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カイジ ~人生逆転ゲーム~

2009年10月22日 | か行 日本映画
流行らないコンビニのバイトをしている伊藤カイジ。いわゆる負け組って奴。
定職もなく、収入も微々たるモン。なんかうまく行かないこの世の中を、誰かのせいにして、その辺に停まってる高級車をけっぽって、むしゃくしゃな気持ちを解消しようとするが、ますます自分を追い詰める。

あたしゃ、自分の子供にこれだけはすんなよ!と言いたいのが、友人の借金の保証人。これだけはしなさんなよ!と。

で、カイジ君は、めでたく借金地獄に!!

「オレが借りたんじゃねええ!!」そうです。その通り。でもあなたは保証人になってしまったんですねえ。でもって、有無をいわさず、この借金を帳消しにするものがあるので、乗らんか、と。

乗っちゃうわけですよ。まあ、ソンなのに、簡単に乗っちゃうから、今の状況なってるわけですが。一歩ひいて、考えてみると、利息の計算は合法的なのかとか、消えた友人を見つけるとか、自分が自己破産するとか、さまざまな対処法はあるような気もしますが、そんなことしたらお話になりませんので、一発逆転に賭ける!!と。

ま、んなもん逆転なんかできるわけがあるはずもなく、地獄の強制労働が待ってるわけでございます。

朝から晩まで働かされ、わずかばかりの給料をもらい、月に一度のわずかな楽しみに少ない給料をつぎ込む。たこ部屋みたいなとこに閉じ込められ、外に出たいいい!!などといってますが、あんまり世間とかわんないような気もしま~す。

でもって、そこからまた一発逆転に賭ける一勝負のチャンスを得られるわけですが、とにかく長い、ひとつひとつが粘っこい。

粘っこいのが藤原君の持ち味でもありますが、今回の粘っこさと言うか、無駄に熱いというか、とにかく長い。

一番のメインとなるカードゲーム!!これの一個一個の説明の長いこと、長いこと。一回ずつ説明してくれるのはいいのですが、見てるほうをどんだけ馬鹿にしてるのかと思うくらい、

別に、そこまで解説してくれなくても、わかりますよ!いや、解説が必要だとしても、それを全部台詞で語らせるのは、演出の下手さを自ら言ってるみたいなもんっすよ。もうちっと、見せ方に工夫がほしかったです。

つうことで、ひとえに天才・香川照之と、とってもらしかった天海祐希はとってもよかったと思いまする。あとは日テレ風味の重そうに見えて、軽い感じが持ち味でしょうか。

この漫画がいつ頃描かれたのかは知りませんが、当然架空の世界の話なわけで。覇気のない、定職にもつかないような若者を少々戒めみたいに描いたようにも見えます。でも、今はとんと笑えない。いくら探しても仕事がない。高卒の求人がさっぱりない。本当に働きたくとも働けない・・・などという人がそこここにあふれている今の世の中にいると、なんだか薄ら寒くなる物語でしたわ。

◎◎○●

「カイジ ~人生逆転ゲーム」

監督 佐藤東弥
出演 藤原竜也 天海祐希 香川照之 山本太郎 光石研 松山ケンイチ(友情出演) 松尾スズキ 佐藤慶


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19 コメント

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こちらにも・・・ (由香)
2009-10-22 17:15:35
お邪魔します♪
なかなか面白かったのですが、
>粘っこさと言うか、無駄に熱いというか、とにかく長い
ってのはありましたよね~
特に鉄骨渡りのシーンの長さには飽きました・爆

でも香川さんの変顔(違う?・笑)は良かったです!!
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原作は… (KLY)
2009-10-22 20:23:55
現在進行形で連載中です。^^
この話自体は結構前かな。全て心の中の声で語るのは、演出が下手だからではなく、実際そういう漫画なんですよ。勝負の最中の心の中の自問自答であったり、読み合いが醍醐味なんでこればっかりは仕方ないかと。^^;
というか、基本的にとても原作に忠実に作られてます。キャラクターの性格付けなんかはそのまんまですし。
親友であろうと保証人にはなるな、人にお金を貸すならあげたと思え、この2つは私もよく親に言われたものです。(笑)
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TBありがとうございました (シムウナ)
2009-10-24 19:11:17
TB有難うございました。
久しぶりに面白いなぁ~と素直に思える
作品でした。無意味な人生…生きるんだと
生を渇望する主人公に前のめりに見入って
しまいました。
でも、冷静に考えるとこんな事態を招いた
事を反省しないといけないのですが…
続編の公開を期待したいです。

今度、訪れた際には、
【評価ポイント】~と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
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TB&コメントありがとうございました♪ (テクテク)
2009-10-24 19:46:49
こんばんは
この映画ってホントに説明がシーンが多くて、
しかも長かったですよねー

私は原作漫画を読んでいないので
それとの比較は出来ませんが、
単純に思った事は…
漫画では紙面の挿絵と活字が全てなので
活字での詳細説明もやむを得ず、
でもそれを映画でそのまんまやってしまっては
映像化する意味がないような気がしました

物語は面白い題材だっただけに
もっと映画としての見せ方を工夫してもらいたかった作品でした
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>由香さま (sakurai)
2009-10-25 09:12:59
鉄骨のところは、「どうして、ここまで引っ張るんだろう・・」と感じるくらいでした。
意識が飛びかけましたもん。
まあ、その後の見せ場のための間だったのかもしれませんが、映画全体のバランスは、あまり良くなかったと思うなあ。

香川照之は間違いないですね。さすがです。
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>KLYさま (sakurai)
2009-10-25 09:16:13
原作のマンガはさっぱり知らなかったので、そういう話だったんですね。勉強になります。
でも、やっぱしつこいですよ。
映画なら、その辺を映画らしい演出で描いてほしかったなあ。
マンガをとんと知らない人は、きっと「そこまで説明する?!」と感じたと思いますです。

貸す金もないので、借金踏み倒しの心配はないですが、保証人はならないようにしましょう。
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>テクテクさま (sakurai)
2009-10-25 09:31:39
そうですよね。
せっかくいい役者を配して、映像と、演技を見せるのに、説明の長さが気持ちを削いでくれました。
そこまで言ってくれなくても、十分わかるよ!みたいな。
これでマンガを読みたくなるかな・・とは思いませんでした。
もともとが小心者だから、一発逆転とか、性に合わないんですね。
なんだかマンガは、ばくちを延々と続けてるみたいですが、この人はなんか学んでるんでしょうか。
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吉高さんでニヤリ (あるきりおん)
2009-10-27 00:05:20
完全に間違った見方をしてしまったあるきりおんです。
コメントありがとうございます。
最後に登場する娘の正体が思い描いた人だったというだけで、
この映画を見てよかったと思ってます。
「ざわ・・・」を自分でも体験できましたし。
映画の内容には・・・とくに触れないことにします。
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>あるきりおんさま (sakurai)
2009-10-27 08:44:10
その「ざわ・・」をぜひいつの日か、体験したいです。
最後に彼女が出たとき、なんだかとってもしっくりきました。
全体の配役のバランスがよかったということでしょうか。
でも、どこでもいつでも太郎ちゃんは、特異ですねえ。
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フリーパス終了 (ひらりん)
2009-10-28 00:45:29
やっと終わりましたよ・・・1ヶ月で18本のタダ観でした。
何本か、見逃した作品もありましたが、見たくないのもあったりして、この辺が限界でした。

ところでこの作品・・・大げさ演技が得意の藤原竜也と天海祐希は苦手な部類なんですが、松ケンや松尾スズキなんか、要所で味のある演技が見れたかなーーって感じでした。
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