迷宮映画館

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マイ・ハート、マイ・ラブ

2000年06月16日 | ま行 外国映画
11人の男女の、それぞれの生き方を日々追っていくストーリー。ある者は死に直面しており、またある者は自分を見失っている。病気を宣告された者もいれば、愛を見つけそうな者、見失いそうな者。それぞれが独立しているのだが、みな交錯していることが段々わかってくる。

最後の方で人間関係が分かっても、ミステリーを解いたようなカタルシスはないし、何もわざわざ最後に無理無理結び付けなくても、最初から素性をわからせて話を進めていったほうがすっきりするような気がした。あんまり、いろいろなことを盛りこませようとしたせいか、各人の話がアメリカンになったような感じ。試みは面白いが話としては、散漫になってしまったよう。

この話のポイントになっているのは、死と愛とエイズだ。現実にアメリカでは、エイズの危機はいまだ猛威を奮っている。忘れっぽさにかけては世界一の日本では、どこ吹く風みたいになっているが、もう少し日本人は危機意識を高めたほうがいいんでないの。

主役級の人たちのオンパレードで、もったいないぐらいの人選なのだが、ここではテレビの方でおなじみの役者が登場。なんか、地声の方が違和感を感じてしまうことが多いのだが、地声があまりにも吹き替えの声と似かよっていたことに感動。この映画の一番の収穫でした。

「マイ・ハート、マイ・ラブ」


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