三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 9月14日 やさしい?機械

2013-09-14 | メンテナンスお気楽日記
富山のある「島精機」の代理店。編み機関係を得意としています。
倉庫には新・旧中古?の編み機がズラリと並んでいます。海外需要か?

先日、ワインダーの部品を届けると言うよりも、自分が組み付けるためのモーターが
欲しくて倉庫を訪ねた。今や編み機はモーターの塊り?だから中古部品も多い。

自分にはあまり必要のないオリエンタルモーターや制御装置。その中から旧型?の標準モーター
を探す。小型ワインダー機に使いたい200Wが欲しいが、なかなか見つからない。

紹介されたのは、糸繰り装置に組み込まれている100V用の小型モーター。
これはこれで、利用する機会もあるだろうが、モーターよりも木製の糸繰り機の方が気になった。

木製と言っても、綾振りのための装置が組み込まれている。綾を振るために回転運動を
平行運動に変える。機械屋?としては興味がそそられる楽しい機械。

何より驚いたのは、枠を回転するための固定部品が付いていない?主軸はモーターで回転
していても、糸枠は空回りの状態? よく見ると板バネの接圧だけでシャフトとつながっている。

もし糸に無理がかかった場合、枠が空回りして糸を切らない為の装置と理解したが、
現在の機械設計では、まず考えない仕組み。糸を大切にした頃のアイデアか?・・・ンー。


島精機の製品には驚かされることが多い。世界に席巻できるアイデアが豊富。
これは、機械づくりよりも製品づくりを知り尽くした結果でもあると思う。

先に東南アジアでの繊維機械メーカーの乱立を危惧したが、捲くだけのワインダー
織るだけの織機、まだまだ先は長いと思う。その点から見れば日本製やヨーロッパ製の
機械は自信を持ってイイと思う。ただ、技術の伝承については気がかりが残る。

p/s 帰り道に寄った工場、故障の原因は「油ぎれ」。ここまでくれば問題外。

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