墨田区を南北に流れる大横川が新大橋通りと交差するところが菊川橋。その北西側のたもと
にある菊川児童遊園内に夢違(ゆめたがえ)之地蔵尊が鎮座されています。
この地は関東大震災、さらに昭和20年3月10日未明の大空襲で大勢が集中して亡くなっ
た場所です。人々は、当時は少ない鉄筋コンクリート造りであった小学校(国民学校)へ逃げ
込んで命を落としました。またこの辺りは小さな川が縦横にあって沢山の橋があり、火に追わ
れて川に飛び込んで落命する悲劇が重なりました。
この菊川橋周辺の惨禍は後世まで残るもので霊地として守らねばならぬとして、昭和58年
3月10日、悪夢の消滅を願いこれを善夢に導くため「夢違之地蔵尊」と命名され、遺族と関
係者によって建立されたものです。今日はお盆です。ご冥福をお祈り致します。
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