闇金ウシジマくん

原作漫画もドラマもあったらしいが、何も知らずに鑑賞。山田君の、とってもらしいような趣と、林遣都のチャラいのが見どころだった。好青年が板についてると思った林君の結構なちゃらさが似合ってたわ。「パレード」でも、裏の顔見せます・・・って感じで、意外だったが、役の幅が着実に広がってる。

イベント・プロデューサーという代物が、田舎に住んでるとさっぱり理解できず。胡散臭さがぷんぷん。いまどきの若い兄ちゃん、姉ちゃんってのは、みんなこういうのに行くんですかい？おばさんにはどうにも理解できない。

カンボジアに学校を作ろう！という大学生の映画があったが、気持ちは悪くない！どころか素晴らしくいいことだと思った。ただ、その金の集め方が、即効イベント・・・ってのが、どうにも釈然としなかった、と言うのがあったが、これが今どきなのか。

当たればドカンと金が入るのだろうけど、そのためには資金がいる。あっちこっちから金を調達。若い企業家たちにスポンサーになってもらおうと奔走している。うーん、それだけのエネルギーを、普通に仕事につぎ込んだら、それなりにイケルと思うんだけどなあ。

企業家たちが集まって、金見せびらかしのパーティの中に突然場違いな男が入ってくる。インパクトあります。これぞウシジマ君。「クローズＺＥＲＯ」のその後？みたいな感が無きにしも非ず。

どうしても金が欲しい、貸してください！という願いに対して、担保もなしに貸してくれるわけですよ。でもって適正な利息ならなんも問題はないわけで、そこはぼったくらないと話にならない。

林君、一つ二つ下の兄ちゃんたちに「お父さん！」と呼ばれてる立場を理解してるのか、どうなのか？その辺の空気読めてません！な感じもよーく出てます。結局、周りの人たちに持ちあげられて、調子こいて、それをわかりつつもなんとかなると言う甘い考えの固まり。この場さえしのげば・・・という奴に、鉄槌は落ちるのか！

一方、高校を卒業したあと、フラフラしててまともに仕事をしてない女の子。母はとんでものぶっとびおばちゃんで、家でウリをしちゃってる。さらにとんでもないことに娘にも強要しちゃうという頭抱えてしまうくそ婆！このクソばば感を見事に醸しだしてるのは黒沢あすか様です。だらしないエロ感をここまで出せる人はそういない。

母の借金をなんとかせい！とこれまたウシジマ君とかかわるのですが、人としての絶対に譲れない節度を守った姿は、救われる気がいたしました。すいません。。。このお嬢さんが、大島優子さんとおっしゃるのですね。はじめて認識しました。

何が悪いのか、誰が悪いのか、金を借りるのが悪いのか、貸すのが悪いのか・・・。何をどうしてもうまくいかないことが渦巻く世の中で、これが正しい！といいきれない今。。せめて汗水たらしてまっすぐ働いて生きてる人が報われる世の中であってほしいなあ～と思いました。

エンコウしてるおっちゃんが、ミコちゃんに５万渡して、ホテルに行こうとしますが、このときスケベ親父が「おれが５万稼ぐのに、どんだけ大変か！！」と憤るのですが、大変です。ほんとに大変。その価値をみんながわかればなんとかいい世の中になると思うのですが。。。

いろんな面で、「クローズＺＥＲＯ」の高校を卒業した後、こうなったかもねえ・・・みたいに感じました。久しぶりにみた山下規介になんかなあ・・。父親そっくりになってきたよぉ。新井君は楽しそうに悪役やってました。山田君は、真骨頂っしょ。

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「闇金ウシジマくん」

監督　山口雅俊
出演　山田孝之　大島優子　林遣都　崎本大海　やべきょうすけ