ウィルスってのは、本当に厄介だ。何が厄介って、まず、目に見えない。どこをどうやって伝わって行ってるのか、わからない。二年前の新型インフルエンザの流行のとき、ぱたぱたと子供たちの学校の人間が罹っていった。学級閉鎖、家に閉じ込め、グダグダと過ごす。おかげさまでうちの人間は頑丈らしく、誰も罹らず、元気いっぱい。それはそれでまた困る。暇をもてあまして仕様がなかった。
もうあの騒ぎはなかったかのように、普通にワクチンを接種でき、あのとき最初の患者だ・・とか言われて、空港に何日も足止めされた人は、一体なんだったんだ!と憤ってるに違いない。と、勝手に想像する。
新しい病気が発生するたんび、ぱたぱたと右往左往する人間たちを尻目にウィルスちゃんは、何食わぬ顔で、己を勢力を広げていく。でも、そのたんび、人間の凄さもまた見せ付ける。病原体を突き止め、ワクチンを作り出し、次々と訪れる危機を乗り越える。
原因不明の強力なウィルスに侵食されていく人々。誰でも己は大丈夫だと思ってる。そんな思いを簡単に打ち砕く病気のおぞましさ。得体の知れないものに抱く恐怖、それが一体なにを生み出すか?パニック、暴動、あきらめ、そんなときでも儲けようと思ってる亡者、その他もろもろ・・。
とにかくいろんなことがきっちりあまねく、過不足なく描かれてる秀作。やっぱりいつでも強いのは金のある人?という普遍の原理もちゃあーんと。ジュード・ロウのジャーナリストがちょっとやりすぎたかなあと感じたが、きっちり2時間内に収めて完成されてるのもさすが。
◎◎◎◎●
「コンティジョン」
監督 スティーブン・ソダーバーグ
出演 マリオン・コティヤール マット・デイモン ローレンス・フィッシュバーン ジュード・ロウ グウィネス・パルトロウ ケイト・ウィンスレット
もうあの騒ぎはなかったかのように、普通にワクチンを接種でき、あのとき最初の患者だ・・とか言われて、空港に何日も足止めされた人は、一体なんだったんだ!と憤ってるに違いない。と、勝手に想像する。
新しい病気が発生するたんび、ぱたぱたと右往左往する人間たちを尻目にウィルスちゃんは、何食わぬ顔で、己を勢力を広げていく。でも、そのたんび、人間の凄さもまた見せ付ける。病原体を突き止め、ワクチンを作り出し、次々と訪れる危機を乗り越える。
原因不明の強力なウィルスに侵食されていく人々。誰でも己は大丈夫だと思ってる。そんな思いを簡単に打ち砕く病気のおぞましさ。得体の知れないものに抱く恐怖、それが一体なにを生み出すか?パニック、暴動、あきらめ、そんなときでも儲けようと思ってる亡者、その他もろもろ・・。
とにかくいろんなことがきっちりあまねく、過不足なく描かれてる秀作。やっぱりいつでも強いのは金のある人?という普遍の原理もちゃあーんと。ジュード・ロウのジャーナリストがちょっとやりすぎたかなあと感じたが、きっちり2時間内に収めて完成されてるのもさすが。
◎◎◎◎●
「コンティジョン」
監督 スティーブン・ソダーバーグ
出演 マリオン・コティヤール マット・デイモン ローレンス・フィッシュバーン ジュード・ロウ グウィネス・パルトロウ ケイト・ウィンスレット
正直私はお話だけではそれほど面白いとは思ってないんですね。昨年来からの新型インフルのパンデミックがあったせいでそれなりに知識も持っているものだから。でもそれを演じる役者が映画として完成させてくれたと思います。
つり革や手すりなんて、コレ観た後、到底触る気にならないですもん。
新種のウイルスでも、抗体があるマットの説明みたいのもして欲しかったかな~(もしやあのコックも抗体あり?)
いろいろと興味深く、私は面白く見ました。
見えないものと対峙する恐怖がよく出てたと思いましたわ。
今晩は☆彡
やっぱ群像劇ですよねこれって、、、。
こういう作品、結構こういう作品って、失敗
する可能性大だと思うんですが、キャストも
それぞれ丁寧に描かれていて凄かったと思います。
随分前の作品で「バブル」という作品が
あるんですが、、、、。無名のキャスト起用で
作っている作品があるんですが。とてもお薦め
です!多分DVDになっているようなので、是非
レンタルしてご覧下さいませ。
なかなか良く出来ています。
来週香港へ行くんで、よけいリアルな気がしました。
香港の人にとっては、この映画はかなり辛いんじゃって思いました。9年前とはいえ、なんだか最初の発症部分がSARSとよく似ていましたもの。
10年後に日本を舞台にした津波映画ができないことを祈ります。
グィネスの存在感が映画の間中あったのはさすがだったと思いました。
僕は逆に「オーシャンズ11」みたいにこの人がエンタメした時がダメですね。
ラスト、ベスの勤め先の開発会社が伝染病の発生を促したってのは…恥ずかしながら観た後で知った次第。
ははは。
群像劇と言えば、ロバート・アルトマンが秀逸でしたが、この監督も得意技のようですね。
「バブル」ですか!!知りませんでした。今度探してみますね。面白そう。
グイネス妻が急死して、マット夫が、普通に「妻に会いたいのですが・・」ときょとんとするあたりがやけにリアルでした。
いいなあ、香港。
パンデミックもんと言ったら、やたらあおられ、感動やら泣きがぐいぐいと来そうなところを、あくまで淡々と描いたところがアタシはいいなあと思いましたです。
確かにあのときの学生さんたちは、なんか犯人扱いっぽかったですよね。
見えないものだから恐怖がつのるっていうことなんですよね。
あのときの報道も、本作で行き過ぎ感のあるジュード・ロウの記者とあんまり変わらないかもしれないですね。