銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

半蔵門 天重にて「あなご丼」をいただきます

2007-09-13 21:08:44 | 市ヶ谷・半蔵門・飯田橋・神楽坂

瞬間湯沸し器とは正反対の私の性格を持ってしても
久しぶりにあっと言う間に湯が沸く程の嫌な思いをしてきた。

せめて頭の温度を
旨いもんでも食べて下げようと思いついたのだが、
ここは未開拓の地。半蔵門。

右も左も判らないので駅の周りをぐるっと回って
目に付いた暖簾をくぐることにした。

天重。

その名の通りの天麩羅屋なのだが、



場所は半蔵門の交差点を永田町方面に進み、
右手のマクドの先をさらに右手に曲がったところに
ご覧の暖簾を見つけられるだろう。

店の前に手製のメニューがあったので
注文を決めてからと思い立ち尽くした。

海老、小柱、あなごの天丼 ¥1,300
天丼、鳥丼 ¥800
マグロ丼 ¥750
讃岐うどんと天丼のセット ¥900

うどんのセットが無性に気になったのだが
セットにありがちな少量コンビでは
今日の腹の虫はおさまらない。



結局、中に入って女将に聞くことに・・・

女将曰く、

「あちらのお客様をご覧ください。」
「うどんのセットは主役がうどん。」
「お腹が空いていらっしゃるのならば丼モノがよろしいでしょう」
とのことだった。

結局、忠告の通り
最近口にしていなかったあなご丼を
十八番の大盛りで注文させていただいた。



数分でやってきたのがこちら。

赤出汁に新香、それから衣を軽やかに身に纏ったあなごと
季節の早い蓮根がのった天丼で一揃えだ。

遠目にはししとうの存在に
気付くことができなかったのだが、
箸を割った拍子に目の中に飛び込んできた。

まずは蓮根からいただいてみた・・・



蓮根の旬は秋から冬にかけて。

今の季節ならば茄子やさつまいもといった食材が
付け合せの天麩羅としては大道なのだが

根菜のシャキッとした食感と
タレでもそっとした衣の食感がなんとも面白おかしな感触で、
タレこそ私には甘めすぎたがへこたれることなく食べさせてくれた。



続いてあなごに箸を伸ばす。

正直、タレの甘さがあなごの白身に勝ってしまって
美味しくいただけるのかどうかこちらの方にも
気掛かりをこさえていたのだが、

これが以外や以外。

あなごの白身の味に甘ダレが思いのほか干渉せず
脂の落ちたあなごの淡白な白身を堪能することができた。



こちらのお店。

ごはんの炊き加減が素晴らしかった。

天丼のごはんはこの位で炊きなさいと
手本を見せられるような按配で
後から加わる水気を計算し尽くしたような
出来栄えだ。

旨い。

タレかけごはんだけで3杯は喰えそうだ。



赤出汁は出汁よりも味噌に分のある仕上がりだ。

この味はどこぞの地方では
スタンダードな味付けなのだろうが
好みが大きく分かれそうだ。

味噌の酸味が利いた味噌汁は
私はあまり好みではない。



食事を終えてみて
ふとNHKの「どんと晴れ」を思い出してしまった。

岩手の老舗旅館が数年先に廃れることのないように
経営改革を推し進めている最中に起きた出来事を
丁度綴っているのだが、

天麩羅屋で讃岐うどんやマグロ丼。

板場は昔ながらの天麩羅屋なのだが、
ランチ不毛の地と思わしき半蔵門界隈で
毎日は厳しいにせよ週に3度はお店に来てもらえるようにと
考えに考え抜いた結論のように勘ぐってしまったのだ。

真偽こそわからなんだ、頑張って欲しい。

ご馳走様でした。

天重 本店  
千代田区麹町2-7
TEL03-3261-2165 
11:30~14:00 17:00~22:00 
日曜祝日定休

あなご丼大盛り ¥1,300(大盛り無料!)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチ3連射を・・・

にほんブログ村 グルメブログへ






・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう