バベル観ました

　バベルを観ました。ちょっと重たいストーリーですね。
完全なハッピーエンドとは云えませんが、あのまま終わったら、ちょっと耐えられないかな～と思うのを救ってくれ、少し未来に希望を持てる終わり方でした。
悪いことをしようと思っていないの、どんどん事態が悪化していく、理不尽さ。自分の思いや考えがストレートに相手に通じないもどかしさ、そこからくる孤独感や疎外感・・・、マイノリティへの偏見、米国人の後進国（モロッコ）への偏見、聾唖者への偏見・・・見終わってからしばらくなんとなくやり切れない思いの残る映画でした。
日本バージョンは、少し消化不良でした。もう少し聾唖者とその父の傷を明確にしてもよかった様に思えました。色々考えさせられて余韻が残る演出ではあります。
日本の豊かさが強調されているようにも思えました。高層マンションが立ち並ぶシーンと地面に張り付くような建物に住むモロッコやメキシコ・・・作者には日本がこんなに豊かに思えたのでしょうか、少し前なら豊かさの代表はアメリカでしたが・・・
モロッコのシーンで流れる音楽は心に染みるものがありました。
それと、フラッシュのシーンは騒がれるほどでもないように思えましたけど・・・私がにぶいのかな?

この映画、この映画に協力だか出演した聴覚に障害を持つ人からの訴えで、日本語のシーンでも字幕が付きます。まったく違和感はありませんでした。日本語のシーンなのに字幕を見ている自分に気がついて、思わず笑ってしまいましたが・・・日本映画でも実践して良いのではないでしょうか。
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