とワールドカップ(W杯)を開催してから国家的な目標を失いました。不法駐車や私教育をなくすという些細なことでもかまわないので、国民全体が合意できる目標が必要です」

もともとは『韓国人になりたい日本人』という題名を考えていたという著書『皆さん、本当にイライラするでしょう』は、韓国に対する著者の愛情がにじみ出ている。韓国に対する観察も鋭い。朴泰俊(パク・テジュン)元浦項製鉄会長は「百瀬格さんは日本人なのにきついことをよく言う。しかしそれがほとんど合っている」と話す。

本書には、韓国の‘国家ブランド’を高めるために必ず解消しなければならない問題点から、南北(韓国・北朝鮮)会談に対する助言に至るまで、韓国が耳を傾けるべき部分が多い。その中には「大運河事業」に対する忠告、頻繁に言及された韓国の「租税制度」に関する議論がある。まずは大運河。著者が見るには、韓国人の欠点である無計画性が極端に表れたケースがまさに大運河事業だ。

「第1は物流のために、第2は観光のために、第3は治水のために推進すると話していましたが、最近では川辺も整備し、洪水も防止し、生活用水問題も解決し、物流と観光効果まで帯びる多目的総合ギフトセットに変身してしまいました。今では何のために運河を造るのかも分かりません。本にも書きましたが、効率性のない大運河よりも21世紀のシルクロード‘ソウル-平壌(ピョンヤン)-ヨーロッパ’をつなぐ高速列車事業を進めるべきだと思います」。

次は租税制度。韓国企業は税金を出さないのが問題と指摘した著者は「韓国人がトヨタから学ぶことは経営もあるが、税金を出すことも学ばなければならない」と強調する。

トヨタは日本で最も税金を出している企業ということだ。このように企業から集めた税金は福祉や教育など公的目的に還元されるが、それがうまくいかなければ、高額年俸・高額ボーナスの金祭りのほか、不正資金づくり、賄賂など不法に悪用される。

企業は事業をする資金さえあればよく、それがなければ国が貸せばよい、ということだ。韓国の財界人にこういう話をすると「笑いながら返事をしないが、内心は正しいと考えているようだ」と話す。

解放後、日本と韓国の関係は前進・後退を繰り返す局面だった。韓日関係は主に、日本の元長官や右派議員が「植民統治は韓国にとって利益だった」とか「日本軍慰安婦問題は民間事業者所管」というような‘妄言’を吐く度に、韓国では蜂の巣を突付いたように激しい糾弾が続き、日本大使館への‘卵攻撃’で終わったりした。このようにみると、独島(ドクト、竹島)問題はその食卓に上がった新しいメニューにすぎない。

「韓国や日本の政治家が外国に配慮することなどはありません。政治家は常に選挙区民と自国民のために発言します。このため財界人の民間交流が重要です。経済的に利益を一緒に分ける共同運命体というものを知れば、両国が政策的に協力することもできます。韓国と日本は米国の武器を最もよく購入する国ですが、米国の武器や牛肉輸入問題で協調でき、中国の食品安全問題にも共同で対処できます。国家元首の会談やスポーツ競技をはじめ、韓国と日本はさまざまな会合を持ちます。その度に韓国では‘韓日’、日本では‘日韓’といいますが、そうせずに、韓国と日本が会う時はそのまま‘両国’といえばどうでしょうか」 


中央日報 Joins.com
2008.10.23 16:56:17

韓日関係、朝日関係はいかにもややこしい。

核問題進展なら南北首脳宣言事業を優先考慮、統一部

2008年10月23日 | 南北関係関連消息
 
 北朝鮮に対する米国のテロ支援国家認定が解除され、6カ国協議がいよいよ第3段階に向かう今になって、李明博政権の中で、南北関係改善に向けた動きが本格化してきたと評価していいのではないかと思う。

 そもそも、『非核解放3000』という政策は、盧泰愚政権以来続いた『関与政策』の流れにある。
 金泳三、金大中、盧武ヒョン政権と続いた関与政策は名前こそ変われ本質は変わらない。金大中と盧ムヒョン政権のことを指して『失われた10年』なんていう表現をよく使うが、それは日本のバブル後の状況を表す用語を、用語だけ真似ただけで、まったく内容のないいい加減なものだ。失われたものがあるとすれば、ハンナラ党に 関係した者たちの既得権益だけだ。
 だいたい、牛肉騒動にしても、盧ムヒョンによる米国とのFTA締結の結果であり、盧ムヒョンをして左傾政権、親北政権などと言って攻撃するのは、政権党にいて甘い汁を吸っていた者たちが、政権を奪回したという興奮状態の中で、セピア色になって久しい理念対決を持ち出しながら、実は内実がないがためにそれを糊塗するために使っていたにすぎない。

 さて、李明博政権になって、その愚か者たちが、愚かな発言を繰り返してきたのだが、ここにきて理念対決などとは次元の違う大きな流れの中で、彼らの愚かな声がしぼんでいくに違いない。

 私はもともと李明博政権には期待していた。
 韓国の政治風土を考えると、南北和解派は野党にいた方がいろいろと都合がいいように思うからだ。
 韓国がおかれている状況を考えれば、南北和解協調は絶対に必要な政策であり、政権をハンナラ党がとることで、彼らをしてそれを実行させることができるし、野党が与党に要求しながら協調することもできるはずだからだ。

 「非核解放3000」という政策を作ったと言われる現在の統一研究院院長が馬鹿な発言をしているようだが、「非核解放3000」の政策遂行において、それが、金夏中統一部長官の言うように、非核が絶対前提条件ではなくて、「非核化が進行する過程において」ということであれば、北も同意する方向になると期待できるだろう。

 いや、そうでなくては、韓国は日本と同じように「汽車に乗り遅れる」結果を招来する可能性大であり、韓国はもっと大胆に北側に譲歩する必要に迫られるかもしれないのだ。

 ここにきて、昨年の南北首脳宣言で合意された事業を優先的に行うというのは、『失われた10か月』というそしりを免れないが、しかし、やっと政権与党としての責任に目覚めたというべきで歓迎したいと思う。

 そもそも南北共同宣言での合意は、南北の約束事項であり、国会でも承認されたものである。「非核解放3000」は政権公約にすぎない。どちらが重要なのかはおのずと明らかで、これまで李明博政権周辺から出てきた南北共同宣言をないがしろにする発言は「不法行為」とも言えるものだ。

 これからの李明博政権に期待したい。彼をしてあるべき姿に戻していくのが望ましい姿であろう。
 直接選挙で彼を大統領に選んだ以上、その責任は国民にある。ろうそくデモで退陣を訴えるだけが民主主義ではないはずだ。


maneappa

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2008/10/23 13:11 KST
核問題進展なら南北首脳宣言事業を優先考慮、統一部


【ソウル23日聯合】統一部の金夏中(キム・ハジュン)長官は23日に行われた統一部の国政監査で、寧辺核施設の無能力化完了など北朝鮮の核問題に進展があった場合、昨年の南北首脳会談で合意した南北首脳宣言に盛り込まれた事業を優先的に考慮する考えだと明らかにした。
 金長官は、「核施設の無能力化措置が完了し、北朝鮮の核状況がさらに進展すれば、政府は南北間の経済協力拡大に向けた措置を積極的に進める」と述べた。「非核・開放・3000」計画に含まれる内容を基本とするが、首脳宣言に盛り込まれた事業を優先的に考慮するとした。また、北朝鮮に対する米国のテロ支援国家指定解除にも言及し、無能力化が予定通り進めば、その過程で南北間事業を積極的に検討・推進するとの考えも示した。3通(通行・通信・通関)問題など、開城工業団地の活性化措置も積極的に進めると強調した。

 金長官はまた、金正日(キム・ジョンイル)総書記の健康状態について「われわれが確認できる事実はない」と述べた。北朝鮮は一貫して金総書記の健康異常を否定する態度で、内部的にも特異動向は見られないと説明した。朝鮮労働党機関紙「労働新聞」が南北関係全面遮断の可能性を言及したことについては「韓国政府に対し圧迫を加えることで政策変化を誘導しようという意図」があるとの見解を示した。北朝鮮も南北関係中断が及ぼす逆効果をよく承知しているため、そうした極端な措置を取るにあたっては慎重な態度を取るだろうと述べた。

 北朝鮮に対する人道的支援問題については、直接支援の方法を借款から無償支援に転換することを検討していると明らかにした。そうなれば今後、より強化されたモニタリングの確保に向け努力する必要があるとした。


あかん、二枚舌ですわ。

2008年10月22日 | 南北関係関連消息
聯合ニュースによれば、その日の午後に開催された民主平和統一諮問会議・海外地域会議では、午前の学術会議で言ったこととは違うこと言ってる。
記者の主観でゆがんだかもしれないけど。

そうねえ。朝の学術会議を主催いた民和協や北民協は南北交流拡大のための団体で、午後の民主平和統一諮問会議・海外地域会議は構成メンバーがだいぶ変わったとはいえ、いうならばまだまだ右翼の集まりだからなあ。
それぞれに聞こえのいいこと言ったのね(*_*)

この二枚舌、本当に情けない…

maneappa

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2008/10/22 18:38 KST
北朝鮮が韓国非難しても政府原則は不変、統一部長官


【ソウル22日聯合】統一部の金夏中(キム・ハジュン)長官は22日、「北朝鮮が非難してもわれわれの原則が変わることはない」との認識を示した。ソウル市内のホテルで開催された民主平和統一諮問会議・海外地域会議で、南北関係の現況と相生共栄の対北朝鮮政策について紹介しながらこのように述べた。
 金長官は、北朝鮮は韓国と対話せずただ非難し強硬な態度を示しているが、こうした態度は韓国の政権が変わるたびにみられたものだと指摘。強硬基調で韓国側の政策を変化させ、思い通りにしようとする傾向があると説明した。その上で、現在最も重要なことは原則を守ることだとした。北朝鮮が非難しても原則は変えないが、かといって強力に対応するのではなく、毅然(きぜん)と対処していくと強調した。

 また、政府は今後も北朝鮮から非難されても待ち続け、引き続き対話を提案し、北朝鮮が対話の場に出るのであれば心から支援し協力していくと主張した。