神田から中央通りの右手を
秋葉原方面に向かう途中に
毎度毎度で足を止めさせられる場所がある。
神田きくかわ。
昔の上司に旨い旨いと聞いてはいたのだが
こう、毎回のように界隈一面を覆い尽かさん
うなぎのいい匂いを嗅がされては
ほおって置くことはできない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/a1/73c9780b40871067d2ec934eef8bedc0.jpg)
店に入ってメニューに目を通すと
どんぶりは今は、やっていないことが判った。
うな重は3種類で
イ ¥2,620
ロ ¥3,150
ハ ¥3,670
と若輩者が気軽に常食にできる値段ではなかった。
嫁に後ろめたさを感じながらもこれも勉強とイを大盛りで
注文させていただいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/48/1d096620366f04cad61c1366047f70a9.jpg)
そう言えば出掛けに
マンションの管理人さんから面白い質問を受けた。
「甚平さんはどちらの出身ですか?」
母方数代のチャキチャキの江戸っ子を捕まえて
どういう次第かと言えば
「今時、嫁と呼ぶ東京もんは少ない」との回答だ。
新潮に目を通すこと7分程だろうか・・・
お目当てのうな重が見慣れない姿でやってきた。
肝吸いにうな重、新香と
口直しにライチが添えられて一揃えだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/74/e5faa0aa76579f394098c608cd0a6213.jpg)
見慣れない姿と言うのが下の写真だ。
こちらのお店。うなぎの大きさに合わせて
イ、ロ、ハの三段階の料金設定をしているのだが
一番小さなイの重でも、2匹のうなぎの
重からはみ出したヒレの部分を
ひょいっと折り曲げて出してくれるのだ。
ロやハの重ならばもっと大ぶりな分
折り曲げる大きさがさらに大きくなるのだろうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/f9/d072447c1a67583287e1a1a478cfbd45.jpg)
重の大きさは
上げ底してあるとは言え十分な大きさで
重の高さを見ただけで十分なごはんの量であることが伺えた。
うなぎの産地は三河産だそうだ。
三河の一色という所に自分達の養殖場を持っているそうで
毎日そこから運んでいるとのことだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/d9/1966c20b899df0cf5cd1499c0a57d7d7.jpg)
芳ばしく焼かれた蒲焼に
お腹の方も我慢はこれ以上できそうもない。
まずはうなぎだけで・・・
うん。旨い。
脂をしっかりと落とした上品な蒲焼だ。
タレもしつこい甘さなど皆無で、
サラリと箸の回転を上げさせてくれる。
蒸しが少々短く、
小骨が立っている気もするが許容範囲内だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/23/a7d32ff75fb04cc0a9430163ca87981d.jpg)
周りを見れば常連さんやらが
ひっきりなしに入ってくる。
こちらのお店の¥2,620という値段は
このうなぎの量ならば妥当なのだろう。
1階が禁煙席で2階が喫煙席と焼き場なのだが
少々手荒な江戸っ子記気質な接客を
イナセと感じるかぶっきらぼうに捉えるかは人それぞれ。
常連が多いと言うことは
昔はここん家のような接客が標準だったのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/db/658ab3b20f37f46babb788a865d35643.jpg)
うなぎを一口やると
重スレスレまで盛られたごはんが現れた。
炊き加減も絶妙。
ごはんへのタレの移りも少なめで
備長炭で焼かれたうなぎの芳ばしい匂いが
はんなりと移ったこのごはんだけで
十分な昼飯になるだろう。
もちろん。タレでまみれたうなぎを所望する方は
備え付けで補えばよいのだが、
川臭さも微塵に無いなかなかな養殖うなぎを喰うならば
タレまみれは愚の骨頂。
上品な白身をしかと味わっていただきたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/9b/570a37bade45bc40b518ad1f44016b56.jpg)
吸いはもちろん肝入りだ。
お味の方は不可はなし。
こちらのお店。肝焼きは17:00からとのことなので
残念ながら味わうことができなかったが
夜の部と合わせて出直すことにしよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/8f/a1f8de11f7d137a07271a30a7c8f526a.jpg)
店の壁面には刈谷崎省吾さんが
こちらのお店を好物にしている記事が誇らしげに飾られているが
丼がない分庶民のランチ向きのお店かと聞かれれば
うんとは素直に言えないお店だった。
ちょいと奮発な夜に
妥当な値段のうなぎをしっかりと食べに来るのには
良いお店なのだろう。
ご馳走様でした。
神田きくかわ
千代田区神田須田町1-24-2
TEL03-3251-7925
平日 11:00~21:00
(土・日・祝日は20:00まで)
年末年始休み
うな重 イ ¥2,620
甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆
⇒ 神田で安くうなぎを喰うならここだの巻
・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチを・・・
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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
それでは明日もお会いしませう