銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

神田 きくかわにて「三河うなぎ」をいただきます

2007-09-03 15:37:28 | 神田・御徒町・秋葉原・錦糸町

神田から中央通りの右手を
秋葉原方面に向かう途中に
毎度毎度で足を止めさせられる場所がある。

神田きくかわ。

昔の上司に旨い旨いと聞いてはいたのだが
こう、毎回のように界隈一面を覆い尽かさん
うなぎのいい匂いを嗅がされては
ほおって置くことはできない。



店に入ってメニューに目を通すと
どんぶりは今は、やっていないことが判った。

うな重は3種類で

イ ¥2,620
ロ ¥3,150
ハ ¥3,670

と若輩者が気軽に常食にできる値段ではなかった。
嫁に後ろめたさを感じながらもこれも勉強とイを大盛りで
注文させていただいた。



そう言えば出掛けに
マンションの管理人さんから面白い質問を受けた。

「甚平さんはどちらの出身ですか?」

母方数代のチャキチャキの江戸っ子を捕まえて
どういう次第かと言えば
「今時、嫁と呼ぶ東京もんは少ない」との回答だ。

新潮に目を通すこと7分程だろうか・・・

お目当てのうな重が見慣れない姿でやってきた。

肝吸いにうな重、新香と
口直しにライチが添えられて一揃えだった。



見慣れない姿と言うのが下の写真だ。

こちらのお店。うなぎの大きさに合わせて
イ、ロ、ハの三段階の料金設定をしているのだが
一番小さなイの重でも、2匹のうなぎの
重からはみ出したヒレの部分を
ひょいっと折り曲げて出してくれるのだ。

ロやハの重ならばもっと大ぶりな分
折り曲げる大きさがさらに大きくなるのだろうか?



重の大きさは
上げ底してあるとは言え十分な大きさで
重の高さを見ただけで十分なごはんの量であることが伺えた。

うなぎの産地は三河産だそうだ。

三河の一色という所に自分達の養殖場を持っているそうで
毎日そこから運んでいるとのことだった。



芳ばしく焼かれた蒲焼に
お腹の方も我慢はこれ以上できそうもない。

まずはうなぎだけで・・・

うん。旨い。

脂をしっかりと落とした上品な蒲焼だ。
タレもしつこい甘さなど皆無で、
サラリと箸の回転を上げさせてくれる。

蒸しが少々短く、
小骨が立っている気もするが許容範囲内だ。



周りを見れば常連さんやらが
ひっきりなしに入ってくる。

こちらのお店の¥2,620という値段は
このうなぎの量ならば妥当なのだろう。

1階が禁煙席で2階が喫煙席と焼き場なのだが
少々手荒な江戸っ子記気質な接客を
イナセと感じるかぶっきらぼうに捉えるかは人それぞれ。

常連が多いと言うことは
昔はここん家のような接客が標準だったのだろう。



うなぎを一口やると
重スレスレまで盛られたごはんが現れた。

炊き加減も絶妙。

ごはんへのタレの移りも少なめで
備長炭で焼かれたうなぎの芳ばしい匂いが
はんなりと移ったこのごはんだけで
十分な昼飯になるだろう。

もちろん。タレでまみれたうなぎを所望する方は
備え付けで補えばよいのだが、
川臭さも微塵に無いなかなかな養殖うなぎを喰うならば
タレまみれは愚の骨頂。

上品な白身をしかと味わっていただきたい。



吸いはもちろん肝入りだ。

お味の方は不可はなし。

こちらのお店。肝焼きは17:00からとのことなので
残念ながら味わうことができなかったが
夜の部と合わせて出直すことにしよう。



店の壁面には刈谷崎省吾さんが
こちらのお店を好物にしている記事が誇らしげに飾られているが
丼がない分庶民のランチ向きのお店かと聞かれれば
うんとは素直に言えないお店だった。

ちょいと奮発な夜に
妥当な値段のうなぎをしっかりと食べに来るのには
良いお店なのだろう。

ご馳走様でした。

神田きくかわ

千代田区神田須田町1-24-2
TEL03-3251-7925
平日 11:00~21:00
(土・日・祝日は20:00まで)
年末年始休み

うな重 イ ¥2,620
 
甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

⇒ 神田で安くうなぎを喰うならここだの巻
・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチを・・・

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   それでは明日もお会いしませう