迷宮映画館

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マッハ!!!!!!!!(!は8個)

2004年08月20日 | ま行 外国映画
どひゃーーーん、出ました、すんごい映画。さすが、タイ。妙にすれてない、どこかかたくなにまじめ、とことんを目指す。好きです。こういうの。CG、早回し、スタントマン使いません、のうたい文句そのまま、トニー・ジャーの本物のアクションがうなります。

ノイプラドゥ村という小さな貧しい村。住んでいる貧しい村人の心の支えになっているのは『オンバク』という仏像。でも、この村出身のワルに『オンバク』の首が盗まれた。頼むぞティン、首を取り返してくれ・・・。

こういう映画に必要なのはベタなストーリー。こねくり回した厄介な話なんざいりません。わかりやすいワル、かわいい女の子、純朴な村人と、ひねた都会の明暗。見る人たちは何を見に行くのかと言うと、ひたすら主人公のアクションなわけで。その見たいものをしっかりと見せてくれます。確信犯的な作りが潔いです。

そこで、アクション。とにかくすごい。街中を逃げ回る様子はすごいぞおおー。驚異のジャンプ力をこなすとところを難無く見せてくれます。戦いのシーンもいい。思わず「いてェ!」と言っちゃう迫力。タイの円タク(?)トゥクトゥクでのカーチェイスも、超安っぽくていい。

ただ、ただ、難点が・・・。オリンピックで本物のアスリートたちの渾身の、究極の競技を見てしまった私達の目は、体操選手のあの選手の演技・・とだぶってしまった。これだけです、難点は。時期が悪かった。

これを見つつ、ブルース・リーの死というのは、ものすごく惜しまれたが、もしかしたらよかったのかもしれない。よかったというのは語弊があるが、30年後の李龍の姿を想像出来るだろうか。50過ぎてジャッキー・チェンは頑張ってる。涙ぐましいほどに・・。アクションスターの難しさだ。シュワちゃんは政治家に転身した。スタローンはどうするのか。ヴァン・ダムは・・。暗い方に持ってってしまったが、トニー・ジャー、このままの姿勢で、今のうちひたすら頑張ってくれ。

『マッハ!!!!!!!!』

原題「Ong-Bak」 
監督 プラッチャヤー・ピンゲーオ 
出演 トニー・ジャー ペットターイ・ウォンカムラオ 2003年 タイ作品


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