NPO法人 三千里鐵道 

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盧武鉉の考え 11.02.17配信

2011年02月18日 | 盧武鉉の考え

“右往左往しないように制度化するのが危機管理システム”

"外国為替危機をやり過ごして思うに、その以前から危機要因が潜んでいて、病が深刻になっていたのに、それをちゃんと体系的に感知できなかったようです。

危機兆候が表面化してもその時その時の判断や危機管理マニュアルがなく、対処方法が適切なのか、そうでないのかに対する論議があったのが惜しいことと思いました。


少なくとも私たちの経済で進行している病的な要因や危機要因を確認できなくて見過ごされることがあってはいけません。

危機がきた時、準備されていない対処で右往左往することがありましたが、これをあらかじめ制度化することが危機管理システムの趣旨です。

話はやさしいですが、実際に危機管理システムを作るのは簡単なことではありません。一つ一つ原因を分析して必要な尺度を作って対処方法まであらかじめ決めるのは簡単なことではありません。

膨大な作業をしたことのご苦労をありがたく思います。 未来を予測するのは完ぺきなはずがありません。

これを適用しながら発展させていって危機兆候を把握して対処方法を完全に整えて行くように努力しましょう。”


-経済政策協議会冒頭発言より-(2005.1.25)

盧武鉉の考え 11.01.31配信

2011年02月05日 | 盧武鉉の考え
旧正月前に配信されたものです。

by maneappa

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“均衡発展戦略は国民統合戦略”


これから先の5年間は地方の経済と文化を集中的に育成しようと思います。

去る30年間、地方経済は萎縮し、主に首都圏にお金と権力、人材が全部集中してしまいました。

このように30年間、多くの人々がソウルに、ソウルにと行きました。

それで首都圏も過密現象ができ、そのことによる費用支払いが多くなり、このまま行けば首都圏も競争力が落ちると見ています。

地価が高くて自然にすべての費用がより多くいることになるからです。

地方があまりにも疎外されるから、地方と首都圏の間に敵対感までできる可能性があります。

それが私たちの社会で途方もない葛藤になり、また他の分裂の要素になりえます。

地方発展戦略というものは、地方自治のためのものであると言いますが、合わせて遠くを見通せば、国民統合、国家統合のために、必ず避けてはならない戦略という点もあるのです。

それで地方発展戦略または、国家均衡発展戦略というものを、これから先5年の間、集中的に核心的な国家戦略として推進しようと決心しています。


-大統領職引継ぎ委員会‘地方分権と国家均衡発展のための全国巡回討論会-済州’で2003.2.12

盧武鉉の考え 11.01.26配信

2011年01月27日 | 盧武鉉の考え
昨日配信されたものです。

by maneappa

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“法治主義が実質的に可能であればこそ民主主義社会”


よく言われる法治主義という形式的意味でなく、実質的にそれが可能にする社会的秩序を作らなければなりません。

国民の地位が向上するために必ず必要だと考えます。

多様な政治権力と経済圏力、そして言論権力や知識社会の権力などが連帯を形成した時は、普通国民の位置が萎縮するからです。

そのような癒着や結託という連帯の輪を解体して、その権力を合理化することによって国民の地位を向上させることが、この時代で私が守らなければならない最も重要な歴史的課題と考えます。

そうした点で見るならば我が国の経済界と政治権力の間に存在した政経癒着の輪が解体されて、皆さん聞き取りがちょっと不便ですが、政治権力と言論の間の垂直的な癒着関係や水平的な共生関係などの過去の慣行が整理されなければなりません。

また、権力機関の相互間の連帯、政治権力と権力組織の間の規範を抜け出した連帯、そしていくつかの権力機関相互間の特殊な連結の輪なども解体されなければなりません。

-大統領府記者団昼食会(2006.6.26)

盧武鉉の考え 11.01.19配信

2011年01月20日 | 盧武鉉の考え
昨日配信されたものです。

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【生活が厳しい人の住宅問題は国家が助けてあげねば】


家が一番大切です。

一人一人の方が大変心配していることを知っています。

家計が苦しくて、働き口もちゃんとしてなくて、働き口があっても稼ぎが十分でなくて...

しかし皆さんは家の心配が減ったからか、表情を見ると厳しくても幸せに見えます。

人の生活が安定するために一番の基本条件は、私と子供たちが、体を横にして休める所、ご飯食べて対話をすることができる所、つまり住宅です。

住宅はそれだけ大切なのです。

人間の基本です。

色々なことをうまくしようと思いますが、その中でも住宅問題だけは、はっきりさせようと思います。

金持ちの人の住宅は市場で解決するけれど、生活が厳しい人々は国家が助けなければ今後も厳しいままなのですから。


-庶民住居安定関連現場訪問で(2003.9.3)

盧武鉉の考え 11.01.12配信

2011年01月12日 | 盧武鉉の考え
今日配信されたものです。

by maneappa

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“検察・国家情報院・国税庁・警察の助けを受けなかった理由”


参加政府が最初に始めたのが'特権を認めない'でした。

それで検察も私の側近を任命しないでその中で最も信望あるという人を任命しました。

それで一線の検事らと討論までしたのですが、ちょっと良くなかったのではと話す人もいました。

いずれにせよ彼らに特権を与えないかわりに、彼らの助けも受けないということだったのです。

いわゆる特権と癒着の構造が私に大きい課題だったんですよ。

それで検察、国家情報院、国税庁、警察全部が、それぞれ自分の仕事をするようにして、彼らの特別な助け、言ってみれば法的に許されない一切の助けを私が受けない代りに、彼らも余計な権力を行使する理由がないし、誤りがあれば保護を受けることができません。

私が命令でなく不法な請託をして、その人々が私のために不法な仕事をしたら、その次にその人々の誤ち、過誤が発見された時でも、私が懲戒することはできないですね。 そうではないでしょうか?

そのような共生関係を清算しました。

-韓国プロデューサー連合会創立20周年記念式祝辞(2007.8.31)

盧武鉉の考え 10.12.29配信

2011年01月05日 | 盧武鉉の考え
年末のものも載せておきます。

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“拳骨ではなく、対話を通した安保をしよう”



勝っても占領できなければ何の意味がありますか?
占領しても支配することができなければ戦争を起こした意味がありますか?

そのような可能性がなければ、常識を持った人ならば戦争を開始しないでしょう。

ならば、勝つことのできない水準であれば良いのではありませんか。

一発殴ろうとしたら、二発殴り返される、腕を一つへし折ったら、自分の腕が二つ折れてしまうようなことだったら、正常な精神を持った人ならば戦いをしないのではありませんか。

…(中略)…

全てのことは、戦争や力で解決するのでなく、対話ですべきことなのです。

この対話の前提は、民主主義の基本原理である、相手方の存在を認定することと尊重することです。

相手方の意見が正しいこともあるという可能性を認めなければなりません。

私が間違えるという可能性を認めなければなりません。
これが哲学的に相対主義というものと違いますか?

一言で寛容という言葉と表現されることができますね。

寛容が対話の前提です。

対話を通じて南北問題を解いていくこと、拳骨を出す前に言葉で先に解決することが対話を通した安保ではないでしょうか?


-民主平和統一諮問会の第50次常任委員会(2006.12.21)


by maneappa

ノ・ムヒョンの考え  11.01.05配信

2011年01月05日 | 盧武鉉の考え
盧武鉉財団というものがある。

文字通り、盧武鉉大統領の遺志を継いでいくために作られた財団だ。
私も、昨年、ポンハを訪れた時に会員になった。

そこから毎週ニュースが届く。その中に
『ノ・ムヒョンの考え』と題して、盧武鉉の生前の言葉が紹介されている。

これを備忘録のように、このブログに残したいと思う。

まずは、今日配信されたもの。

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“遠くを見る市民、責任を全うする市民、行動する市民”


サインする時の私の標語は‘人が生きる世の中’です。

皆さんは本質的に市民です。 そして民主主義社会で、国民主権国家で皆さんは主権者です。

どんな政府を持つのかは皆さんが選択します。

どんな政府がこれから作られるのかは皆さんの責任です。

私は皆さんに進歩的市民民主主義を一度してみようと提案します。

市民民主主義は歴史的概念であり、市民には昔は、ブルジョア階級だけが含まれていて、お金が多くない人は含まれていない概念としてのイメージが残っています。

しかしそれはその時の民主主義が誤っていたのであって、市民という言葉が間違って使われたのであり、民主主義が正しく行れる時、普遍的市民が主導する民主主義になった時は、市民民主主義と呼ぶことが適切だと考えます。

遠くを見る市民、責任を全うする市民、行動する市民が主権者です。

私は皆さんが市場で企業家として成功されるように願っていますが、市場の主流でなく新しい社会、進歩した市民社会の主流になられるように願っています。

それでこそ私たちが正しい社会に進むことができ、豊かで幸せな社会、常に希望が見えて活力がある社会に進むことができると考えます。

- ‘ベンチャーコリア2007’革新ベンチャー企業家特別講演で(2007.10.19)


by maneappa