迷宮映画館

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マイ・ビッグ・ファット・ウェディング

2003年07月26日 | ま行 外国映画
ポルトカロス家はギリシャ系。シカゴで、レストランを経営している。親父はいまどき天然記念物的な頑固もの。いや、やけに理解があるように見えて、何考えてんのかわかんないみたいな親父より、よっぽど可愛げがある。娘は当然、ギリシャ人と結婚して、こどもをたくさん生んで、旦那にいっぱい食わせるのが最高の生き方だと信じている。

しかし、その娘のトゥーラははや30。すでにばあ様になっているではないか。「何いってるの。私が行かず後家みたいになってるのは、誰のせいだと思ってるのよ。プンプン」。というトゥーラの心を知ってか、知らずか、今日もマイペースなお父さん。

このままではいけないと、一念発起したトゥーラの行動から、すべてが変わっていく。見る見る磨かれていき、生き生きしていく。そして、彼氏もゲット。後は結婚あるのみ。ただし、彼氏のイアンは非ギリシャ人。果たして、父親を納得させることが出来るのか。

もう、にぎやか、にぎやか。ギリシャ人だけがにぎやかなのではなく、きっと、イタリア人でも、中国人でも、インド人でも、皆にぎやかだと思うのだが、ヨーロッパの先人としてのプライド、結束の強さなどを表すためのGreekという言葉は、やはりはずしてはいけないと思う。

異文化のぶつかりがあるのがアメリカや、多文化の国の面白いところ。特にアメリカは『人種のるつぼ』とはいわない。混ざり合っていない状態なので、『人種のモザイク』といわれるような国ダ。どこにでも転がってるような話じゃないから、きっと映画になり、大ヒットもしたのではと、想像する。普遍的な面白さというものではないかも。でも、日本では滅多にないことだけど。

「モンスーン・ウェディング」と「ベッカムに恋して」を、掛け合わせたような映画。軽く、楽しく、幸せになれるかな。

ヒロインのニア・ヴァルダロスの小さな一人芝居から、大きな夢をつかんだ。そこも相乗効果なのかも。「ER」のスーザンに似てたな。

「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」

原題「My Big Fat Greek Wedding」 
監督 ジョエル・ズウィック
出演 ニア・ヴァルダロス マイケル・コンスタンティン 2002年 アメリカ作品


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