さんでんじです。

ブログで思いのまま、自分なりの感想も含めて、発信します。

35人学級は実現しなかった。

2010-12-23 14:38:11 | Weblog
政府は小学校1年、2年の35人学級の実現を見送ったそうな。これって民主党が打ち出していた公約ですよね。また、ほごにしちゃったんだ。教職員人件費の拡大に歯止めをかける上で、やむをえないことらしい。財務省は、少人数化と学力向上の因果関係はかならずしもない、として40人学級の維持を主張しているという。役人が決めることって、底辺を見ていないんだよねえ。

これは実際にあったことで、都内のある区も1年生だけは少人数にするという方針を打ち出している。その年、入学した児童は78人、文科省の規定だと2学級になるのだが、区の施策で3学級。一クラス26人という編成にした。その1年は、いろいろあったそうだが何とか乗り越え。しかし、翌年(何とかこのまま2年生にという希望は虚しく)学級減で一クラス39名。当然担任も変わり(この場合、一人だけ担任を外すというのは、なんだかその教員が不適当だという校長の配慮があり、2年生の担任はすべて変えたそうな)結局は、学級崩壊につながった、とさ。なんか虚しいですね。

10歳までの教育こそが、一番大切だと唱える人がいる。勉強も、人間関係も、仕事も、根っこは10歳までの教育。それまでに自分で考え、壁を乗り越えるおもしろさを教えないと、たとえその将来にいい大学に送り込んでも、社会で生きていけない子に育ててしまう。そういうことなんだそうです。学力の向上ばかりじゃないんですから。現場の教師は、子ども個人の自尊感情を大切にしながら、コミュニケーション能力、根気強さ、集中力を高める方法を模索している。私は35人学級でも多いと考えている。30人くらいが、目の届く範囲でしょう。欧米では1クラス30人以下が当たり前と聞く。アメリカでは小学校低学年で24人だとさ。これじゃ~、日本は先進国とは呼べないよね。教育では。なにも勉強ばかりじゃないんですよ。社会性を、教えなきゃ。授業中は歩き回らないとか。先生の話をしっかり聞くとか。まだまだ、日本の子どもの学力には考える力などに課題があるということらしい。そろばんやかけ算が機械のようにできても、考える力がねえ、足りないよ。

父が唐揚げを、お持ち帰り。

2010-12-23 01:31:55 | Weblog
先日、お墓参りの帰りに、父と一緒に「なら和み館」という、和食のレストランに入った。ここは、店舗の半分以上がいわゆる奈良の土産物屋で、2階は団体客用のレストランになっている。ちょうどその日も、観光バスが2台、止まっていた。私が行くのは、ほぼ1年ぶり。で、私は父と同じく唐揚げ定食を頼んだ。以前行ったときは、妻も一緒で、その時は茶粥定食を食べたのだ。膳が運ばれてきた。私は、次々と鉢や皿に手をつける。う~ん、そこそこおいしい。お造りも、なかなか、いいネタを仕込んである。ま、土産物屋さんにしては、そこそこ美味しいのがこのレストランの特徴かも。父は、メインの唐揚げを1つだけ食べた。で、ほかのものは結構食べている。私も、ほとんど食べ終わって、唐揚げは1つだけ残っている。ところが、父の唐揚げはほとんど残っているのだ。私は、父が頼んだ唐揚げを食べないことに、ちょっとイヤな感じ。食べないのなら、何で注文するのかなあ。もったいないのに。父は、鶏肉の唐揚げ以外を、あらかた食べ終わると、私に、その紙をとってんか、と、テーブルのティッシュを差して言った。2枚、3枚と取って父に手渡すと、父はその紙の上に、食べ残した唐揚げを盛った。なるほど、そういうことだったんだ。つまり、父にとっては、ここの唐揚げがおいしいことは知っていて、定食では全てを食べきれないことは解っていて、それで他のものを中心に食べて、唐揚げは残した。で、残した唐揚げをお持ち帰りにした、というわけなんですね。

思わず私は気持ちが安らいだ。好き嫌いの激しい父ですが、自分が食べたいと思うものは決してムダにしない。父も、食材は大事にしているんですね。そういえば、外食のレストランでよくありますよね。食べ終わった皿に、結構、材料が残っていることが。嫌いなのか。おいしくないのか。でも、もったいないですね。大量に残すくらいだったら、その店で食べなければいいのにってね。そういえば、かなり昔の子どもの頃なんだけど、父がよく折り詰めの箱を持って帰ったことがあった。今から思えば、宴会とかがあって、いっぱいの料理が出てくる。で、食べきれなかった料理を折り箱に詰めて、家に持って帰る、という風習だったかも。結婚式や、お葬式などでは、初めから折り詰めが用意されていたような記憶がある。だから、子供心に、その折り詰めが結構楽しみだったんですね。めったに食べられないおかずということで。これからは、おいしいお店に食べに行くときは、密封容器を用意していくといいのかも。それこそ、世の中は忘年会シーズンです。ご家庭のために、食べ残ったら、料理を持ち帰ったらいかがですか。でも、結局は、持ち帰るほど、おいしい料理のないのが、現実なのかも。本当においしい飲み屋さんなら、お持ち帰りのパックを用意しておけば、客も家庭円満につながるのかも。

ところで、「なら和み館」は、奈良ホテルの直ぐ向かいにあります。「なら和み館」は、「ホテルアジール・奈良」の系列みたいです。その系列レストランに西大寺にある「スペイン料理PICAPICA」があります。ふーん、コンセプトがわかんないんだけど。ま、おいしければ、良しです。