散歩の時に見つけた

東京都内を散策しますが、こんな所にこんな物がと再発見します。写真等を添えて記録します。

旭地蔵・成覚寺(新宿2丁目)

2007-08-01 07:53:46 | Weblog
 

 

 三界万霊と刻まれた台座に露座し、錫杖と宝珠を持つ石地蔵で、蓮座と反花の間

に18人の戒名が記されています。これらの人々は寛政12年(1800)から文政

10年(1814)の間に宿場内で不慮の死を遂げた人達で、そのうちの7組の男女

は、なさぬ仲を悲しんで心中した、遊女と客達であると思われます。

 これらの人々を供養するために寛政12年7月に宿場中が合力し、今の新宿御苑

北側を流れていた玉川上水の北岸に建立しました。別名「夜泣地蔵」とも呼ばれて

いたと伝えられています。  

 明治12年(1879)7月、道路拡張に伴いここに移設されました。宿場町新宿

が生み出した悲しい男女の結末と、新宿発展の一面を物語る貴重な歴史資料です。

(区指定有形文化財・新宿区教育委員会)