銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

宇都宮第三話 正嗣 宮島店にて「¥170餃子」をいただきます

2007-09-18 13:28:23 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

餃子喰い倒れツアー3軒目は竜虎の片割れ正嗣だ。

上の写真は正嗣の自家製ラー油。

大量の唐辛子が胡麻油の底に沈澱しているのだが
さっぱりとした大人味の餃子にはぴったりの芳醇さなのだ。

正嗣の並びは30組60人程。
お店は12席程度なので5回転程、
1人15分計算でも75分程度で
自分の番がやってくるのだろう。



計算よりも若干早い65分。

ようやく店先に辿り付いた。

こちらのお店。お持ち帰りのみのお客が
行列に呑み込まれないようにと息子さんだろうか?

頻繁に声をかけて、行列を申し訳がる姿が美しい。
決して奢りを感じるような立ち振る舞いなのではなく
心の底からお客に感謝し立ちんぼ心苦しがっていた。



店に入る直前に並んでいるお客さんのために
今日は追加注文を受けないことを告げられ、
焼き餃子を3枚と水餃子を1枚をお願いした。

店内はご覧のように厨房側のカウンターと
窓際のカウンターにお互い背を向け合うような形だ。

お顔が写っている方が先ほど息子さん?と申上げた方で
写真の通り常に外のお客を気にしてくれていた。



こちらのお店。

餃子専門店と言うこともあるのだが
メニューは驚きの3品のみ。

持ち帰り ¥160(6個)
焼き餃子 ¥170(6個)
水餃子 ¥170(6個)

ライスもなければビールもない。

いくら地代が安い宇都宮と言えども
朝から晩まで押し寄せるお客をこの値段でさばくのだから
薄利多売さ加減に本当に頭が下がる。



これで¥500!と驚いてしまうような
東京の餃子屋さんには一度召し上がっていただきたくなるような
価格設定以上に真摯な仕事ぶりだった。

席について3分程で焼き餃子が上がってきた。

先に注文を聞いている分、
お客が店に入ったタイミングを見計らって
焼きに入っているのだろう。

見事な連携に先のお店との違いを
まざまざと見せ付けられてしまった。



餃子の方は皮はやや厚めで
焼き上がりのいい香りが食欲を存分にそそってくれる。

食べて並んでの繰り返しは
前の餃子をしっかりと消化してくれているので
正嗣での注文が、がっつりとしたものになってしまったのだ。



早速いただいてみることに・・・

あっさりと旨い。

皮は芳ばしさだけを身に纏い、
中の餡をごくごくシンプルに愉しませてくれる。

キャベツが多めで、
肉とニラがキャベツを引き立てるような絶妙のバランスだ。

シンプルな分1個食べた程度では
旨いと否の採決はつけにくいのだが、
意識しなくても箸が次の餃子に伸びているのが
前者のシグナルなのだろう。

これならば毎日食べられる。



続いて水餃子。

見るからにこちらの方もごくごくシンプルだ。

焼き餃子では厚めのと表現した皮だが
水餃子になるとワンタンのようにツルツルとした物になっていた。

最初は何も付けずに食べてみたのだが、
野菜と肉汁が漏れた湯に自家製ラー油と
お酢を少々入れて食べる方が良さそうだ。



餡があっさりとしている分
口の中に湯が一緒に運ばれてしまうと
そのあっさりさを多分に感じてしまい
ほのかな旨みすら感じることが難しいという訳だ。

このラー油と酢、好みによっては醤油の量で
旨くも不味くもなってしまうので
食べなれないのならば焼き中心で注文をした方が
店を出る際の満足感も変わってくるのだろう。



うまいもんを一生懸命
沢山の人に食べてもらうための姿勢。

背筋がピンと立った美しいもてなしだった。

私ができるのは大きな声でご馳走様と言うことくらい。
人気店の人気店たる理由に納得すると共に
いつまでもこの姿であって欲しいと感じた。

ご馳走様でした。

・・・つづく

正嗣 宮島店

宇都宮市馬場通り4-3-18
TEL028-622-7058
14:00~20:00 
不定休(月によって異なるようです。) 
14:00~20:00 

焼き餃子 ¥170
水餃子 ¥170

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチ3連射を・・・

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう