迷宮映画館

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欲望のバージニア

2013年09月30日 | や行 映画
前作はヴィゴ・モーテンセンが、世界の終りの世の中をさまよう「ザ・ロード」を撮った方。何気に好きな映画だったのですが、何とも言えない独特の空気感と言うか、雰囲気はにじみ出てたような気がいたしました。色がいい。

アメリカの1,2を誇る悪法の禁酒法真っ只中のヴァージニア。あれほどのざる法はなかったでしょう。ギャングをはびこらせるために施行したのでは!と思うくらいのとんでもな法律でしたが、だからこそ映画になるわけで。あれがなかったら、カポネも活躍はできなかったのかもしれませんです。

そんなころに田舎で羽振りを聞かせていた実在の密造業者のボンデュラント兄弟を描いたもの。何がまっとうで、何が違法なのかの線引きもとんと見分けがつきません。官憲代表の一番まともであるべき取締官が最も悪い奴と。

うーん、つくづくとんでもない時代だったんだなあ~と思います。

一番のお兄ちゃんはトム・ハーディ。司令官的な頼りがいのある、死なない男。ぴったり。二番目は最近、ちょこちょこと印象的な役で記憶に残るジェイソン・クラーク。腕力担当。これもまたぴったり。ただし、実年齢は、ジェイソンの方がずっと上。(ここ間違ってました。トムがしっかりしすぎてて、お兄ちゃんにしちゃってた。。。)末っ子のちょいと頼りない、これから男はシャイア・ラブーフ。この人は、一本の映画の中で「成長しました!!」で賞がぴったりな人ではないかと思います。

それでも見てて一番よかったなあ~と思ったのは、女性陣でジェシカ・チャスティン。男前な女性でした。

のど切られても死なない、鉄砲の弾が当たってもなかなか死なない、、、、んなことあるんすか??とも思いましたが、実話ですので、そうなんでしょう。密造酒作りの担当、末っ子・シャイアの相棒クリケットのデイン・デハーンがこれまた印象的。これから来そうな役者さんなん?「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ」の時は、さすがにゴズリングとブラッドリーが強すぎましたが、これはよかった。

と言いつつ、すべてをさらっていったのはここぞとばかりにいやらしい取締官を嬉々として演じてたガイ・ピアーズ。さすがです。

◎◎◎●

「欲望のバージニア」

監督 ジョン・ヒルコート
出演 シャイア・ラブーフ トム・ハーディ ミア・ワシコウスカ ジェシカ・チャスティン ジェイソン・クラーク


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2 コメント

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映画館で観たかった! (kon)
2013-11-08 09:32:18
まったく、時々こういう後悔が残る作品が出てくるから油断ならない。
とにかく出演者がみな好みの方ばかりで、それだけで好きです。
トム・ハーディ、デイン・デハーン、ジェシカ・チャスティン、楽屋で何話すんだろう…などと想像するのも楽し。
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>KONさま (sakurai)
2013-11-19 14:25:33
ああ、見逃したのね。
でも、ちゃんとフォローされてるから、OKでしょう。
あのガイ・ピアーズの存在感が、予告の時から半端なかったです。
しっかし、あらためてみると、豪華な俳優陣ですねえ。
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