銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

水道橋 京城にて「松坂牛の生ロース」をいただきます

2007-09-05 23:55:26 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

先週末・・・

私が世界で一番好きな焼肉屋に久しぶりに行ってきた。

水道橋京城。

今回で2回目の登場となるこちらのお店。
馴れ初めの方は巻末の前回の日記をご参照いただきたいのだが
今回の訪問である変化に気付くことができた。

通い始めた10年ほど前は
人気メニューの上カルビ、上巻きロース、
上タンなんかは1人につき1皿は予約を入れて
取り置きしてくれていたのだが、
海千山千のテレビ番組に紹介されるようになった最近では
多くのお客さんに提供するためには
こういった人気メニューの予約も
2人で1皿が精一杯との返答が。



こればっかりはしょうがない。

骨付きカルビ以外の人気メニューに漏れなく予約を入れ
鼻息荒く水道橋の街に向かって歩を進めた。

ちなみに骨付きカルビ。

私の好みではないのだが、
プロ野球選手の選ぶ焼肉店ランキングで
第1位を取ってからというもの
押しも押されぬ人気メニューになってしまったのだ。



今回の日記の写真を見ていただければ
こちらのお店が普通でないことを
用意にご理解いただけるだろう。

焼肉写真で定番のしずると言えば
こんがりと色づいた火にかかったお肉の写真や
脂が滴りワッと引火した瞬間なんかが
圧倒的に多いのだが、
ご欄の通り火にかける前の写真ばかりなのだ。

最初の写真は上タンだ。

ミディアムレアな焼き加減で
葱を巻いて口の中に放り込む。

塩コショウが効いているので
レモンはかえって肉の味を邪魔しかねないので
このままパクリとやるのが良いだろう。



2番目に食べたのは上カルビの塩。

お肉の方は注文の品々が
あっという間にやって来るのだが、
数年間通いつめてようやくこちらのお店の肉奉行を
務めることができるようになった。

同伴者達にはただでさえデカイ面を更に大きくして
なんてことのない一言を言わせていただいている。

「こちらのお店では塩モノは全て先に食し、
タレモノはその後に食べてください。」

タレに舌がやられてしまうので
塩モノで感じる旨さを毎回感じるためには
その都度舌を洗う必要に直面してしまう。

酒の席でそのような細かい芸当を徹底するには
調理における「さしすせそ」と同じように
塩とタレの順番を意識して分けてしまった方がシンプルと言う訳だ。



上の写真が上巻きロースの塩。

今回頼んだ塩モノのラストを飾った品だ。

脂の多いカルビを先に食べてロースを後に食べた理由は
松坂牛の脂自体が上品なこともあるのだが
こちらのお店の上ロース系のメニューは
店員さんが生でも美味しく召し上がれますと
豪語するほどの新鮮さ。

初体験の方々の驚きを少しずつ、少しずつ、
且つ、下げることなく驚かせ続けるための
順番だったのだ。



写真は上カルビの塩を片面を強めに、
反対面はごくごく浅めに焼いたもの。

前回の日記通りのコメントならば申し訳ないが
塩焼きメニューは大好物の炭水化物群よりも
お酒をチビリチビリとやるのがもってこいだ。

相も変わらず旨い。



こちらが上巻きロースのタレだ。

私が一番大好きなメニューが
こいつと上ロースのタレ。

火をほとんど使わない焼肉もとい食肉が
ここから始まるのだ。

箸を伸ばしそのままお口の中へ・・・



あぁ・・・旨い。

舌の上でお肉が舌に吸収されるようにとろけてゆく。

そして、まるで蒸発するかのように
肉の残り香が上顎にぶち当たり
穂のかな香りだけが胃に運ばれてゆくように
スイスイと肉を平らげさせてくれるのだ。

上巻きロースは予約で品切れ。

上ロースを5人で都合12人前平らげさせていただいた。



塩焼きメニューで酒が進むのに対して
タレメニューはとにかく糖度の高い炭水化物がすすむ。

ここん家の秘伝のタレはお肉の甘みを
これでもか!と引き出してくれる代物。

寿司屋でトロをいただくように
ごはんに巻いて生ロース肉をいただく・・・

もったいない。なんと贅沢なことを・・・

後ろめたさを感じつつ、
タレで引き出された肉の甘みとごはんの甘みの
コラボレーションを存分に堪能させていただいた。



最近はちょいとした繁忙シーズン。

こいつを喰らえばなんとか乗り切れそうだ。

ユッケをごはんに落とし
どんどんドンドン喰い進める。

ユッケはタレの秀逸さを
一番実感しやすいメニューだろう。

同僚は感激のあまり自分専用ユッケを追加注文するほど
他所との違いに驚いていた。



〆にはコムタムクッパをいただいた。

牛で煮込んだ塩味の優しいスープが
疲れさせることなく更なるお米を食べさせてくれる。

生肉ばかりを喰らう
蛮人メニューのように映るかもしれないが
未食の方に是非ともお奨めしたいお店がこちら。

あんまり人気は出て欲しくない気持ちと葛藤しながら
ご馳走様でした。

水道橋 京城
千代田区三崎町2-10-3
TEL03-3230-2921
17:00~1:00
夏期休暇・年末年始休暇

上ロース 2,000
上カルビ 2,000
ロース刺 2,000
ロース ¥1,200
レバー刺 ¥800
カルビ ¥1,000
ハラミ ¥1,000
ミノ ¥630
国産黒豚 ¥700
コムタムクッパ ¥800など

甚平満足度 ★★★★★★★
甚平満腹度 ★★★★★★★

⇒ 掟破りの7つ星メニュー第一話の巻

・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチを・・・

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   それでは明日もお会いしませう