京成押上駅の南側(墨田区業平2丁目)の春慶寺に、「鬼平犯科帳中 岸井左馬
之助寄宿之寺 江守徹」と石柱があります。時代劇大好き人間としては見過ごせな
い看板ではありませんか。
鬼の平蔵こと 長谷川平蔵。ご存知「火付盗賊改方」の長官ですが、若い頃から
の剣友が岸井左馬之助というわけです。池波正太郎氏の小説「鬼平犯科帳」の本
所・桜屋敷で二人は再会する。左馬之助は平蔵の問いに答えて「十月に一度はここ
に来る。近くに住んでいることだし・・・まだな、押上村の春慶寺にいるのだよ」
という。
その春慶寺がここで、俳優の江守徹さんが揮毫した看板。小説の登場人物の寄宿
先の看板は珍しいが、ファンにとっては見過ごせねぇ というわけ。