ガッチャマン

フン投げておこうかと思ったのですが、それも大人げないということで、一応覚書を残しておきます。

小学校５年生だったかなあ。日曜６時のテレビアニメは、絶対に譲れない一本。「いなかっぺ大将」とか、「ハクション大魔王」もこの時間だったかと思います。大泣きに泣いた「ハクション大魔王」の次に始まったのではなかったのではないかと記憶してます。

５人組で、悪をやっつける！と言うのは、今の世の中定番のくくりですが、本家元祖はこれっす。ガッチャマンっす。しょっぱなからぐいぐいわしづかみされて、食い入るように見ていた自分を思いだします。単純じゃない。正義の味方の５人ですが、やけに複雑で、一筋縄ではいかない面々が揃ってるってとこがミソだったんでは・・と思います。決して、チームワークがいいわけじゃない。

冷静に考えると、子供に戦わせてるってどうよ？などとも思いますが、そんなことを深く考えるほど野暮じゃない。とにかく面白かった。主題歌がまたいいんす。好きすぎて、初代の携帯の着信音、作ったくらいでした。と言うことで、半端ない思い入れを抱いた作品。きっとそんな人がうじゃうじゃいたと思われる作品です。

そんな思い入れを持った人々の思いを見事にずたぼろに打ち砕いてくれた一本。

いや、なかなかのスタイリッシュな予告で、テンションは徐々に上がってはいたのですが、なんか違うんじゃないの・・・感は、日に日に高まるばかり。いや、綾野君もかっこいいし、そこは乗り切れる・・・・のはずだったんですが。

地球は超やばいらしいのですが、あまりのゆるゆるな街並みに？？？？おまけにブティック（死語？）に服買いにルンルンなんすよ。なんすか？あれ？

ヨーロッパが戦場らしいので、ゆるゆるしてるんですが、来ましたよ、変な奴ら！戒厳令でも出したほうがいいと思うんですが。どう見たって、非常時っしょ？

ジョーとケンの確執って何？と思ったら、女っす。おめーーら、高校生か！と。いや、あの恋愛レベルは中学生っす。おまけにコクるだの、なんだのって、あんたたちの使命はなんなんすか？

ラスボスは予想通り。あまりに安易な脚本に、あきれ返ってしまいました。。。。。なぜに、こんなへんちくりんな映画になってしまったのでしょうか？だれが、ガッチャマン達の、好きだの嫌いだの、惚れたはれたのやり取りが見たいのでしょうか・・・・・。このバランス感覚のあまりのひどさに、逆に感心してしまいました。

綾野君、、、、、よかったですよ。かっこよかった。素敵でした。すね毛が。。。。。

ハリウッドはあんなに素晴らしいアメコミ映画作れるのに、なぜに日本が作るとこうなってしまうのか？原作やら、漫画やらのすごさは皆が認めるのに、映画にしちゃうと、なんでこんなに残念になってしまうか。。。。謎です。なんで？はっきり言って、変態仮面の方が、なんぼかいいです。

◎

「ガッチャマン」

監督　佐藤東弥
出演　松坂桃李　綾野剛　剛力彩芽　濱田龍臣