散歩の時に見つけた

東京都内を散策しますが、こんな所にこんな物がと再発見します。写真等を添えて記録します。

正受院の奪衣婆像(新宿2丁目)

2007-08-02 07:51:17 | Weblog
 

 

 木造で像高70センチ。片膝を立て、右手に衣を握った奪衣婆の像で、頭から肩

にかけて頭巾状に綿を被っているため「綿のおばば」とも呼ばれています。奪衣婆

は閻魔大王に仕え、三途の川を渡る亡者から衣服を剥ぎとり、罪の軽重を計ったと

されます。 

 しかし、この木像は咳止めに霊験があるとして、幕末の嘉永2年(1849)頃た

いへん流行り、江戸中から参詣人を集め、錦絵の題材にもなっています。当時、綿

は咳止めのお礼参りに奉納したと伝えられます。 

 像底のはめ込み板には、元禄十四年と墨書されており、元禄年間から正受院に安

置されていたことが判ります。この像は新宿区指定有形民族文化財になっていま

す。(新宿区教育委員会)