銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

築地場外 たねいちにて「いくら丼」をいただきます

2007-09-10 13:21:12 | 銀座・築地 和食・寿司・海鮮

先週末。

お腹がぺったんこになりながら
築地界隈に行って来た。

時間は15時。普通のお店ならば準備中な時間なのだが
いくつか開いているお店を頭に思い描きながら
とぼとぼと歩を進めたのだ。

ちょいと気になっていたのは吉野家の1号店。

場内という立地でいったい何時まで
開いているのだろうかと前々から疑問に感じていたのだが
河岸に合わせて13時閉店。

食べるつもりもないのに
わざわざ閑散とした場内に確認しに行ってしまった。



やってきたのは場外のたねいち。

前にうに丼をご紹介したお店なのだが、
高齢な親父さんが元気かと覗きに行って来たのだ。

写真は親父さんの方のカウンターなのだが
15時を過ぎてまだお客がいたのにちょいと驚き、
背中の若旦那の方のカウンターでいくら丼を
もちろん大盛りで注文させていただいた。

ちなみにこちらのお店。味噌汁は別料金なのだが
時間も時間なので香りが心配で
こちらの方は控えさせていただいた。



いくらを食べるのにはちょいと季節が早いのだが
とんと食べてない好物を無性に食べたくなってしまったという訳だ。

数分でやってきたのがこちら。

普段ならば海苔を寄せて盛り付けるそうだが
なんとなく海苔をいくらの下敷きにしてくれたのが幸いで
写真を撮るのにはうってつけの絵面となってくれた。



いくらと共にごはんを大量に引き上げてパクリ・・・

うん。まずまずだ。

最近では人工いくらなんかも出回っているそうだが
もし味噌汁なんかを一緒に頼むのならば
いくらを一粒味噌汁に落としてみると良い。

本物はタンパク質が熱で白くなる。

白くならなければ人工という訳だ。



上の写真を見ておやっ?と思った方はありがたい。

私の日記を食入るように
見てくれているということになるのだが、

「いくらだけじゃ飽きちゃうでしょ?」と

ひょいっと若旦那がメバチの赤身と中トロを放り込んでくれた。

ありがたい。

私はこのお店の人間味が昔から気に入っている。
会話に飽きないと言うのかとにかくなつっこいのだ。



漁獲量の制限でクロマグロは当然。
ミナミマグロも高嶺の花になった。

たねいちも当然ミナミをこの値段では出せないと
メバチであることを教えてくれた。

本マグロと大嘘つかれるよりは
バチはバチと正々堂々言い放てるお店には信頼も置ける。



「何も付けないでそのまま食べてみて」と
少量の塩で炙られた炙りトロが飛んできた。

本気っスか?

ただでさえデカイ顔面を横にさらに伸ばしてしまった。

この炙り。何で炙ったのだろうか?

バーナーにしては
炭の香りがちょいとしているのではないかと
想像以上の芳ばしいマグロの旨さに
驚きと疑問の秤がゆらゆらと揺れてしまった。



15時30分。

この後の予定がなければ
完全にスイッチの入ってしまいそうなご馳走に
私の中の天使と悪魔が何度も囁いてくれた。

1杯くらいいいじゃん・・・

顛末はここでは触れないので
皆様のご想像で続きのお話を
完結させていただきたい。



マグロ丼で言えば
青空三代目なんかの方が仕入れは良いが
和気藹々としたお店の雰囲気は
食事をさらに美味しくしてくれる絶妙な調味料。

もちろん青空三代目も良いお店なのだが
仕事も食事も環境は大事。

周りの人が良いと
何もかも良く感じるものだ。

ご馳走様でした。

たねいち  
中央区築地4-9-5
日曜・祝日・市場休場日定休 
6:30~14:30 

いくら丼 ¥1,000(大盛り¥100を含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

⇒ 値段はその時々。たねいちのうに丼の巻

・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチを・・・

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   それでは明日もお会いしませう